親の介護に直面した時、仕事はどうする?悩みを解決するために気をつけたいことや相談窓口

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仕事を辞めても介護が終われば社会復帰しなければならない

仕事を辞めてしまうと、介護が終わってから再就職する際にブランクが空いて不利になる場合もあります。「いつか親の介護が終われば、再び社会復帰しなくてはいけない」ということは忘れないようにしましょう。一時的な焦りから判断を下してしまう前に、必ずキャリアカウンセラーなどの専門家に相談することをおすすめします。

中には「貯金でなんとかやっていけるから」という理由から仕事を辞めて介護に専念する人もいます。しかしその後、介護が思っていたよりも長期に及んでしまい、貯金を使い果たしてしまって生活に困窮してしまうケースも。

また、介護をしながらでも仕事を続けているほうが、気持ちにメリハリがついて気がラクであるということも多いです。逆に仕事を辞めて介護に専念したことで、親と自分以外の世界がなくなってしまい、精神的な負担が増えたり親子の関係が悪くなったりする恐れもあります。

自宅介護だけでなく、介護施設の利用も選択肢に

また、自宅介護以外の選択肢も考えておくと、自分や家族への心身の負担や、仕事を続けられるかどうかに関しても可能性が変わってきます。「自宅で介護するしかない」「絶対に自分が介護しなくてはいけない」と思いこまずに、介護施設の利用も選択肢として持っておきましょう。

ただし、介護施設というのは入る際にさまざまな条件をクリアしないといけないことが多くなっています。中でも、病気を持っている人は介護施設に受け入れてもらえないケースが少なくありません。

特に治療が必要なケースは、介護施設ではなく病院へ行くしかないことがほとんどです。しかし、病院は長期的に入院を続けることが難しいため、結局どこに預けることもできず自宅で家族が介護をするしかないということになりがちです。

「介護施設に空きがない」という声をよく聞きますが、「条件がクリアできないため、入れる介護施設が少ない」という方が実際の状況に近いと言えるでしょう。もちろん中には医療行為が受けられる施設もあるようですが、基本的には、元気な高齢者の方が利用できるのが介護施設ということになります。

条件面などですぐには無理でも、利用できる介護施設がないかを長期に探しておくことも重要になります。

おわりに

今回は、親の介護が始まった時に起きがちな問題点と、その際に気を付けたいことについてご紹介しました。改めてまとめてみましょう。

◎自分自身のメンタルケアも重要なため、周囲の人間や行政、キャリアカウンセリングなど頼れる相談先を見つけておく

◎その後の社会復帰も考え、仕事を辞めて(もしくは変えて)介護に専念するかどうかの判断は焦らない

◎利用可能な介護施設があるかなど、自宅介護以外の選択肢も考えておく

こうした親の介護の問題について、誰に相談すればいいのか悩まれる人も多いかもしれません。前述したように、親の介護の問題は仕事にも密接に関わるためキャリアカウンセリングでも相談ができます。

次回はさらに具体的に、介護で困った際キャリアカウンセリングができるサポートについてさらにお話を伺っていきます。アップは7月3日を予定しています。引き続きチェックしてみてくださいね。

次回記事:介護の悩みに関し、キャリアカウンセリングがサポートできること

次々回記事:介護の悩みはここで相談できる!役に立つ行政の窓口や制度

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