中卒の割合とは?実際の数字や問題点などについてまとめました

その他
その他
その他

日本には未だに中卒の人が存在します。実際にどのくらいの人がいてどういった問題点があるのか気になる人は多いでしょう。そこで、日本の中卒の割合など気になる点を解説します。

日本の中卒の割合は2割弱

日本における中卒の割合は2割弱です。日本の中卒の現状について紹介しましょう。

2017年の統計では中卒の割合は18.8%

2017年の統計調査によると中卒の割合は18.8%でした。ただし、これはすべての日本人を含めていて、中卒が当たり前だった時代の人も含んでいるため、その点は注意が必要です。

参考:統計局ホームページ/国勢調査からわかったこと(1.高校・旧中学校又は大学・大学院が最終学歴の人は?)

男性の17.5%、女性の20%が中卒

日本人における中卒の割合は男性が17.5%、女性は20%です。これはかつて女性には高等教育を受けさせる必要ないという時代があり、それを反映したものといえるでしょう。

70代以上は特に中卒の割合は高い

特に70代以上の日本人において中卒の割合が高いです。戦前は中卒が当たり前の時代であり、教育というのは贅沢なものとして扱われていました。日本全体が貧乏であり、中学を卒業してすぐに働きに出るのが一般的だったのです。また、日本は少子高齢化が進んでいて、人口の中で70代以上の割合はかなり高いため、中卒の人口が高くなっています。

若い世代の中卒の割合は1割以下

若い世代についてはほとんどの人が高校に進学して卒業しています。そのため、中卒の割合は1割以下となっています。ただし、高校に進学したとしても、そのままスムーズに卒業できなかったという人もいます。たとえば、登校拒否になってしまったり、グレてしまったりして、高校を中退するケースがあるのです。そのため、現代においても未だに中卒の人は存在しているのが現状といえます。

中卒以外の割合について

日本における中卒以外の人の割合について紹介しましょう。

高卒の割合は46.5%

日本では多くの人が高校へ進学して卒業しています。また、最近は大学へ進学するのも当たり前になっています。それでも日本の高卒の割合は46.5%であり、ほぼ半分といえます。大学に進学したとしても途中で退学してしまう人はいます。また、今でも高校を卒業してからすぐに就職する人もいるのです。そのため、日本人の学歴においてボリュームゾーンは高卒といえるのです。

大卒と大学院卒の割合は19.9%

大卒と大学院卒の日本人は全体の19.9%です。そのため、日本人の2割が大卒以上の学歴を有しているといえます。若い世代についてはもっとその割合が高くなります。現在は大学進学率が50%ほどあるため、将来的には大卒の割合がより高くなっていくでしょう。

短大や高専の割合は14.8%

短大や高専が最終学歴となっている人の割合は14.8%です。短大や高専へ進学する人の割合は減っています。そのため、今後も短大や高専の割合は減っていくと予想されます。特に短大については、大学との統廃合が進んでいて学校の数そのものが減っているのが現状です。少子化が進んでいて子供の数が減っていて、大学の数が増えているため、短大の需要がなくなってきているのです。

高卒以上の割合は増加傾向にある

日本人の学歴は高卒以上の割合が増加傾向にあります。特に大卒以上の割合はかなり増えているといえるでしょう。この傾向は今後も続くと考えられます。

中卒の割合が下がるのは良いことなのか?

日本では中卒の割合が下がっています。これは良いことなのか注目してみましょう。

中卒の就職先はとても限られている

日本では中学を卒業して就職する人はほとんどいないのが現状です。

そのため、中学を卒業して就職先を探そうと思っても選択肢は非常に限られているでしょう。肉体労働など学歴のまったく関係ない分野の仕事しか見つからないのが現実です。そのため、今の日本で中卒の割合が下がっているのは当然のことであり、高校へ進学することが当たり前の選択となっています。

中卒では受験できない資格試験はたくさんある

中卒でいることは現在の日本においてはかなり不利といえます。

たとえば、資格試験においても中卒では受験することができないものはたくさんあるのです。基本的に日本の社会というのは高卒を前提としているといえるでしょう。資格試験などは高卒を前提としていて、中には大卒でないと受験できないような資格もあるのです。そのため、中卒でいることはスタート地点にすら立てない状態といえます。

中卒をコンプレックスに感じる人がいる

今の日本で中卒でいる人は自身の学歴についてコンプレックスを抱いている人が多いです。

周りには中卒の人はほとんどいない状況だからです。就職活動をしていて自分が中卒であることを企業の担当者に知られることは恥ずかしいことだと思う人もいるでしょう。また、若い世代で中卒の人は高校へ進学したけどさまざまな理由から挫折して中退したというケースがあります。そのため、基本的に中卒の人は何らかの負い目を感じているといえるでしょう。

中卒の生涯年収は低い

統計的には学歴が上がるほど生涯年収が高くなるとされています。

そのため、中卒の生涯年収はかなり低くなっているのが現状です。高卒までならば、普通に生活していける程度の年収を得ることは期待できます。しかし、中卒では普通の生活を送ることすら困難になってしまうことがあるのです。

中卒の問題を解決するには

中卒であることの問題を解決するための方法について説明します。

高卒認定から大学へ進学することができる

高卒認定試験を受けて合格することができれば、高卒と同等の扱いを受けられるようになります。高卒認定を受けることで大学へ進学したり、高卒でないと受けられない資格試験に挑戦したりすることが可能です。就活においても高卒と同じ扱いを受けられるケースが増えます。このように高卒認定試験というのは、中卒の人にとってとてもメリットのある試験といえるでしょう。

資格を取得して仕事の幅を増やせる

中卒であっても受験することができる資格はたくさんあります。資格試験に合格して資格を持つことができれば、仕事の幅を増やすことができるでしょう。特に国家試験であり、その資格がないとできない仕事のある資格はおすすめです。調理師や宅建士など資格を有するものがいないと営業ができないという資格があります。そのような資格を持っている人は企業から重宝されるでしょう。

起業するという選択肢もある

中卒で就職するのに困っているならば起業するという方法もあります。もちろん、起業は簡単にできることではありません。それでも、起業をして上手くビジネスが軌道に乗ることができれば、多くの収入を得ることができます。自分が創業者としてビジネスをするのであれば、学歴が問題にされる場面はないでしょう。

学歴がまったく関係ない仕事もある

世の中には学歴不問で採用してくれる仕事は存在します。学歴がまったく関係のない仕事は、実力主義の世界であることが多く、そこで頭角を現すことができれば、高年収を目指すこともできるでしょう。たとえば、営業職は多くの企業が募集していて、学歴に関係なく採用されることが多いです。営業として多くの顧客を獲得することができれば、その功績が認められて収入を上げることができて、中卒であることが気にならない収入を得ることも夢ではありません。

まとめ

日本の中卒の割合について解説しました。日本は中卒の割合が低くなっていて、中卒の人にとっては苦労する場面が増えています。中卒の人でも高卒認定試験や国家資格に合格したり、学歴に関係のない仕事に就いたりすることによって、学歴の問題を乗り越えることは可能です。

タイトルとURLをコピーしました