ニートから脱出するためのには、当然就職するしかありませんしかし、ニートかつ職歴なしの状態から就職をするのは、決して簡単なことではありません。時には、何をしても就職できないという方もいるかもしれません。
そこでここでは、ニートが就職するためのポイントと、反面教師としてできないニートの方の特徴をまとめていきましょう。
ニートの就職は何歳からでも遅くはない!
ニートが就職できない理由として、「手遅れ」だと感じてしまっている方が多い、という点があげられます。特に職歴なしの状態が長い人であればあるほど年齢や自分の状態を負い目に感じて、無気力状態になってしまう方が少なくありません。
しかし、どんなに長く無職状態を続けてしまっていたとしても、就職をするのは可能です。もちろん、ニートを長く続ければ続けるほど選択できる職業の幅は狭まっていきますが、就職に「時間切れ」ということはありません。
努力の方向性と努力の仕方を知ってさえいれば、どんなに時間が経っていても就職をすることが可能です。以下で紹介するポイントを意識し、正しい方向性で努力を重ねていきましょう。
ニートが就職するためのポイント
長年職歴なし状態でいたニートの方が就職するためには、いくつかポイントを意識しなければなりません。なぜなら、これまで就活をしてこなかった場合、「就職のセオリー」がよくわかっていないことが多いからです。
よって、以下のような就職のセオリーを理解し、自分のできるところから進めていきましょう。
やらなければならない理由を作る
ニートになってしまう理由としてあげられるのが、「やらない」ことが優先され続けていることです。就職活動は「自分がやる」と決めなければやることができません。しかし、いざ「やる」と決めても、意外と体が動かないということは少なからずあります。
その理由は、「やりたくないことをやる」と考えると、どうしてもやる気が出てこないものなのです。それは、人間の意識上の問題であり、脳の構造からも、やりたくないことを無理矢理やろうとしてもやる気が起きず、「やらない理由」を探してしまいます。結果、やらない期間が多くなってしまい、さらにやる気を失ってしまう方が多いようです。
そこで、就活をする前にやるべきことが、「やらなければいけない理由を作る」ということです。たとえば、親や友人に「〇月までに絶対に就職する」と宣言をしたり、「もしこのままニートを続けてしまった場合はどうなるのか」など、自分の未来を具体的に考えてみるなどすれば、「やらざるを得ない状況」を作ることが可能です。
可能であれば、自分からやる気を出して自発的に就職活動をするのが理想ですが、これまでやりたくなかったことを突然始めるのはそうそう簡単なことではありません。上述した理由に、「やるべき理由」ではなく、「やらなければいけない理由」を作るといいでしょう。
ただし、あまりに自分を追い詰めると、精神衛生に重篤な障害をもたらしかねません。よって、仮に目標が達成できなかったり、就職活動をうまく行えなかったりしても、自分を追い詰めすぎないように気を付けましょう。
相談できる人を作る
就職は孤独な戦いです。面接をする際は、自分1人でやるべきことをやらなければいけません。そうなると、どうしても「できない」ということの重みに押しつぶされてしまうことになります。なかなか就職できず、苦しいときが続くこともあるでしょう。
そのため、「相談できる相手」を見つけることが大切です。相談できる相手とは、就職についての悩みを話したり、何らかの回答を示してくれたりする人のことをいいます。この「相談できる人」は、公的機関の人でもいいですし、それを職業にしている人でも構いません。
とにかく、自分を精神面、知識面で支えてくれる人を探しましょう。もちろん、相談できる人は1人に絞る必要はありません。精神面は家族に支えてもらい、知識面はハローワークの職員に支えてもらうといったように、複数人に支えてもらいながら就職活動をするのがベストです。
自分1人だけで就職活動をするのは非常に困難なことです。存分に人に頼りましょう。やる気さえ見せれば、多くの人は手を差し伸べてくれるはずです。
理想をあげすぎない
ニート生活が長いと、社会で働くことに段々と理想を立ち上げすぎる傾向にあります。たとえば、「残業は完全にゼロ、週休2日、自分の時間を確保できて仕事は簡単、さらに人間関係は良く、その上給料は高い」というように、理想の職場のハードルがどんどんあがっていきます。
理想を追い求めること自体はもちろん良いことですが、それが高くなりすぎるのは問題です。その理想が働くということの現実とかけ離れている場合、いつまでも就職ができません。
よって、「絶対譲れない場所」だけを意識して、それ以外は多少妥協するように理想や目標を調節するのもひとつの手段です。
就職できないニートの特徴【こうならないように気を付けましょう】
就職できないニートの方の特徴を紹介します。自分がこうした特徴に当てはまっている場合、どのように改善できるかを考えましょう。そうでないと感じる場合は、このような状態にならないよう、反面教師として肝に銘じてください。
何事も後回しにする
何事も後回しにする方は、いつまでも就職ができません。履歴書を書く、面接の日程を決める、応募をするなど、どんなことも後回しにしてしまうと、動きが後手後手になってしまい、気が付くと数年が経過している、という事態になりかねません。
「面倒くさい」「後で」という言葉が口癖になっている方は特に注意です。思い立ったらすぐに行動へ移すことを意識しましょう。次々と行動をすれば、自然と結果もついてくるはずです。
「たられば」が多い
「〇〇だったら応募したのに」と、言い訳を繰り返して就職活動をしていない方は、就職のできないニートの典型例です。いわゆる「たられば」を日常的に繰り返しているようなら、その習慣は必ず見直しましょう。
「たられば」が多い人は、就職の際だけに限らず、仕事においてもあまり良い印象を持たれません。場合によっては、「たらればが多い」という1点で嫌われてしまうこともあります。よって、普段から「〇〇だったら」「〇〇していたら」と、事実とは異なる仮定を繰り返すようであれば、その習慣を改善するように心がけましょう。
理由をつけて動こうとしない
「たられば」と似ていますが、何かにつけて理由を探して働こうとしない方は、就職が難しく、ニート生活を続けてしまう傾向にあります。そのため、「やらない理由」を見つけないように気を付けて下さい。やらない理由を見つけるくらいなら、「やる理由」を見つけるようにしましょう。
特に、履歴書を送付する企業を選ぶときに、「応募しない理由」を探さないように気を付けて下さい。
まとめ
ニートが就職をする際、意識しなければならないのは「思い立ったらすぐに行動」を徹底することです。人間はどうしてもやらない理由を探すことを得意としているので、やらない理由を見つけないように気を付けましょう。
ニートを脱出するためには、まずはやるべきことを行い、自分ができること、やりたいことを整理して仕事を見つけてください。これが、ニートが就職するために行うべきことです。