失業してしまった時に、失業保険を受給したいと考える人は多いのではないでしょうか。失業保険は、失業してしまった人を救済する制度です。必要な書類を用意し、自分が住んでいる地域を管轄するハローワークで手続きを開始することで、失業保険を受給することができるのです。
今年は、新型コロナウイルスの影響により、会社の倒産が増え、解雇や雇い止めを受ける人が増えているのです。そのため、失業保険を活用したいと考える人も増えています。しかし、失業保険の手続きや必要な書類を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。実際に自分自身が過去に失業保険を利用した経験がなければ、失業保険の詳細を把握していないという人は少なくありません。
失業保険をスムーズに手続きし、効率よく求職活動を進めることができるように失業保険について、正しい理解が求められているのです。では、失業保険について詳しくみていきましょう。
手続きや必要書類は何があるの?失業保険とは
失業してしまった時に、ぜひ活用したいものが失業保険です。失業保険について漠然とした印象を持っている人は多いのではないでしょうか。「必要な書類が沢山あり、手続きが大変そう」などと申請をすることを後回しにしてしまう人もいるのではないでしょうか。そして一方で、求職活動をして早く再就職先を見つけたいと考えても、無収入になってしまったことで、生活に支障をきたし、求職活動も思うように進められないという人も多いのではないでしょうか。
失業保険は、働く意思や能力があるが、失業しており、再就職する意思のある人を対象としています。失業保険を上手く活用し、求職活動をスムーズに進めていくことをおすすめします。
手続きや必要書類を解説!失業保険の準備について
失業保険の手続きには、いくつかの必要な書類があり、必要な処理をそろえ、自分の住んでいる地域を管轄するハローワークにて手続きをする必要があります。
まず、失業保険の手続きで必要なものが、退職した会社からもらう必要がある離職票と雇用保険被保険者証です。基本的には、退職した翌日から10日以内に会社側が手続きをし、郵送する決まりとなっているため、10日程度で送られてくると考えてよいでしょう。しかし、退職した会社からなかなか送られてこない時は、10日を目安に確認や催促をしてみてはいかがでしょうか。
離職票には、【1】と【2】の2つに分かれています。【1】は、「被保険者資格喪失確認通知書」を指しています。この書類は、雇用保険の被保険者として資格を失ったことを通知する書類となります。【2】は、退職した会社の給料や退職理由が分かる書類を示しています。
離職票とよく混同してしまうものに「退職証明書」があります。退職証明書とは、会社を退職した事実を証明するための書類です。この書類は離職票とは異なり、申請した人にのみ発行されるものです。退職証明書は会社ごとのフォーマットで作成されるケースが多くなります。所属期間や業務の種類、役職、賃金や退職理由等が記載されている場合が多くなります。退職証明書が必要となる時とは、失業保険の申請時に離職票がない場合に求められる場合もあります。他にも再就職先から提出を求められた場合もあるため、退職の際に、申請し発行しておいてもいいのではないでしょうか。
雇用保険被保険証は、離職する日まで雇用保険に加入していたことを証明する書類のため、とても重要なものです。この書類は、会社によっては、離職後ではなく、会社を入社した日に受け取っている場合もあるため、注意が必要です。入社した時に受け取った場合は、大切に保管しておきましょう。雇用保険に加入する時だけではなく、再就職が決まった時に必要となる場合もあります。万が一、雇用保険被保険者証を失くしてしまった場合は、ハローワークで再発行をすることも可能なため、失くしたことに気づいたら、早めに再発行の手続きを行うようにしましょう。
失業保険の手続きをする時は、自らが用意するものもあります。まずは、失業保険の受給に必要なマイナンバーが確認できる書類です。マイナンバーカードを持っている人はマイナンバーカードを用意しましょう。マイナンバーカードがない場合は、通知カードや個人番号が記載された住民票を用意するようにしましょう。
そして、本人確認書類も必要となります。マイナンバーカード以外にも、運転免許証や運転経歴証明書等、いずれか1種類を用意しましょう。他には、1年以内に撮影した写真2枚、印鑑、本人名義の銀行通帳を用意しましょう。特に、印鑑はハローワークの初日だけではなく、今後ハローワークに訪問する時には必要となるため、忘れないように持参しましょう。
失業保険はみんなもらえるの?手続きや必要書類とは
失業保険の手続きで必要な書類を用意し、申請をすれば、誰でももらえるのではないのかと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし残念ながら失業した全ての人が手当を受け取れるわけではありません。
失業保険には受給資格が定められています。まずは、重要なのは雇用保険の加入期間です。離職日以前の2年間のうち、12ヶ月以上の雇用保険の加入していた期間があることが条件として定められています。雇用保険の加入期間を満たしていない場合は、失業保険を受給することはできないため、退職する際は、注意が必要なのです。ただし、退職理由が会社都合の退職の場合は、条件が緩和されます。雇用保険の加入期間の条件が12ヶ月以上ではなく、6ヶ月以上ならば失業保険を受給する条件を満たすことができるため、忘れないようにしましょう。
また、もう一つとても重要な条件があります。それは、再就職する意思があることです。失業保険は働かなくても受け取れると考え、すぐの求職活動を計画していない人もいるこおtでしょう。しかし、失業保険は、再就職を支援するための制度となります。給付期間中に再就職する意思がないと見なされてしまうと、最悪の場合、受給を止められてしまうケースもあるため、注意が必要なのです。
まとめ
さて、失業保険の手続きに必要な書類について詳しくみていきましたが、いかがでしたでしょうか。失業保険の手続きは複雑だと考え、申請を後回しにしてしまっている人もいるのではないでしょうか。
失業保険の必要書類は、退職した会社から受け取る必要のある書類もありますが、後は、本人確認書類や写真、印鑑等であり、難しい書類を自分で用意しなければいけないということはありません。失業保険には、受給できる期間も決まっているため、必要書類が揃ったら、すぐにハローワークで手続きを開始するようにしましょう。
今年に入りコロナウイルスの感染拡大により、失業者が増加傾向にあります。そのため、政府では、受給期間の延長措置などの対策を講じています。失業した時に、正しく失業保険を活用できるように、まずは、正しく失業保険について理解を深めましょう。
失業保険を正しく理解することで、万が一、失業保険を受給したいと考えた時に慌てずに必要書類を準備し、スムーズに手続きを開始することができます。スムーズに失業保険の手続きをすることで、求職活動も効率的に進めることができます。
早く再就職を見つけることができるように、失業保険をうまく活用できる準備をしておきましょう。