元気が出ないときに聴きたい曲って人によって意見が分かれないでしょうか?アップテンポの曲を聴いて気分を上げたいという人がいれば、気分に合わせて落ち着いた曲を聴きたいという人もいるかと思います。
筆者は、どちらかというと後者です。例えば、悲しいときは、静かな曲を聞いてとことん悲しんだ方が尾を引かずに気持ちを回復させることができます。ということで、そんな私の選曲のため、どちらかというとゆったりとした曲が多いかもしれません。
①花/秦基博
映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌『ひまわりの約束』で有名な秦基博の曲です。パナソニックの企業CM「一人ひとりの物語」のイメージソングとして書き下ろした曲。
優しさに満ち溢れたメロディと歌声にひたすら励まされます。
②SWEET MEMORIES/松田聖子
これまたCMから。最近流れているマクドナルドのCMってレトロでいい感じじゃないでしょうか。シチュエーションから画質まで80年代感にあふれています。このCMで使用されている曲が松田聖子の『SWEET MEMORIES」です。この曲が発表された1983年の日本は、経済成長真っ只中。この曲は失恋ソングなのですが、時代自体が明るいせいか、悲しみの中にどこか楽観的な空気感も漂ってる感じがします。
③Ocean Eyes/Billie Eilish
ビリーアイリッシュは、今年のグラミー賞で主要4部門を含む計5部門を受賞。モンスターの視点から歌った『bury a friend』や奇抜なMV、個性的なファッションからも分かる通り、彼女は、いわゆる歌姫というキャラクターではなく、我が道を行っています。この『Ocean Eyes』という曲が録音されたのは、なんと彼女が13歳の時。ビリーアイリッシュの曲は、自分の芯を曲げずに生きていく勇気を与えてくれます。
④True Colors/John Legend
シンディ・ローパーの名曲を、R&Bシンガーのジョン・レジェンドがカバーしています。シンディ・ローパーは、東京でのライブにて子どもたちにこんなメッセージを預けたと言います。
「私は子供の頃、変な声だといじめられていた。それを吹っ切るために歌い歌手になれた。いつか今のあなたが認められる時がくるから頑張って」
元気が出ないときは、自分の本当の色(true colors)を見失っているか、もしくはその色を出せずにいる状態なのかもしれません。
So don’t be afraid to let them show
本当の自分を出すことを恐れたりしないで
歌詞にある通り、自分を出してもいいんだ、と勇気をもらえる曲です。
⑤A Thousand miles/Vanessa Carlton
この曲は、定職がみつからずしょぼくれて駅前を歩いていた時に、公共のストリートピアノから偶然聞こえてきた曲です。ピアノの音色の美しさに、呆然と立ち尽くし聴き入っていました。音楽に救われるとはよく言ったものだけれど、このことを言うんだと実感しました。
特にイントロが素晴らしいです。
⑥I Might Need Security /Chance the Rapper
出鼻から「Fuck you」を連呼、曲全体を通してもバックコーラスが「Fuck you」を永遠にループしています。
歌詞の口汚さとは対照的にとってもおしゃれで洗練された曲です。
友人とドライブした時に、私がこれを車内で流していたら、見事に同乗者全員ハマりました。中毒性のある曲です⚠️
ストレスが溜まって、誰かに「Fuck you」と怒鳴り散らかしたくなってしまったときは、この曲を聴く(この曲に代弁してもらう)ことで、その衝動をおさめてくださいね。
⑦Peace Piece/Bill Evans
「Fuck you」をヘビロテしすぎてアドレナリンが出すぎたところで、このビルエヴァンスのピアノで気持ちを落ち着かせましょう。繊細なピアノ曲。確実に音楽を聞いているはずなのに、感じるのは静寂。
元気が出る曲というより、不安やイライラなどの心の雑音は鎮めて、一旦ニュートラルに戻してくれるような音楽かもしれません。
いかがでしたでしょうか。結果的に、アップテンポな曲は⑤のA Thousand miles/Vanessa Carltonくらいだったでしょうか(笑)。②のSWEET MEMORIES/松田聖子をはじめ、80年代の曲の雰囲気が個人的に好みです。アメリカの音楽シーンでは、日本の80年代のシティポップがサンプリングされるなど注目を集めているそうです。最近よく聴いている曲は、Plastic Love/竹内まりやです。コメント欄が英語のコメントで溢れかえっています。
⑥のI Might Need Security /Chance the Rapperは、自分自身ストレスが溜まったときに聴いていて、周囲に誰もいないことを確認してから「Fuck you」と歌詞を口ずさむこともあります。⑦のPeace Piece/Bill Evansは、瞑想したいときに流してみてもいいかもしれません。
このように自分だけのお気に入りナンバーを携えているだけで、精神衛生的に◎ですし、普段の日常が少しだけ色鮮やかに感じられるようになります。みなさんも是非自分のお気に入り曲を見つけてみてくださいね。