前回、前々回と風俗嬢の昼職への転職についてご紹介してきました。今回は風俗嬢が昼職の面接を受ける際に気をつけるべき実践的なポイントを、実際に数々の風俗嬢の相談を受けてきたキャリアカウンセラーの方に伺ってきました。
「風俗嬢」と履歴書に書くメリットはほとんどない
風俗嬢の方が昼職の面接で職歴を聞かれても「風俗嬢をやっていました」と素直に言う人はまずいないと思います。大抵は何かしら理由をつけて風俗嬢であることを隠す人が多いと思います。では、風俗嬢は本当に職歴にならないのでしょうか。
結論から言うと、風俗嬢であることを明かすメリットはほとんどありません。風俗嬢は偏見を持たれるのが当たり前になってしまっている職業なので、「どうしてそんなことをしているのか」という目で見られるだけで、まず実績にはなりません。
また、風俗嬢だったことを明かすと、採用後にセクハラに遭いやすくなるケースもあります。メリットと言えそうな点はほとんどなく、逆にデメリットはたくさんあるため、風俗嬢であることは明かさないほうが無難と言えます。
過去を聞かれた場合は言い方を工夫し、未来の話で積極的にアピール
風俗嬢であることをあえて明かす必要はありませんが、風俗嬢であること隠すために嘘をつくことはあまりおすすめしません。実際にはやったことのないアルバイトなどを職歴と偽っている方もいらっしゃいますが、嘘をつくことに抵抗を感じるならやめておいたほうがよいと言えます。
面接で職歴を聞かれた際は、完全に嘘をつくのではなく言い方を工夫しましょう。例えば、読書が好きな方であれば「家の家事を手伝いながら読書をしていました。本で得た知識を実践で活かそうと思い、今回応募させていただきました」など、自分の中で抵抗のない言い方を考えておくことが大切です。
また「うちの会社でどのように頑張りたいか」というような、これからのことに関する質問では、自分の性格や特性をどのように役立てられるのかを積極的にアピールしていくことも重要です。そのためには面接を受ける会社のことは事前にきちんと調べておきましょう。
面接では一問一答が基本。「ここぞ」という時以外は話過ぎないことが大切
続いて、面接を受ける時に陥りやすい失敗例をご紹介します。
一つ目は必要以上に面接官との話が盛り上がってしまうパターンです。「どのくらい自分の話をするのか」ということは面接において重要なのですが、ここを間違えると評価がマイナスになりやすいです。
面接官が親切で、丁寧に話を聞いてくれるからといって、自分のことをあまりに話し過ぎると「その場にふさわしい適切な話ができない人」というふうに判断されてしまいます。
二つ目は「風俗嬢しか職歴がない」という後ろめたさから黙ってしまい、質問に答えないパターンです。話し過ぎてはいけないとはいえ、もちろん質問に全然答えないのもマイナスです。
ここで大事なのは質問に対しては基本的に一問一答で答えるということです。そして大事なところだけは少し話を膨らませるようにする。キャリアカウンセリングに風俗嬢の方が来られた際は、こういった点を面接対策としておこなうことになります。
まとめ
今回は風俗嬢の方が昼職の面接を受ける際に気をつけてほしいポイントをご紹介しました。
・風俗嬢であることは明かさない
・嘘をつくのではなく、言い方を工夫する
・こらからのことを聞かれたら、できることを積極的にアピールする
・基本は一問一答で答える
昼職の面接を受ける際は、以上の点を踏まえて面接に臨みましょう。またこのサイトを運営している株式会社Compassでは、LINEでキャリア相談ができるオンラインキャリアカウンセリングサービス「CHOICE!」をおこなっています。
こちらで実際の面接の仕方などを相談することもできます。記事では一般的な事例について紹介しましたが、その人その人に合わせた細かい相談ももちろん可能です。スマホで簡単に使うことができるのでぜひ使ってみてください。
三回にわたって「風俗嬢が転職を考えた時の相談先について」「風俗嬢が抱えがちな自信の無さ・自己否定感の問題」「風俗からの昼職への転職における職歴の問題、面接での注意点」についてご紹介しました。風俗で働いていて将来が不安な方や、問題を抱えていて誰かに相談したい方などに、本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。