仕事をしながらの妊娠と出産に向けて。今のうちに準備できること。

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仕事をしながらの妊娠と出産に向けて

「お腹に赤ちゃんを宿す」という喜びは、女性ならではの幸福感です。しかし仕事をしていると、この先の体調や仕事とのバランス、出産後のことも気になります。

未知の世界だからこそ、不安や心配を感じてしまうものです。しかし周辺知識を持っておくと、気持ちに余裕も生まれます。どんなタイミングで、どんなことを考えたらいいのかなど、具体的にこれからの生活をイメージしてみましょう。

妊娠がわかったら、おさえておきたいこと

妊娠がわかったら、出産予定日と休業の予定を会社に報告しましょう。労働基準法で定められている産休(産前産後休業)は出産予定日前の6週間(双子以上の場合は14週間)と出産後の8週間です。ただ産前に関しては、本人の希望があれば申請せずに出産前日まで仕事をすることも可能です。

一方、産後に関しては、8週間を経過しない女性を働かせてはいけないと決められています。また出産には「妊娠4ヶ月以降の死産や人工流産」も含まれているので、もし悲しい現実に出会ってしまったら、心と身体をゆっくり休める期間にしましょう。

妊娠初期におさえておくべき4つのこと

⑴妊婦健診のスケジュール

お腹の赤ちゃんの成長や妊娠中の変化を定期的に確認することが大切ですので、必ず健診を受けましょう。妊娠23週までは月1回、24週~35週までは2週間に1回、36週~出産までは1週間に1回で、合計14回が目安です。

妊婦健診を受けるための時間が必要な場合は、会社に申請します。男女雇用機会均等法により設定された「通院休暇」が利用でき、妊婦健診を受けるための時間を取得することができます。しかしこれが利用できるか、また有給か無給かなど会社によって異なるので確認が必要です。

健診のために有給を取る必要がある場合もあるようです。体調に不安がある場合は、医師に「母性健康管理指導事項連絡カード」を記入してもらい、会社に伝えることも効果的です。

⑵つわりの対処法

個人差はありますが、妊娠7~9週目あたりがピークで、12~16週に落ち着いてくることが多いようです。つわりの期間は栄養バランスより、食べられるときに、食べられるものを食べることが大切です。昼食は体調に合わせて、お弁当・外食・コンビニなどをうまく組み合わせて、無理のないようにしましょう。葉酸とビタミンEが赤ちゃんに大切な栄養素と言われています。サプリもチェックしてみるといいですね。

⑶流産の兆候と予防

15週目までの流産が全体の90%を占めます。胎児の染色体異常などが原因であることが多いですが、タバコを控えることは重要です。また夏場は冷房で身体を冷やさない、不正出血があった場合は念のため受診する、など気をつけることはたくさんあります。

⑷どこで出産するかを決める

個人病院で出産する、総合病院で出産する、里帰り出産にする、などいろいろな選択肢があります。出産前後を夫婦で過ごすか、帰省して実家の援助を受けるか等も含めて、早めに考えておきましょう。

赤ちゃん誕生までに考えておきたいこと:育休について

育休(育児休業)は産休のあと、子どもが1歳になるまで取ることができます。育休の申出期限は休業開始予定日の1か月前までと法律で決められているので、育休を取る予定の場合は産休に入る前に申し出をしておくと、慌てずに済みます。申し出は休業開始予定日や終了予定日などを明らかにして、書面で行う必要があります。会社に「育児休業申出書」があると思いますので、確認しましょう。

産休と違って、育休はパパも取ることができます。産休後、ママが復職してパパが育休という場合もあります。また「パパ・ママ育休プラス」という制度があり、パパとママの両方が育休を取得すると、休業期間を2ヵ月延長できるという仕組みです。つまり子どもが1歳2か月になるまで休みを取ることができるのです。

といっても二人がそろって1年2か月の休みが取れるということではないので注意してください。休みの上限は1年ですが、パパとママが育休を上手くずらして取得することで、子どもが1歳2ヵ月になるまで育休を利用できるのです。また万が一保育園に入れなかった場合、2歳まで育休を延長できることも覚えておきましょう。

仕事復帰に向けて、認可保育園と認可外保育園の両方をチェックする

復職するには保育園の確保が欠かせません。通わせたい保育園や通園可能な保育園の情報はできるだけ早めに押さえておきましょう。まずは市区町村のホームページで、通園するエリアにどんな保育施設があるのかをチェックし、それぞれの申込み方法を確認しましょう。実際に申込書を書くのはまだ先でも、先に申込み用紙を入手しておくことも一つの手です。

4月入園の認可保育園は、前年の10~11月に募集が開始されます。先着順ではないので期間中に提出すれば問題ありませんが、書類内容に不備があると再提出になるので、余裕を持って早めに提出しましょう。

認可外保育園の場合は各園で申し込みが必要になります。見学や入園説明会に参加してからでないと申し込みできない園もあるので、通園圏内にある園に見学予約などをいれ、その際に申込書をもらっておくといいですね。

認可保育園の選考結果は2月頃に届きます。「不承諾」という通知書が届くとガッカリですが、気持ちを切り替えて、どうするか決めないといけません。申し込んでいた認可外保育園に通園するか、育休を延長するか…。万が一に備えて、夫婦でも話し合っておくことが大切です。

※これからのキャリアに悩んだ時は、CHOICE!のキャリア相談がおススメです。

まとめ

妊娠したら、会社への色々な申請や妊婦健診の段取り、自分の体調管理、そして出産後の計画など、プレワーキングマザーとしてやらなければならないことがたくさんあります。待望の赤ちゃんができても、仕事をしながらだと時間の余裕もないかもしれません。

ワーキングマザーの先輩がいたら、どんどん質問して、参考になることを取り入れたいですね。育休制度の延長のように、国の制度は変わっていくものもありますので、その時々の情報収集に気をつけましょう。大きくなるお腹での通勤も大変になりますが、仕事も自分自身も大切にしながら、赤ちゃんとの対面を心待ちに頑張ってください!

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