フリーターは結婚ができないとされています。これは本当のことなのか実際のところが気になる人は多いでしょう。そこで、フリーターの結婚について、現状や問題点、解決策について紹介します。
フリーターの結婚率とは
フリーターの結婚している割合について、統計的なデータを紹介しましょう。
30歳以上の男女の半数近くは結婚している
まず、現在日本人で30歳以上の男女は半数近くが結婚しています。結婚する人が減っているとはいえども、未だに日本では大人は結婚することが当たり前の社会であるといえます。30歳を超えれば、多くの人は結婚しているのです。
30歳以上のフリーターで結婚している男性は2割以下
30歳以上の日本人の半数は結婚しているといっても、結婚している人の大部分は正社員の人たちです。30歳を超えてフリーターをしている男性は結婚率が2割以下となっています。
30歳以上の女性フリーターの半数以上は結婚している
女性に関しては男性と違ってフリーターだったとしても結婚している人が半数以上います。女性の場合、男性が正社員であり、男性の収入を頼りにして結婚できる人が多いからです。女性はフリーターをしていても、養ってくれる男性を見つけられる可能性が高いといえます。そのため、フリーターであることはそれほど大きなハンデとはなっていないのです。
男性フリーターの結婚率が低いことがわかる
以上の結果を考えると、男性フリーターの結婚率が低いことがわかります。したがって、フリーターが結婚できないというのは、主に男性の話といえるでしょう。日本では男性が家計を支えるという考えが根強いからです。女性は男性に経済力を求めていることが多く、正社員でないフリーターの男性は収入が低い点が大きなハンデとなっています。
フリーターが結婚できない理由
フリーターが結婚できない理由について紹介しましょう。
収入が低い
フリーターが結婚できない一番の理由は収入が低いことです。フリーターの収入では一人暮らしをすることはできても、結婚して家庭を持つことは厳しくなります。特に子育てをしようと思うと、子供が成人するまでの間に2000万円以上のお金がかかるとされているのです。フリーターの収入ではそれほどのお金を用意することは難しく、まともに子育てができないと考えられます。そのため、フリーターと結婚することを敬遠する人は多いのです。
貯金が少ない
フリーターは収入が低いために貯金も少ないです。貯金はいざというときに必要なお金であり、できるだけ多くの貯金があることが望ましいです。特に結婚する場合は、独身よりもさまざまな場面でお金がかかるため、より多くの貯金を持っていることが求められます。フリーターは貯金が0円の人も少なくなく、それで収入も低いため、結婚対象として見てもらえないことが多いのです。
出会いが少ない
フリーターは出会いの場がとても少ないです。毎日がバイト先と自宅の往復であるというフリーターはたくさんいます。フリーターの働いている職場は、アルバイトやパートの人ばかりです。自分と似たような立場の人ばかりがいて、結婚相手を見つけることが難しいでしょう。また、若い男女の多い職場だと、自分と同世代の人を見つけることが難しい中年フリーターが多いです。フリーターを続ければ続けるほど、恋愛対象となる異性を見つけにくくなります。
将来性がないから
フリーターは収入が上がる可能性がとても低いです。昇進や昇給の機会はほとんど用意されていません。そのため、今と同じ収入がこれから先ずっと続きます。突然、首を切られるリスクも高いです。企業が人件費をカットするとなると真っ先に非正規雇用者を首にするからです。また、フリーターの仕事を続けていてもスキルアップの機会はなく、転職で有利になることはありません。このようにフリーターは将来性を感じられる要素がほとんどないのです。そのため、結婚相手としての魅力に欠けていて、結婚のチャンスを見つけられません。
フリーターが結婚をする問題点
フリーターが結婚をするとさまざまな問題が生じます。どのような問題点があるのか説明しましょう。
相手もフリーターだとリスクが大きい
フリーターは相手を見つけることができず、自分と同じフリーターと結婚するケースが出てきます。しかし、夫婦がともにフリーターだとリスクが大きいです。どちらも仕事を突然失ってしまう可能性が高いです。将来性がない二人が結婚することになり、いつまでも経済的に安定しない生活を強いられるでしょう。フリーターの年収は二人合わせたとしても、一人の正社員の収入に満たないケースが多いです。そのため、子供を育てることも難しくなります。
世間体の問題がある
フリーターは正社員と比較してイメージが悪いです。将来性がなく心配されるだけではなく、自堕落な生活を送っていると勘違いされるリスクもあります。そのため、結婚したくても、周りに反対されることが多いでしょう。たとえば、相手の両親や親類にフリーターであることについて難色を示されることがあります。結婚が破断してしまうこともあるのです。
離婚すると生活が不安定になる
フリーターは結婚できたとしても、一生相手と添い遂げられるとは限りません。ひょっとしたら離婚するケースもあります。その場合、離婚によって生活が不安定になることがあるのです。たとえば、相手から慰謝料を請求されてしまうと、フリーターという立場で慰謝料を支払う必要が出てきて困ります。子供がいる場合、養育費を支払う必要も出てくるでしょう。また、配偶者の扶養家族になっていた場合は、離婚によって扶養が外れてしまい、社会保険を自分で支払う必要があります。このように経済的に不安な要素が出てくるのです。
フリーターが結婚する方法
フリーターがこれから結婚する方法について説明しましょう。
しっかりと貯金をする
収入の低いフリーターは相手を不安にさせてしまうため、貯金をしっかりとすることをおすすめします。たくさんの貯金があれば、もしものことがあっても当面は大丈夫であると相手を安心させられます。また、貯金があるとしっかり者であることをアピールできて印象が良いです。
積極的に出会いを求める
フリーターは単にバイト先と自宅を往復するだけでは出会いが限られています。そのため、積極的にいろいろな出会いを求めていくことが大切です。たとえば、婚活サイトに登録したり、街コンのようなイベントに参加してみたりするとよいでしょう。
正社員の道を探す
正社員になることができれば、フリーターであるというハンデがなくなります。また、結婚しないにしてもフリーターでいるよりも正社員になるほうがメリットは多いです。どんな年齢からでも正社員になれる可能性はあるため、積極的に行動に出てみましょう。求人に応募する、就職エージェントを利用する、ハローワークで相談する、職業訓練を受けるといった方法を活用するとよいです。
収入の高いパートナーを見つける
自分よりも収入の高いパートナーを見つけることができれば、経済的な問題は解決できます。たとえ男性フリーターであっても、正社員の女性と結婚できる可能性はあります。いろいろな異性にアタックしてみて、収入の高い異性との結婚を目指してみましょう。
まとめ
フリーターの結婚についてまとめました。フリーターが結婚するのは現実的にさまざまな問題があり難しいです。フリーターで結婚を考えているならば、こちらの記事を参考にしてください。