大学中退は人生の終わりではありません。むしろ、新たなスタートの始まりかもしれません。
この記事では、大学中退後にやり直す方法や成功するためのコツについて紹介しています。
挫折から立ち直り、自分の目標を追求するための道を見つけるために、一歩踏み出してみましょう。
なぜ人生終了と言われる?大学中退の明確な3つのデメリット
大学中退が人生終了と言われる明確なデメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
- 最終学歴が「高卒」になり、応募できる求人が減り就職が難しくなる
- 生涯年収に5,000万円以上の差があると言われる
- 企業によっては人事評価・昇進に影響する可能性も
1つずつ解説していきます。
①最終学歴が「高卒」になり、応募できる求人が減り就職が難しくなる
大学中退は、最終学歴が「高卒」になるという点で大きなデメリットがあります。
なぜなら、一般的に企業の採用基準では学歴は重要視されるからです。
大学中退者は、学歴に関する制限があるため、応募できる求人が限られ、競争率が高まります。
特に、大手企業や専門性の高い職種においては、大卒者や学位を持つ者が優先される傾向に。
そのため、大学中退者が就職する際には、選択肢が制限され、就職活動が難航する場合があります。
②生涯年収に約6,000万円以上の差があると言われる
大学中退によるデメリットの1つは、生涯年収における差が大きいとされる点です。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が調べた統計によれば、男女で差はあるものの、大学卒業者と高卒者の間で、生涯年収に約6,000万円以上の差が生じるとされています。
大学を卒業すれば、専門知識やスキルを身に付け、キャリアの成長や高給取りの機会が増える傾向があります。
一方、大学中退者は限られた職種や業界での就労となり、キャリアの成長や収入の向上が制限される可能性が高まります。
このような結果から、大学中退は生涯収入に直結する重大な影響を与えると言えます。
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構 「ユースフル労働統計 2023 労働統計加工指標集」
③企業によっては人事評価・昇進に影響する可能性も
企業によっては人事評価・昇進に影響する可能性があることも、大学中退のデメリットの1つです。
多くの企業では、学歴や学位は社員の評価や昇進において重要な要素として考慮されます。
そのため、大学中退者は、同じ職務や業務内容を担当していても、学歴を持つ者に比べて評価や昇進の機会が制限される場合があります。
さらに、一部の企業では、特定のポジションや役職に昇進する際に、学位を持つのが必須条件となっている場合も。
このような状況下では、大学中退者がキャリアを築く上で、学歴の不足がハンディとなる可能性が高くなるのです。
何度でもやり直せる大学中退から就職を成功させる5つのコツ
大学中退から就職を成功させるコツは、主に以下の5つがあります。
- 自己分析を徹底して、やりたいこと・やりたくないことを明確にする
- 学歴ではなく、実績で評価される職種を選ぶ
- 就職エージェントに相談して、おすすめの求人と選考対策を依頼する
- 企業分析を徹底して、求める人物像を把握する
- 大手を目指すよりも、スキルアップできる企業からキャリアをスタートさせる
それぞれみていきましょう。
①自己分析を徹底して、やりたいこと・やりたくないことを明確にする
自己分析を行う際には、自身の興味や関心、得意なことや苦手なことを明確にすることが重要です。
これによって、自分が本当にやりたいことや避けたいことを理解し、それに基づいて適切な職種や業界を見つけられるでしょう。
また、過去の経験や成功体験、失敗体験から学び、自己成長につなげることも重要です。
自己分析を通じて、自分自身の価値観や目標を明確にし、それらを実現するためのキャリアパスを見出せますよ。
②学歴ではなく、実績で評価される職種を選ぶ
学歴よりも実績が評価される職種を選ぶのは、大学中退者にとって有益な選択肢です。
実績が評価される職種では、経験やスキル、実績が重視され、学歴よりもそれらが求められます。
例えば以下の職種が挙げられます。
- 営業職
- 販売職
- IT関連の職種
- クリエイティブ業界 など
これらの職種では、自身の実力や成果が直接的に評価されるため、学歴に関係なくキャリアを築くのが可能です。
大学中退者が適性や興味を考慮し、自身の実績や能力を活かせる職種を選ぶのが、成功への近道となるでしょう。
③就職エージェントに相談して、おすすめの求人と選考対策を依頼する
就職エージェントに相談することは、大学中退者にとって有益な選択の1つです。
エージェントは、求人情報を幅広く把握しており、大学中退者でも応募できる適切な求人を提案してくれます。
また、エージェントは企業とのコネクションを持っており、選考プロセスでのポイントや対策についてアドバイスをしてくれるでしょう。
さらに、自己PRや面接対策など、就職活動に必要なスキルやノウハウを指導してくれる場合もあります。
エージェントのサポートを受ければ、大学中退者でも就職活動を効果的に進められますよ。
④企業分析を徹底して、求める人物像を把握する
企業分析を徹底して求める人物像を把握することは、大学中退者が就職活動を成功させるための重要なステップです。
各企業は独自の文化や価値観を持ち、それに合致した人材を求めています。
例えば、コミュニケーション能力やチームワーク、自己主張力など、求められるスキルや特性を把握し、自身の強みとマッチすることが重要です。
また、企業の社風や業界動向も考慮し、自身がその企業にフィットするかどうかを判断するのが大切。
その企業にアピールすれば、就職活動を成功させられますよ。
⑤大手を目指すよりも、スキルアップできる企業からキャリアをスタートさせる
スキルアップや経験積み重ねの観点からは、大手ではなく成長中の企業やスタートアップ企業からの就職を検討するのが有益です。
これらの企業では、新しいプロジェクトや業務に参加する機会が多く、自らの能力やスキルを積極的に発揮できる場合も。
また、中途採用の機会も多く、実績や能力が評価される風土があります。
大手企業への転職も視野に入れつつ、スキルアップを重ねれば、より豊かなキャリアを築けますよ。
大学を中退してから社会で成功している人の例
大学を中退してから社会で成功している人の例は、以下の通りです。
- 片桐孝憲(ピクシブ株式会社社長)
- 瀬戸健(RIZAPグループ創業者)
- スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)
それぞれ紹介していきます。
片桐孝憲(ピクシブ株式会社社長)
片桐孝憲は、日本のインターネット企業ピクシブの創業者であり、現在は同社の社長を務めています。
大学在学中にアルバイトとしてウェブサイト制作を手がけ、その後大学を中退して独立。
2004年にピクシブを設立し、イラスト・マンガ共有サイト「pixiv」を開始しました。
pixivは大きな成功を収め、日本を代表するインターネット企業の1つとなりました。
瀬戸健(RIZAPグループ創業者)
瀬戸健は、ダイエットジムを展開するRIZAPグループの創業者であり、現在は同社の代表取締役社長を務めています。
大学を中退後、複数の企業での経験を経て独立。2003年にRIZAPを設立し、個別指導型のダイエットプログラムを提供。
その後急成長し、日本を代表するダイエットジムとして知られています。
スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)
スティーブ・ジョブズは、アメリカの起業家であり、Appleの共同創業者でした。
大学に進学するも中退し、さまざまな仕事を経験した後、スティーブ・ウォズニアックと共にAppleを創業。
1980年代にはMacintoshを発売し、パーソナルコンピュータの世界に革命をもたらしました。
その後もiPhoneやiPadなどの革新的な製品を次々と生み出し、世界的な成功を収めました。
まとめ
大学中退が人生終了と言われている理由は、主に以下の3つが挙げられます。
- 最終学歴が「高卒」になり、応募できる求人が減り就職が難しくなる
- 生涯年収に5,000万円以上の差があると言われる
- 企業によっては人事評価・昇進に影響する可能性も
大学中退から就職するコツは、以下の5つを参考にしてみてください。
- 自己分析を徹底して、やりたいこと・やりたくないことを明確にする
- 学歴ではなく、実績で評価される職種を選ぶ
- 就職エージェントに相談して、おすすめの求人と選考対策を依頼する
- 企業分析を徹底して、求める人物像を把握する
- 大手を目指すよりも、スキルアップできる企業からキャリアをスタートさせる
大学中退は「人生終了」ではありません。大学中退後でも、就職活動を行えば仕事をすることが可能です。
転職をスムーズに行うためにも、ぜひ転職エージェントサービスを活用してみてください。
キャリア相談を行ってくれるので、自分に合った求人を提供してくれます。