高卒認定試験を独学で受験したいと考える人がいるかもしれません。塾や家庭教師などを利用するのはお金がかかってしまうからです。それでは高卒認定試験を独学で合格することができるのか、試験の難易度や対策方法などについて紹介します。
高卒認定試験は独学で合格できる難易度なのか
高卒認定試験は独学で合格できるのか、難易度について説明しましょう。
ほとんどの科目は高校1年生レベル
高卒認定試験は高校卒業程度の学力を有していることを証明できる試験です。高卒と同等に扱ってもらえるようになります。それでは、高校3年間で習う内容が出題されるかというと、実際には高校1年生レベルの問題で試験は構成されています。そのため、問題のレベルはそれほど高くありません。
マークシート形式で40点が合格点
高卒認定試験はマークシート形式で出題されて、記述式の問題は1つもありません。そのため、わからない問題があったとしても、勘を頼りにして回答しておけば正解できる可能性はあります。40点程度の点数を取れればその科目は合格することができます。それほど厳しい条件が設定されているわけではないのです。
合格率は3割~4割
全科目に合格した割合は3割から4割となっています。ただし、高卒認定試験は何度でも受験できて、一度合格した科目は次回以降も合格したままとなります。
一部科目合格率は8割以上
一部科目合格率とは1科目以上合格した人の割合のことです。これは8割以上となっているため、多くの人が高卒認定試験で何らかの科目は合格できていることになります。
一度合格した科目は生涯有効
高卒認定試験では一度でも合格した科目は生涯有効となります。そのため、次回は科目数を減らして受験することができるため、受験の負担を軽減することが可能です。
年に2回開催されて何度でも受験できる
高卒認定試験は年に2回開催されているため、頻繁に受験することができます。受験回数に制限はなく、自由に何度でも受験することが可能です。
独学で合格する人はたくさんいる
一度合格すればその科目はずっと有効であり、年に2回の試験が開催されて、高校1年レベルの問題が出題されることから、高卒認定試験は独学でも十分に合格を狙える試験といえます。実際に独学で合格できたという人はたくさんいるのです。
高卒認定試験を独学で合格する勉強方法
高卒認定試験に独学で合格するためにどのように勉強すればいいのか説明します。
過去問の演習が大切
高卒認定試験は過去問を解いてみることから始めましょう。そうすれば、どのような問題が出題されるのか、今の自分にどのくらいの学力があるのかを確認することができます。過去問を解いてみたうえで、今後の勉強の方針や受験科目について考えてみるとよいです。
過去問だけで合格した人もいる
高卒認定試験は問題のレベルが簡単であり基礎的な内容のみが出題されます。そのため、過去に高校に通っていたことがあって、ある程度勉強ができた人であれば、過去問だけを勉強して合格するというケースもあります。
参考書や問題集も市販されている
高卒認定試験については、受験者が意外とたくさんいるため、参考書や問題集は多数市販されています。これから対策をする際には市販の参考書や問題集を買ってみるとよいでしょう。いろいろな教材をチェックしてみて、自分に適したものを選択することが大切です。
何度も同じ教材を繰り返すことが大切
受験勉強をするときには、いろいろな教材に手を出すことはおすすめしません。それでは勉強が中途半端なものになってしまうからです。それよりも、同じ教材を何度も繰り返し解いてみることをおすすめします。そうすれば、その教材の内容をしっかりと身につけることができるのです。
高卒認定試験を独学で合格できる人の特徴
高卒認定試験を独学だけで合格できるのはどのような人なのか特徴を紹介します。
高校に1年以上通っていた人
過去に高校へ1年以上通っていた人であれば、高卒認定試験で出題される内容は学校で習っているはずです。また、そもそも高校に1年以上通っている場合は、複数の科目を免除される可能性が高いです。この場合は受験する科目は3科目や4科目程度となるため、対策はとても楽になります。高校で習ったことを思い出して、少し勉強するだけでも合格できるかもしれません。
中学の成績が良かった人
中学のときに成績が良かった人であれば、高卒認定試験は簡単に合格できる可能性が高いです。高校1年の基礎的な内容さえ理解していれば解ける問題ばかりだからです。
勉強の習慣がついている人
普段から勉強をする習慣のある人は高卒認定試験に合格できる可能性が高いです。高卒認定試験に合格できるかどうかは、しっかりと勉強することができるかにかかっているからです。毎日、一定の時間勉強を継続してできる人は大丈夫でしょう。
勉強の時間を確保できる人
高卒認定試験を受験する人の中にはすでに社会人として働いている人もいます。アルバイトをしている人もいるでしょう。忙しい時間の合間をぬって勉強をすることは大切です。高卒認定試験のための勉強時間をしっかりと確保できる人であれば、合格できる可能性は高いです。
高卒認定試験の独学が難しい場合の対策
高卒認定試験の対策をしていてどうしても独学では厳しいというケースがあります。そんなときにどのように対処すればいいのか紹介します。
家庭教師を利用する
もし、独学での対策がこんなんだと感じたのであれば家庭教師を利用するという方法があります。家庭教師の中には高卒認定試験の対策に対応してくれるケースもあるのです。マンツーマンでしっかりと基礎から教わることによって、学力を高めることはできます。基礎的な内容しか出題されない高卒認定試験の場合は、家庭教師に教わるほうが効率よく対策ができるでしょう。わからないことがあればすぐに質問することができ、疑問点や難しい点を解決しやすいです。
塾を利用する
学習塾の中には高卒認定試験の対策を行っているところがあります。個人指導塾といってマンツーマンで教えてくれる塾もあるためチェックしてみましょう。塾のサイトを調べてみて、高卒認定試験への対策をしているかどうか調べておくとよいです。
通信講座を利用する
通信講座の中にも高卒認定試験の対策に対応しているところはあります。通信講座の場合は、誰とも会わずに一人で勉強することになるため、きちんと学習習慣がついている人に向いているサービスです。さまざまな事情から塾や家庭教師を利用できないという人にもおすすめできます。
一度にすべての科目の合格を目指さない
高卒認定試験は何度でも受験できて、合格科目した科目は免除されるため、一度の受験で全科目の合格を目指す必要はありません。勉強していて合格が難しいと感じたならば、数年かけて少しずつ合格を目指していくとよいでしょう。少数の科目を集中的に対策して確実に合格を狙っていくという戦略があります。最終的に所定の科目を合格できれば高卒認定試験に合格できるのです。対策が難しいときには長期的な視野を持って計画的に勉強を進めていきましょう。
まとめ
高卒認定試験は独学で合格している人もたくさんいます。過去問や参考書などをしっかりと用いて勉強すれば合格できるでしょう。自分だけの力で難しいときには、家庭教師や塾などを頼ってください。1度の受験で合格を目指す必要はないため、それほど緊張しないでもよいです。