年が明けるたびに、今年の抱負や目標を考えるものの、年の瀬の頃にはどんな目標をたてたのかさえ忘れてしまう・・・こんな方は多いと思います。
今回は、目標設定うんぬん以前に必要なことから目標設定のコツ、三日坊主にしないヒントまで紹介していきます。
目標達成のためにはまず時間を作ることが大切
当然ながら時間がなければ、目標としている行動を達成できません。例えば「毎日1時間、資格の勉強をする」と決めていても、夜遅くまで残業をしていたら無理があるでしょう。時間がなければ、私たちはそもそも何もできません。時間をつくるというのは、目標を達成すること以上に大切だといっても過言ではないのです。ということで、仕事に追われている人は、仕事を効率的に進めるタスク管理も大切です。
目標達成の原資は、健康な身体
これも、目標設定以前に大切なことです。不摂生な生活習慣がある人は、早寝早起きや健康管理などの基本的なことから始めてみましょう。目標を叶えようとするモチベーションの源泉は、健康な身体です。体調が悪いと、何をするにしてもやる気が湧きません。
目標も大事だけど、目的も大事
目的とは、目標のさらに先にあるものです。言い換えれば「なぜその目標に取り組むのか?」、この問いの答えが目的に当たります。例えば「英語の勉強をする」という目標を立てたとしましょう。この場合「なぜ自分に英語が必要なのか?」「身につけた英語で自分は何をしたいのか?」と問うてみてください。その答え=「(例)好きな小説家の作品を原書で読んでみたい 」が目的に当たります。目的まで考えておくと、目標に対する姿勢もより前向きになってくると思います。
「できたorできなかった」ではない方法で、達成度をチェック
「毎日読書する」という目標を立てると、「(今日は)できたorできなかった」で結果を評価するしかありません。そして「できなかった」日が続いてしまうと、「もういっか」となってしまい長続きしなくなります。そこで「毎日」ではなく、「1週間で1冊本を読む」というような目標設定にしてみるのも1つの手段です。これであれば、1日や2日サボってしまったからといって、めげる必要がなくなります。他の日に取り返せばいいからです。そして、こういった目標設定にすれば、できたorできなかったではなく、たとえ目標が100%は達成されなくても「ここまではできた」という形で評価できます。例えば、1週間で1冊全ページまでは読めなくても「◯◯ページまで読めた」ということであれば、目標は70%は達成できたなどという形で評価することができます。
三日坊主を防ぐ禁じ手
三日坊主で終わらせないために重要なことは、目標自体を好きになることだと思います。ダイエットに取り組んでいる人は、運動自体を好きになればいいということです。
でも、それはやっぱり難しいのが現実。であれば、半強制的に目標をこなさなくてはならない状況に自分を追い込んでみるのも手です。つまり、やらざるを得ない状況をつくるのです。例えば、「◯月のマラソン大会に事前にエントリーしておくことで、自分の逃げ道をなくす」「普通のジムではなく、1対1のパーソナルジムにすることで約束事化する」。多少ストイックな方法にはなりますが、このようにやらざるを得ない状況をつくることも習慣化するための一つの手立てとなるでしょう。
目標を書いてみるだけでも一定の効果がある
最後に、てのひらを返すようですが、目標を設定し書き出してみるだけでも一定の効果はあるでしょう。つまり、極論すれば三日坊主になってしまったとしてもOKということです。「目標を達成できるかできないか」「継続か三日坊主か」以前に、自分と向き合い何らかの目標を設定すること自体に価値があります。
目標を書き出すということは、 頭の中でぼんやり隠れていた自らの欲求を文字として見える化させること。丁寧に書こうとせず脳内の老廃物を吐き出すように、目標や潜在的な欲求を書きなぐっていきましょう。そうすると、その文字があなたに語りかけてくるでしょう。その時「あ、自分って本当はこんなこと思っていたんだ」と自分で書いておきながら、ハッと気づかされたりするかもしれません。
「目標を立ててもどうせすぐサボってしまう」と最初から投げ出していてはもったいないです。目標を設定してみる=今の自分と向き合ってみるだけでも価値があります。ノートでもチラシの裏紙でも構わないので、取り組んでみてはいかがでしょうか?