職業訓練の指導員の試験は難しいのか?概要や難易度、対策を解説!

ハローワーク・職業訓練
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職業訓練の指導員になるためには試験を受けなければいけません。

しかし、あまり情報のない試験のため、難しいのか、どんな内容の問題が出るのか気になる人は多いでしょう。そこで、職業訓練指導員の試験について、概要や難易度、対策をまとめました。

職業訓練指導員の試験とは

職業訓練の指導員とは何なのか詳しく説明します。

職業訓練指導員とは

職業訓練指導員とは、職業訓練を担当する指導員のことです。実際に訓練校や能力開発施設などにおいて技能や知識の指導をするのは職業訓練指導員の役割です。また、訓練プログラムをまとめたり、相談支援を実施したりするといった仕事も含まれています。職業訓練を担当する指導員は、その業種に応じて職業訓練指導員の免許を持っているものでないといけません。そして、免許を取得するために試験が実施されています。

実技試験と学科試験がある

職業訓練指導員の試験では実技試験と学科試験が出題されます。実技試験については、それぞれの業種に応じた内容の試験が出されます。学科試験は指導方法についての内容を問われます。

都道府県ごとに年1回行われる

職業訓練指導員の試験は毎年1回行われます。日程や受付期間、試験会場などについては各都道府県ごとに異なっています。職業訓練や指導員の試験などはすべて各都道府県が管轄していることだからです。そのため、試験の詳細について知りたいときには、各都道府県に設置されている職業能力開発主管課に問い合わせをしましょう。都道府県ごとに部や課の名称は違うため注意してください。

学歴と実務経験を満たさないと受験できない

指導員の試験を受験するためには、学歴や実務経験について要件が定められています。一定の資格や免許を有している場合には、学科試験と実技試験が免除されることがあります。受験資格の詳細については、各都道府県ごとに違うことがあるため、詳しく確認しておきましょう。

職業訓練指導員の試験の難易度

職業訓練指導員はどのくらいの難易度の試験なのか説明します。

試験の合格率は30~50%程度

各都道府県ごとに実施されていて合格率は異なるのですが、職業訓練指導員の合格率は30~50%程度です。そのため、資格試験としての難易度はそれほど高くはありません。そもそも、全国的に職業訓練指導員は人手不足になっています。このような仕事があることを知らない人も多いでしょう。それでいて、日本では正社員になりたくてもなれない人がたくさんいて、職業訓練の需要は高いです。そのため、指導員の確保のために今後も合格率は高めになるのではないかと考えられます。

都道府県によって難易度は異なる

職業指導訓練員の試験はそれぞれの都道府県ごとに実施されるものです。試験で出題される問題も都道府県ごとに違います。そのため、単純に難易度を比較することはできないため注意しましょう。都道府県ごとに公表している情報にも違いがあります。

職種によっても難易度は異なる

職業訓練指導員は、各職種ごとに試験が実施されています。そのため職種の違いによっても難易度は異なってくるため注意しましょう。特に実技については職種ごとに特徴的な内容になっています。

実技と学科の両方で60%以上の得点が必要

職業訓練指導員の試験は実技と学科があり、両方で合格点を取る必要があります。基本的にはどちらも60点以上の得点が必要とされています。ただし、都道府県によって基準が異なっているケースもあるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。

職業訓練指導員の試験対策

これから職業訓練指導員の試験を受ける際の対策の方法について紹介しましょう。

過去問が存在しない

職業訓練指導員の試験は一般的な資格試験や公務員試験などとは異なり情報がかなり不足しています。たとえば、この手の試験では過去問を解くことが試験対策の基本となるのですが、職業訓練指導員の試験については過去問が存在しません。ほとんどの地域では試験問題の持ち出しは不可となっていて、自治体の方で過去問を公開しているケースもないからです。そのため、限られた情報を集めて、そこから問題を想像するしかないのです。

問題集なども出版されていない

一般的な試験とは異なり職業訓練指導員の試験について問題集などは出版されていません。そもそも、都道府県ごとに試験問題が異なり、受験する人の数も限られているため、出版社が問題集を作ったとしても需要がないと考えられるからです。

テキストをしっかりと読み込んでおく

職業訓練指導員の試験についてはテキストが用意されています。職業訓練指導員の講習があり、そのためのテキストが出版されているのです。基本的に試験対策をする際にはこちらのテキストを中心に学習を進めていくことになります。テキスト1冊のみで試験対策をすることになるため、内容をしっかりと読み込んでおきましょう。

自分の受験する都道府県のテストの情報をしっかりと集めておく

事前にインターネットを用いて職業訓練指導員の試験について可能な限り情報を集めておくことをおすすめします。過去に試験を受けた人の情報をネット上で集めることが可能です。どのような試験なのか、実際に受験してみて難易度はどうだったのか、合格のためにどういう対策をしたのか参考になる情報を得られるでしょう。

職業訓練指導員の免許は講習で取得することも可能

実は職業訓練指導員の免許を取得するのに試験にこだわる必要はありません。講習について詳細を紹介します。

「48時間講習」が実施される

職業訓練指導員講習は48時間講習とも呼ばれています。こちらは職業訓練指導員になるために必要とされる知識や指導方法について取得することを目的としたものです。内容は職業能力開発促進法に基づいたものとなっています。受講資格が用意されていて、必要な実務経験年数を満たしている人のみが受講できます。たとえば、大卒の場合は2年の実務経験が求められるのです。

講習の内容とは

講習は6日間を通じて実施されます。そのすべての講習を受講する必要があり、最終日には確認試験が実施されるのです。これに合格することができれば、職業訓練指導員の免許が交付されます。ただし、免許が交付されたからといって、絶対に指導員になれるわけではありません。免許を持ってから、採用試験を受けて、そこで採用されないと指導員にはなれないのです。

講習では、職業訓練原理や訓練実施計画、関係法規、訓練生の心理といった科目について講習があります。ただし、細かい内容については各都道府県によって異なっています。

講習の合格率は高い

講習によって免許を取得できた人の割合は高いとされています。合格率が高いため、試験を受けるよりも可能性が高いでしょう。合格率は都道府県によっては90%以上とされています。

講習でも試験でも免許の中身は変わらない

職業訓練指導員については、講習で取得しても、試験で取得しても免許の中身は変わりません。したがって、どちらか好きな方を選んで合格を目指すとよいでしょう。試験の場合は出題される内容についてテキストで独学しなければいけません。講習の場合は講師からしっかりと教わることができます。ただし、どちらも受験資格や受講資格が設定されているため注意しましょう。

まとめ

職業訓練指導員の試験についてまとめました。各都道府県で実施していて、合格すれば職業訓練指導員になることができます。学科試験と実技試験が用意されているのが特徴です。職業訓練指導員を目指している人はこの記事を参考にして、試験に挑戦してみましょう。

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