フリーターの保険って?実態や加入できる保険などを紹介!

ライフスタイル・悩み
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フリーターでも社会保険に加入できるか気になる人は多いでしょう。これから何が起きるかわからないフリーターの不安を取り除いてくれるのが保険です。それでは、フリーターの保険の実態や加入できる保険の種類について紹介します。

フリーターは社会保険に加入していないことが多い

フリーターの保険の実態について解説しましょう。

フリーターの社会保険加入率は低い

フリーターは社会保険に加入している率が低いです。正社員はほぼすべての人が社会保険に加入しています。一方、フリーターである非正規社員のうち社会保険に加入しているのは6割程度です。雇用保険や健康保険、厚生年金に加入している人の割合は、どれも正社員と比較して低くなっています。

親の扶養家族になっているフリーターも多い

フリーターが社会保険に加入していない理由の1つとして親の扶養家族になっているケースがあります。この場合は、親の会社の保険に加入することになり、健康保険や厚生年金に入れるようになるのです。ただし、いつまでも親に養ってもらえるとは限らず、親の扶養家族として社会保険に加入できるとしても安心できません。

そもそも社会保険について意識していないフリーターがたくさんいる

フリーターとして働いている人の中には社会保険についてあまり知識を持っていない人がいます。そんな人の中には本来加入できる条件を満たしているにもかかわらず、社会保険に入っていない人もいるのです。これは大きく損をすることであり、問題があります。

会社が社会保険に加入させてくれないケースもある

フリーターが社会保険に加入したくて、条件も満たしているにもかかわらず、会社が加入させないというケースがあります。法律では、条件を満たしているすべての従業員を社会保険へ加入させる義務が会社にあるのです。しかし、法律に違反しているにもかかわらず、アルバイトやパートの社会保険への加入を渋っている会社が存在します。

フリーターにとって社会保険はメリットが多い

フリーターが社会保険に加入するメリットについて紹介しましょう。

雇用保険に加入すれば失業手当を受け取れる

社会保険の1つである雇用保険に加入すると失業したときに失業手当が給付されます。次の仕事を探すまでの間に収入が途絶えてしまうと生活に大きな影響が出てしまいます。そこで、次の職を得られるまでの間にサポートをすることを目的として雇用保険があるのです。雇用保険に加入しておけば、万が一バイト先に首を切られてしまったとしても、当面の生活を維持していく収入を得られます。

厚生年金に加入すれば将来もらえる年金が増える

多くのフリーターは国民年金に加入しています。しかし、国民年金はたとえ全額支払ったとしても、毎月もらえる金額はかなり少ないです。それだけで老後の生活を維持していくことは難しいでしょう。そこで、厚生年金に加入することが大切です。厚生年金は会社も保険料を負担する制度であり、将来もらえる年金額は国民年金の倍近くになります。老後の収入を増やしたいならば、厚生年金に加入することが大切です。

会社が保険料の半分を負担してくれる

厚生年金に限らず社会保険というのは、会社が保険料の半分を負担してくれる制度です。そして、さまざまな補償やサポートを受けることができます。自分で年金や健康保険を払うよりもお得な制度といえます。

病気や怪我で働けないときにお金を受け取れる

社会保険は万が一のときのためにさまざまな補償が用意されています。病気や怪我で働けなくなったときや事故によって障害を背負ってしまったときなどにお金を受け取ることができるのです。将来に不安を抱えているフリーターにとって、いろいろな名目で補償を受け取れる社会保険の制度はとてもありがたいものです。

フリーターが会社の保険に加入するには

フリーターが会社の保険に加入するための条件についてそれぞれ説明します。

雇用保険の加入条件

フリーターが雇用保険に加入するための条件は下記の通りです。
・これから1ヶ月以上の雇用が見込めること
・週に20時間以上働いていること

これらの条件を満たしていて、職場が雇用保険の適用される事業所であれば、フリーターでも雇用保険に加入することができます。

社会保険の加入条件

下記の条件を満たす場合、会社は従業員を社会保険に加入させる必要がある
・会社が法人、または従業員数が5人以上の個人事業所である
・週の労働時間、月の労働日数が、同じ会社の正社員の4分の3以上である
・常時雇用している

ただし、上記の条件の場合、フリーターが条件を満たさないケースもあります。

また、従業員が501人以上の会社については、労働時間や労働日数が正社員の4分の3未満であっても、下記の条件を満たしていると社会保険に加入できます。
・週の労働時間が20時間以上
・月の賃金が8.8万円以上(年収106万円以上)
・1年以上継続して勤務する見込みがある

このようにフリーターが社会保険に加入できるケースは意外と多いのです。フリーターの収入で生計を立てている場合は条件を満たす人がたくさんいるでしょう。

フリーターが社会保険に加入するときの注意点

これからフリーターが社会保険の加入をする上で注意するべき点について紹介します。

会社が加入させてくれないときの対処法

社会保険に加入したいのに会社が対応してくれない場合は、まず条件を満たしているのか確認しましょう。しっかりと条件を満たしているならば、会社は従業員を社会保険に加入させる法的な義務が生じます。それでも加入させてくれない場合は、会社の所在地を管轄している年金事務所やハローワークなどに相談しましょう。そうすれば、会社に働きかけてくれます。専門機関に相談する以外にも弁護士に相談することもおすすめです。

仕事を掛け持ちしているときの注意点

仕事を掛け持ちしていたとしても、いずれかの仕事で社会保険に加入できる条件を満たしているならば、条件を満たす事業所で保険に加入することができます。注意点として、社会保険の加入要件はそれぞれの会社ごとに判断されます。そのため、2つの仕事の労働時間を足すようなことはできません。社会保険に加入したい場合は、集中的に働く職場を1つ見つけて、他の仕事は短時間の仕事のみにするとよいでしょう。

保険料が給料から天引きされるようになる

社会保険に加入すると給料から自動的に保険料が天引きされるようになります。その結果、口座に振り込まれるお金はこれまでよりも減ってしまう可能性があるため注意しましょう。ただし、これまで自分で払っていたものを会社が代わりに払ってくれるだけであり、手取り収入が減ったというわけではないです。厚生年金や会社の社会保険になったとしても、自分で負担する保険料にそれほど違いはないため、その点は心配する必要はありません。

正社員になれば確実に社会保険に加入できる

フリーターとして社会保険に加入するためには要件を満たしているのか細かく確認する必要があり面倒です。もし、社会保険のある条件で働きたいならば、正社員になるとよいでしょう。正社員であれば、どんな条件で働いていたとしても、正規雇用であれば社会保険に加入できます。正社員の方が将来の不安を軽減することもできてメリットが大きいです。フリーターの人は正社員への道について真剣に考えてみましょう。

まとめ

フリーターであっても社会保険に加入することができます。さまざまなメリットがあるため、社会保険への加入を目指したほうがよいでしょう。この記事を参考にして、フリーターの人も社会保険について真剣に考えてください。

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