「自分って安月給なのかな?」「安月給だけど年収をあげたい……」そう考えている方は少なくありません。
この記事では、安月給の基準や必要な給料の考え方について紹介しています。
さらに、給料をアップさせるための具体的な方法も解説しているので、安月給から抜け出したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
安月給とはいくら?基準は人それぞれ
一般的に安月給とは、年収200万円未満や月収20万円未満を指す場合があります。しかし、これはあくまで一般的な指標であり、状況によって異なります。
この項目では以下の基準で「安月給」についてまとめました。
- 同年代の平均月収と比較して低いかどうか
- 月の固定費を差し引いて、十分な生活費を確保できているか
- 都心暮らしか、地方暮らしかでも必要な月収は異なる
- 年代や家族構成でも異なる
それぞれみていきましょう。
年収200万円で生活する場合はこちらでも解説しています。
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同年代の平均月収と比較して低いかどうか
同年代の平均月収と比較するのは、自身の給与が安月給かどうかを判断する上で重要です。
たとえば、同じ職種や業界において、自身の収入が平均よりも低い場合、それは安月給の可能性が高いでしょう。
しかし、一方で地域や企業の規模、経験など様々な要因が影響を与えるため、単純な比較だけで判断するのは難しい場合もあります。
自身の職種やポジション、キャリアパスを考慮しながら、同年代の平均月収との比較を行い、適切な判断をするのが重要ですよ。
月の固定費を差し引いて、十分な生活費を確保できているか
月の固定費を差し引いて、自身や家族の生活費を十分に確保できているかどうかは、安月給の判断に重要な要素です。
生活費には食費、住居費、光熱費、通信費、交通費などが含まれます。これらの支出をすべて考慮し、残りの収入が充分な生活を支えられるか検討する必要があります。
手取り22万円で都心に暮らす場合、以下の生活費を参考にしてみてください。
家賃 | 7万円 |
食費 | 3万円 |
外食費 | 3万円 |
光熱費 | 1万円 |
スマホ・通信費 | 1万円 |
保険代 | 1万円 |
雑費(日用品など) | 3万円 |
衣服、美容などのパーソナルケア | 2万円 |
小遣い(自由に使えるお金) | 4万円 |
貯金 | 2万円 |
合計 | 22万 |
手取り22万円で生活する場合、以下の記事で詳しく解説しています。
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また、必要な費用を賄うために貯蓄や借入を頻繁に行っている場合、収入が不足している可能性があります。
生活費をしっかりと計画し、収支を把握すれば、安月給に対する対策を考えることができますよ。
都心暮らしか、地方暮らしかでも必要な月収は異なる
都心暮らしと地方暮らしでは、生活環境や経済的な負担が大きく異なります。
都心では家賃や生活費が高く、それに比例して必要な月収も高額になります。都心部の家賃は平均6〜10万円の家が多い印象です。
家賃や収入の3分の1が目安とされているので、単純に計算すると、月々18〜30万円程度が必要となります。
一方、地方では家賃や食費が抑えられ、生活費も比較的低く済みます。
地方暮らしの場合は、都心暮らしに比べて月収の必要額が低くなる傾向がありますが、それでも仕事や生活の質によって変動します。
自身の生活スタイルや目標に応じて、適切な収入を確保するのが重要です。
年代や家族構成でも異なる
年代や家族構成によっても、必要な月収は大きく異なります。
例えば、20代後半の単身者は、住居費や食費などの生活費が相対的に低く抑えられる傾向があります。
しかし、30代以降や家族を持つ場合は、家族の生活費や教育費、医療費などが増えるため、必要な月収も増加傾向です。
また、高齢者の場合は健康管理や介護費用などが重要な要素となります。
家族の状況やライフスタイルに応じて、必要な月収を見極め、安定した生活を送るための計画を立てるのが必要です。
「クレヨンしんちゃん」の野原ひろしはなぜ安月給と言われる?
「クレヨンしんちゃん」の野原ひろしは、作中に「安月給」と言われる場面があります。
野原ひろしは、アニメや漫画の中でサラリーマンとして描かれており、会社員として働いていますが、給料が少なく、家計が苦しい状況がしばしば描かれます。
そのため、彼の給料が低いことや家計のやり繰りに関するユーモラスなエピソードが度々登場し、彼が「安月給」と呼ばれる理由になっているようです。
いくらくらいの月給が望ましい?
月給は20代一人暮らしの場合、手取り17万円あると生活が最低限可能です。
また、30代以上で家族がいる場合は、手取り25万円以上が妥当といえるでしょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
20代・一人暮らしでも手取り17万円あると生活できる
20代の一人暮らしの場合、月給が手取り17万円あれば、最低限の生活が可能です。
この金額では、賃貸アパートの家賃や食費、光熱費、交通費などの基本的な生活費を賄うことができます。
ただし、余裕を持って貯金をするなどの余裕はあまりないので、生活には厳しい部分も出てくるでしょう。
手取り17万円について詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせて参考にしてみてくださいね。
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30代以上で家族がいると手取り25万円以上は欲しい
30代以上で家族がいる場合、月給が手取り25万円以上であることが望ましいです。
家族がいると生活費が増えるため、子供の教育費や医療費、生活の快適さを確保するための費用が必要になります。
そのため、25万円以上の収入があれば、家族を養う責任を果たし、安定した生活を送ることができます。
安月給の基準は金額だけではない?
安月給の基準は金額だけではありません。
例として以下のことを考える必要があります。
- 「残業が多くて忙しい…こき使われる…」時間給で計算するとどうか?
- みなし残業制の企業・業績が上がりにくい業種・給与べースが低い職種は避ける
解説していきます。
「残業が多くて忙しい…こき使われる…」時間給で計算するとどうか?
残業が多く、仕事量が非常に多い場合、時給で計算することが重要です。
月給が安い場合でも、残業代を含めて時給換算すると、実質の労働時間あたりの収入が明らかに低い可能性があります。
自分の給料を時給で計算する方法は以下を参考にしてみてください。
まず、正社員の月給を確認します。例えば、月給が30万円とします。次に、1か月の労働時間を把握します。通常の労働時間は1か月で約160時間から180時間程度と考えられますが、各企業や業種によって異なります。例えば、1か月の労働時間を160時間とします。月給を労働時間で割ります。これにより、1時間あたりの給料(時給)が求められます。
具体的な計算式は以下の通りです。
時給 = 月給 ÷ 月の労働時間
例えば、月給が30万円で、1か月の労働時間が160時間の場合、
時給 = 30万円 ÷ 160時間= 1875円/時 となります。
このようにして、正社員の給料を時給で計算することができます。
ただし、残業手当などの付加的な要素がある場合は、それらを考慮する必要があります。
みなし残業制の企業・業績が上がりにくい業種・給与べースが低い職種は避ける
みなし残業制の企業や業績が上がりにくい業種、給与ベースが低い職種は、安月給や給与の不満を引き起こす可能性があります。
みなし残業制の企業では、実際の労働時間よりも多くの労働が求められかねません。その結果、給与に見合わない労働が生じる場合があります。
業績が上がりにくい業種や企業では、給与やボーナスの増加が見込めないため、将来の給与の見通しが不透明になる場合も。
また、給与ベースが低い職種では、同じ労働量や責任を負っているにも関わらず、他の職種と比較して収入が低い傾向があります。
したがって、給与だけでなく、労働条件や将来性、業績の安定性なども考慮し、自身の価値観や目標に合った職場環境を選択するのが重要です。
安月給の2つのデメリット
安月給であるデメリットは、主に以下の2つが考えられます。
- 結婚できない・住宅ローンを組めないなど私生活に影響する
- 夫婦関係の悪化で離婚危機につながることも
それぞれ解説していきます。
①結婚できない・住宅ローンを組めないなど私生活に影響する
安月給のデメリットは、結婚や住宅ローンの取得など、私生活に影響を及ぼすことが挙げられます。
安月給では、経済的な不安定感が結婚や家庭の形成を難しくし、住宅ローンの取得を困難にしかねません。
また、経済的な面で結婚に繋がりにくい傾向もあります。
給与だけでなく、将来のキャリアや生活設計にも配慮するのが重要です。
これにより、経済的なリスクを最小限に抑え、より安定した生活を築けるでしょう。
②夫婦関係の悪化で離婚危機につながることも
夫婦関係の悪化は、安月給のデメリットの一つとして重要です。
経済的な不安定感や生活のストレスは、夫婦間の信頼や安心感を揺るがし、時には深刻な問題に発展する可能性があります。
経済的な困難が夫婦関係に悪影響を及ぼせば、相互の理解や支え合いが難しくなります。
結果として、コミュニケーション不足や対立が生じ、夫婦間の摩擦が増大し、最悪の場合、離婚危機につながる場合も。
結婚生活を長く続け、円満な関係を築くためには、経済的な安定だけでなく、夫婦間のコミュニケーションや信頼関係の構築が不可欠です。
今すぐ安月給から抜け出す2つの方法
今すぐ安月給から抜け出す方法は以下の2つを意識してみてください。
- 転職しないなら副業をするか、給与交渉をする
- 今すぐ転職して年収をアップさせる
みていきましょう。
①転職しないなら副業をするか、給与交渉をする
転職しない場合でも、副業を始めることや給与交渉を行えば、安月給から抜け出す道があります。
副業は、現在の仕事とは別の時間帯や場所で行う仕事であり、追加の収入源となります。
自身のスキルや興味に合った副業を見つけ、収入を増やせるでしょう。
また給与交渉は、現在の職場での収入を向上させるための手段。
給与や待遇に不満がある場合は、率直に上司との面談を行い、業績や能力に基づいた適切な給与アップを求めるのが重要です。
給与交渉にはリスクも伴いますが、自身の価値を適切にアピールし、結果を出せば安月給から抜け出すきっかけとなるでしょう。
②今すぐ転職して年収をアップさせる
安月給から抜け出す方法の1つは、今すぐ転職して年収をアップさせることです。
転職市場では需要が高い分野や職種もありますので、それらを狙うことで年収アップの可能性が高まります。
他の企業や業界での求人情報を探し、自身のスキルや経験に見合ったポジションを探しましょう。
また、過去の業績や実績をアピールすれば、新しい職場での交渉力を高められますよ。
将来的なキャリアの展望や給与の向上を見据えて、転職活動をすれば、安月給からの脱却が可能となります。
まとめ
安月給とは、様々な条件がありますが一般的には、年収200万円程度を刺す場合が多い傾向があります。
安月給かどうかを考える際に基準となるものは以下があります。
- 同年代の平均月収と比較して低いかどうか
- 月の固定費を差し引いて、十分な生活費を確保できているか
- 都心暮らしか、地方暮らしかでも必要な月収は異なる
- 年代や家族構成でも異なる
また、月給は年代によっても望ましい金額が変わってきます。
- 20代・一人暮らしでも手取り17万円あると生活できる
- 30代以上で家族がいると手取り25万円以上は欲しい
安月給を抜け出す方法の1つとして、転職をして給料を上げる方法があります。
「どの職種で給料が上がりやすいのかわからない……」という方は、ぜひ転職エージェントサービスを活用してみてください。
自分に合った職種をエージェントが提供してくれます。また、キャリア相談も行っているので、将来設計を相談しながらエージェントに頼ることができますよ。
ぜひ活用してみてくださいね。