職業訓練指導員とは?仕事内容や免許について解説!

ハローワーク・職業訓練
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公共職業訓練や認定職業訓練で担当する人のことを、職業訓練指導員と言いますが、仕事内容などはご存知でしょうか?今回は、職業訓練指導員の仕事内容な免許について解説していきます。

職業訓練指導員とは?

職業訓練指導員とは、公共職業訓練及び認定職業訓練において訓練を担当する人のことを言います。

職業訓練指導員になるには、資格を取得しなければ働くことができません。資格の取得には、職業能力開発総合大学を卒業、技能検定に合格、実務経験を有して試験に合格するのいずれかを修了する必要があります。

職業訓練指導員の仕事は、自ら学び続けるやりがいのある仕事、職業がある限り必要とされる安定感のある仕事とされています。

職業訓練指導員はやる気のない訓練生を指導することもあるため、職業訓練指導員の仕事も大変だと感じることもあるようです。

職業訓練指導員は残業も少なく、土日祝日、年末年始は休みがほとんどです。また、20日の年次有給休暇(採用の年、月により付与日数に変動あり)、夏季休暇、特別休暇(結婚・忌引など)、病気休暇、介護休暇、育児休業制度なども充実しています。

職業訓練指導員の給料や年収は、都道府県ごとに変わってきますが、初任給は18万ほどとなっています。初任給は他の職業とも差がありませんが、30代にもなると年収は500万から600万ほどまで増えます。

職業訓練指導員は国家資格であるため、一度免許を取れば安泰であることが想像できます。ただ、職業訓練指導員は人気な職業であるため、求人があまり出ません。出たとしても採用者数がかなり限られていますので、なかなか働けないのが現実のようです。

職業訓練指導員の仕事内容

職業訓練指導員は、求職中の方に向けて就職の指導やサポートを行ったり、アドバイスに乗ったり、講義を行ったりします。

サポートを行う方法とは、職業訓練(ハロートレーニング)でサポートを行います。

職業訓練では、
・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
・CADトレース技能審査
・日本商工会議所簿記
・医療事務
・介護職員初任者研修
・WEBクリエイター能力認定試験
・Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック
・Javaプログラミング能力認定試験
・フラワーデザイナー
・宅地宅建取引士
・ファイナンシャルプランナー
・フードコーディネーター
・インテリアコーディネーター
などの資格が取得できます。そして職業訓練指導員はそのサポートを行います。

訓練そのものは、4つに分かれていますのでそれぞれ紹介していきます。

【離職者訓練】
主に雇用保険を受給している求職者の方を対象に、就職に必要な職業スキルや知識を習得するための訓練を無料(テキスト代等は自己負担)を実施しています。対象者はハローワークの求職者で、訓練期間は3月から1年です。

【学卒者訓練】
主に学校卒業者の方を対象に、就職に必要な職業スキルや知識を習得するためのハロートレーニングを実施しています。訓練の種類は、普通課程・専門課程・応用課程です。
【在職者訓練】
主に中小企業に勤める方々を対象に、従事されている業務に必要な専門知識及び技能・技術の向上を図るための比較的短期間のハロートレーニングです。主に中小企業に在職している方を対象に、訓練期間は2日から5日です。

【障がい者訓練】
障害のある方を対象にして、その状況に配慮したきめ細かい訓練を実施しています。

職業訓練指導員が働く場所

働く場所は以下になります。

全国の公共職業能力開発施設
都道府県が設置・運営している職業能力開発施設
障害者職業能力開発校
職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)
職業能力開発大学校・職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ)

認定職業訓練施設

法務省の矯正施設で法務技官(作業専門官)として

職業訓練指導員の免許を取得する方法

職業訓練指導員の免許を取得するには4つの方法があります。

取得方法1つ目
①職業能力開発総合大学校指導員養成課程卒業
②職業訓練指導員免許申請
③職業訓練指導員免許取得

取得方法2つ目
①技能検定合格者
②(1級の場合)厚生労働大臣が指定する講習修了(48時間講習)
②(2級の場合)職業訓練指導員試験
③職業訓練指導員免許申請
④職業訓練指導員免許取得

取得方法3つ目
①大卒・職業能力開発大学校卒等+実務経験
②経験によって、職業訓練指導員試験/厚生労働大臣が指定する講習修了(48時間講習)
③職業訓練指導員免許申請
④職業訓練指導員免許取得

取得方法4つ目
①高等学校普通教育免許所持者※
②職業訓練指導員免許申請
③職業訓練指導員免許取得

※高等学校普通教育免許所持者について
看護、看護実習、家庭、家庭実習、情報、情報実習、農業、農業実習、工業、工業実習
商業、商業実習、水産、水産実習、福祉、福祉実習に係る免許所持者

講習は、
職業訓練の原理
教科の指導方法
労働安全衛生
訓練生の心理
生活指導
関係法規
事例研究
の以上7つの内容を講習で受講します。

職業訓練指導員の資格は、年に1回開催されます。資格試験は、実技試験と学科試験が実施されます。実技試験は60%以上の得点率、学科試験は指導方法について60%以上の得点率で合格となります。受験料は3,100円で、受講料15,000円~22,000円です。

職業訓練指導員免許取得のメリットとは?

職業訓練指導員の免許を取得するメリットは以下のようなものがあります。

・免許取得後1年の実務経験で1級技能検定が受験できる

・その職種について技能検定を受けるとき、学科試験が免除

・公共の職業能力開発施設で安定的に働ける

基本的に職業訓練指導員は、都道府県や国が主導する職業能力開発施設に就職しますので、安定的に働くことができます。

また、職業訓練指導員の仕事をするにあたってメリットとしては、国家資格で将来安泰という点が挙げられます。初任給は18万と他の職業と変わりませんが、年々給料は上がりますので、将来的には給料アップを見込むことができます。

また、残業も少なく基本的に8時半から17時までか、9時から17時半までで働くことができます。土日祝、年末年始も休みですので、生活的にも安定しています。

それだけでなく、20日の年次有給休暇(採用の年、月により付与日数に変動あり)、夏季休暇、特別休暇(結婚・忌引など)、病気休暇、介護休暇、育児休業制度などの制度が10時ついしているという点もメリットに挙げられます。

反対に、職業訓練指導員で実際に働いている人の意見では、以下の悪い部分も挙げられていますので、参考にしてみてください。

・残業代が出ない
・資格取得は自腹
・受講生はほとんど話を聞いてくれない
・事務量と出張や研修が多い
・自分の得意分野の職業訓練が、思うほど自由に出来ない
・全国転勤で希望が叶わない
・訓練手当目的があまりに多い

このような意見もあるようです。メリットの多い職業訓練指導員ですが、このようなデメリットな部分もありますので、職業訓練指導員を目指す場合はこれらのことも知っておくといいでしょう。

まとめ

今回は、職業訓練指導員の仕事内容な免許について解説してきました。最後には、職業訓練指導員免許取得のメリットや、職業訓練指導員そのもののメリットなども紹介しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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