高卒の公務員は本当に勝ち組?人気の理由と大卒との比較

働き方
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公務員と聞くと、生涯安定であり、優良企業と考える人も多いのではないでしょうか。そのため、高卒で公務員になった場合、勝ち組だと考える人もいるでしょう。高卒の場合、大卒と比べると、学歴がハンデとなり、就職活動も苦戦する可能性もありますよね。そのため、公務員試験を受け、公務員を目指す人も少なくありません。

一般的には公務員は、大学生が卒業後に就職先として選ぶイメージを持っている人が多いことでしょう。しかし、高卒でも公務員試験を受け合格をすることで、公務員として採用されることは可能です。公務員試験に向けた対策をしっかりとし、試験に突破することで、誰にでも公務員になるチャンスはあるのです。

でも本当に公務員は勝ち組になるのか、民間企業とどれほどの差があるのかと疑問に考える人もいるでしょう。では、高卒の公務員の場合、勝ち組と言われるほど良い就職先なのでしょうか。高卒の公務員の実態について、詳しくみていきましょう。

公務員とは?なぜ人気?

公務員は学歴に関係なく、とても人気の職業であり、多くの人が公務員になるために公務員試験を受ける傾向にあります。公務員は安定しているというイメージはとても強く、人気の職業となっているのです。

民間企業のように景気に左右されない・ノルマがない

公務員は安定しているのは、民間企業のように景気に左右されないため、解雇等がないということが理由としてあげられます。倒産する心配もないため、安心というイメージを持つ人が多いのです。

また、民間企業のように、ノルマや個人成績を求められることもありません。つまり、職場内での競争がない環境なのです。公務員は、基本的に、年功序列の環境です。つまり、働いた期間が長いほど給与は上がっていくため、焦ることもありません。

社会的信用がある

そして、最も大きな理由として、公務員は社会的信用があるということが挙げられます。社会的信用があると、住宅ローンやカードローンの審査も通りやすくなるため、とても生活しやすい環境をつくることができます。公務員として恩恵とも言えるのではないでしょうか。

勤続年数が10年を超えると給与が上がる傾向にある

高卒の公務員になると、初任給は、高卒で民間企業に就職した人と差はない状況ですが、勤続年数が10年と重ねていくと、民間企業の高卒者と比べて、給与が上がる傾向にあります。高卒の公務員は、勤続年数10年で約23万円、20年で約30万円、30年で約38万円と勤続年数に応じて確実に給与が上がっていきます。

民間企業の場合は、景気の影響も受けるため、必ずしも給与があがる保障はありません。そのため、勤続年数を重ねていけば給与はしっかりともらえるという安心を得ることはできるのです。

つまり、高卒の公務員が勝ち組となるためには、まずは、勤続年数を積み重ねていくことがとても重要です。着実に仕事をこなし、仕事を続けていくことで、給与もあがっていくのです。そういう意味でも、長い人生を考えると、生涯にわたって安定した職業と言えるのではないでしょうか。

高卒の公務員は本当に勝ち組なのか?

高卒の公務員の場合、大卒の公務員と比べると、さまざまな待遇面での違いがあります。

大卒の公務員と比べると、給与に差が生まれる

まず、高卒の公務員の場合、大卒の公務員と比べて給与には大きな差が生まれるのは事実です。具体的な給与は地域や職種により異なりますが、どの地域や職種でも、平均的に大卒の公務員とは3〜5万円の給与の差が生じる傾向にあります。

特に、給与の差は、公務員を続ける勤続年数が長くなればなるほどひらく傾向にあります。なぜならば、中年以降には、昇給の機会がありますよね。大卒の公務員は、昇給で給与が大幅に上がることが多いのです。そのため、生涯年収では、1000万円以上差が広がり、退職金では1700万円程の差が生まれると言われています。

生涯年収にも表れるように、大卒と高卒の公務員では、昇給ペースに差があることは事実です。例え同じ職種であったとしても、大卒公務員のほうが管理職等、昇給するチャンスに恵まれるのです。

高卒に限らず公務員の場合、2〜3年で部署異動がある

また、高卒に限らず公務員の場合、2〜3年で部署異動があることが多くなります。異動先を希望することも拒否することもできません。2〜3年で異動するというのは、やっと慣れてきた環境からまた新しい環境へと変わるため、とても大変なことです。頻繁にある部署異動のため、継続したスキルを身につけにくい環境と言えるでしょう。

公務員の場合、キャリアアップが難しい環境と言えるでしょう。歩合制の民間企業の場合、環境によっては自分のスキルや実績次第で給与をあげることも可能ですが、公務員の場合は、そういった機会は、ほとんどないと言えるでしょう。

民間企業と比べると安定した職業

高卒の公務員の場合、やはり安定した職業であることは事実です。しかし、一般企業で働く正社員と比べると、業務実績が給与や待遇に反映されにくいという現状があります。

公務員の給与は、国民の税金から賄われています。そのため、実績には反映されませんが、景気にも左右されにくいため、景気が悪化したとしても、一般企業よりも、影響を受ける可能性は低くなります。

自分の能力や実力を活かして、出世したいと考えている人は、民間企業のほうが適していると言えるでしょう。民間企業の場合、実績を残すことで、給与や役職をアップさせることは不可能ではありません。

働く上で、自分が何を重要視するのか次第で、公務員なのか、民間企業なのか、どちらが自分に合っているのか判断することができるのではないでしょうか。それぞれにメリットとデメリットがあるため、しっかりと分析し、進むべき道を検討していきましょう。

公務員になるには試験に合格する必要がある

そもそも高卒で公務員になるためには、公務員試験に合格する必要があります。公務員試験の内容は、受ける職種や自治体により異なるため、自分の受ける試験の対策をしっかりと試験に臨む必要があります。

まとめ

さて、高卒の公務員は勝ち組なのかを詳しくみていきましたが、いかがでしたでしょうか。公務員の世間一般のイメージは、安定したホワイト企業というイメージですよね。そのため、高卒に限らず、公務員を目指し、公務員試験を受ける人は多くいるのではないでしょうか。

高卒の公務員の場合、公務員を長く続けるならば、給与もあがり、恩恵を受けることができます。民間企業の場合、景気の影響をうけることもあるため、最悪の場合、解雇や給与カットにあう可能性もあるのです。

高卒の公務員は、大卒の公務員と比べて給与に差が生じることは事実です。しかし、高卒の公務員の場合でも、勤続年数を続けていくと、勤続年数に合わせて給与をアップさせることができるため、長期的な目で見た時に、安定した生活を送ることができるという点では、勝ち組になる可能性もあるのではないでしょうか。

しかし、公務員の場合、スキルアップや昇給のチャンスには恵まれない傾向にあります。もし、スキルアップや実力にあわせた昇給を臨む人は、公務員を勝ち組だと考えることはできないでしょう。

そのため、働く上で、自分自身が何を重要視するかどうかにより、自分の働き方や選択が勝ち組だと思うかどうかは異なります。自分に合った働き方を選択し、働くことで勝ち組へと近付くことができるのではないでしょうか。

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