「うちの会社ってブラックじゃないけどヤバいんだよね…」そんな風に感じている方は少なくありません。
では、やばい会社の特徴にはどんなものが挙げられるのでしょうか。本記事では、ブラック企業とは少し違ったやばさのある会社の特徴を厳選して10個ご紹介します。
記事の後半では、やばい会社に居続けることのデメリットもご紹介します。今の会社に少しでも違和感を覚えている方はぜひ最後まで読んでいただき、転職も視野に入れてみてくださいね。
うちの会社マジでやばい…けどブラック企業じゃない…
近年、働く環境が注目されている中、ブラック企業とは異なる形で「やばさ」を発揮しています。
ブラック企業の定義は、以下を指している場合が多いです。
- 過酷な労働時間と過労の頻発
- 低賃金・不当な給与体系
- 過度なパワーハラスメントやいじめ
- 労働基準法や法令違反
- 労働条件の透明性の不足
これらに当てはまる企業は、ブラック企業といわれる傾向があります。
その一方で、ブラック企業じゃないけど「やばい」と感じる点は以下のものがあります。
- 組織構造が不透明
- 従業員の声が届かない
- 現場の実態や問題に上層部が理解不足になり業務改善が進まない
また、ピンチの際には従業員同士の助け合いや協力の風潮が乏しい傾向があります。
これらの特徴は、ブラック企業とは一線を画す独自の「やばさ」を感じます。
やばい会社の特徴厳選10個
やばい会社の特徴は、主に以下の10個を厳選しました。
- バックオフィスの重要度が低い
- 社長・経営陣がワンマンで話を聞いてくれない
- SNSの使い方が下手・たまに炎上することも
- 突然コスト削減を推奨してくる
- 福利厚生が少しずつなくなっていく
- 社員が毎月のように辞めていく
- 会社の危機も精神論で乗り越えようとする
- 収益柱の事業が1つしかない
- 目標設計・収支計算ができていない
- 会社として叶えたいミッションが明確ではない
それぞれ解説していきます。
特徴①バックオフィスの重要度が低い
バックオフィスを軽視し、資金やリソースを惜しまない企業は、業務の効率性や情報管理に深刻な問題を抱えがちです。
正確なデータ処理や経理の欠如は組織の安定運営にとって致命的。
バックオフィスの重要性を理解せずには、将来的な経営課題の根源となりかねません。
企業は資源を投じ、堅実な基盤を築くためにバックオフィスの適切な運営に着実に取り組む必要があります。
特徴②社長・経営陣がワンマンで話を聞いてくれない
社長・経営陣が「改善するからなんでも言ってね」と口にしながらも、実際にはトップダウンで方針が勝手に決まってしまうことも。従業員の声が反映されない傾向が見られます。
社長や経営陣がワンマンであり、従業員の意見を十分に取り入れない組織は、持続可能な発展が難しくなりがちです。
従業員の主体的な参加ができず、組織の意思決定プロセスにおいて意見が反映されないと、組織内の信頼関係を損ないかねません。
クリエイティビティとモチベーションを低下させる結果となります。
特徴③SNSの使い方が下手・たまに炎上することも
社員のSNS利用で不快な発言や写真が投稿され、炎上事例が発生するというのは、組織において大きな懸念事項です。
SNSは企業や従業員のイメージ形成に影響を与える媒体です。不適切な発信がブランドや職場環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
従って、組織は社員に対して適切なSNS利用のガイドラインを提供し、外部への発信が企業の価値観と一致するよう配慮が必要です。
特徴④突然コスト削減を推奨してくる
急激なコスト削減の提案は、企業の健全性に対する警鐘となります。
コスト削減は経営の健全な一環である一方で、無謀な無駄削減は組織の持続性を脅かす可能性があります。
企業が急激に経費を削減しようとする背景には、経営課題や財政難が潜んでいる可能性も
従って、ただちに削減策をとる前に、根本的な問題の解決に向けた戦略的アプローチが求められます。
特徴⑤福利厚生が少しずつなくなっていく
福利厚生の削減は、企業全体での財政的な低下を前兆しているといえます。
例えば、「年末年始の休暇が短縮された」といった具体的な変更があれば、従業員のモチベーションや働きやすさにも影響を及ぼします。
企業は、福利厚生の維持が従業員の満足度や忠誠心を高めます。組織全体の持続的な発展に貢献するのが重要です。
特徴⑥社員が毎月のように辞めていく
社員が毎月のように辞めていく場合は、組織内に深刻な問題が存在している兆候です。
「やばい」と感じた従業員が次々と辞める状況は、働く環境や組織文化に不満が蓄積している可能性があります。
特に他社からのスカウトが、断る理由がないほどに魅力的に映る場合は、社員の定着が難しくなります。
組織は離職のパターンを注意深く観察し、従業員の声に耳を傾け、働きやすい環境を整える取り組みが必要です。
特徴⑦会社の危機も精神論で乗り越えようとする
経営危機に直面しても、「気合いで頑張ろう!」や「なんとかなる!」といった精神論で対処しようとする企業は、深刻な問題に直面している可能性があります。
危機を乗り越えるためには、現実的な戦略や計画が必要であり、単なる精神論だけでは解決が難しい場合がほとんどです。
企業は現実的なアプローチを取り入れ、危機に適切な対処が求められます。
特徴⑧収益柱の事業が1つしかない
企業が1つの収益柱の事業に依存している場合、それは大きなリスクを抱える場合もあります。
特にIT系ベンチャーなど不安定な業界では、確実に収益を上げられる事業を持てばビジネスの安定性を確保する要素となります。
単一の収益源に頼らず、変動する市場環境に対応する柔軟性を持つことが企業の成長と持続可能性に繋がります。
特徴⑨目標設計・収支計算ができていない
目標設計や収支計算の欠如は、組織において方針が明瞭でない場合があります。
社員が目指すべき目標や企業の収支状況が不透明であると、従業員は方針や目標に向けて適切な行動をとりにくくなります。
どんぶり勘定などの不正確な収支計算は企業の持続的な成長を脅かす可能性も。
組織は明確な目標と透明性のある収支計算を行い、社員に方針を理解しやすく伝えることが求められます。
特徴⑩会社として叶えたいミッションが明確ではない
企業のミッションが明確でない場合、それは組織の方向性を定める上で深刻な問題になります。
ミッションが定まらないまま事業を進めると、組織の先行きが不透明になります。戦略の統一や従業員のモチベーションの維持が難しくなることも。
また、言っていることと実際の行動が食い違う状況が生まれ、信頼性の低下や組織内の混乱を招く可能性があります。
企業はミッションの明確化を怠らず、それを実践すれば組織全体が一丸となります。
その結果、共通の目標に向かって進めるでしょう。
辞めても損はない!?やばい会社に居続けるデメリット
やばい会社に居続けるデメリットは、主に以下の3つです。
- 市場価値が上がらず会社自体に倒産のリスクがある
- キャリアの面でプラスに働かない
- 知らぬ間に精神的な負荷がかかってしまうことも
1つずつ解説していきます。
デメリット①市場価値が上がらず会社自体に倒産のリスクがある
やばい会社に留まり続ける最大のデメリットは、市場価値が向上せず、会社の倒産リスクに晒されることです。
競争激化や経営不安定な状況では、スキルや経験を高めることが難しくなります。将来的なキャリアの機会が制限される場合も。
また、企業の経営が危機的な状態にあれば、従業員全体が不安定な状況に晒されかねません。
このような状況で働き続ければ、将来的なキャリアの発展において大きなハンデとなってしまう場合もあります。
デメリット②キャリアの面でプラスに働かない
やばい会社にとどまり続けると、キャリアに対するプラスな影響が得られません。
業績が低迷する企業では、プロジェクトの質が低く、スキル向上や新たな経験の機会が制限される可能性があります。
やばい会社の状況下での経験は、履歴書や職務経歴書においてもプラスには働かない傾向が強いです。
むしろ将来の転職やキャリアの展望に制約を与えてしまう可能性が高まってしまいます。
デメリット③知らぬ間に精神的な負荷がかかってしまうことも
やばい会社で働く深刻なデメリットの一つは、知らぬ間に精神的な負荷がかかってしまうことです。
劣悪な労働環境や経営の不安定性は、従業員のメンタルヘルスに悪影響を与えかねません。
仕事に対する不満や不安、絶え間ないストレスは、やがてモチベーション低下や適切なパフォーマンスの維持が難しくなります。
このような状況が続くと、うつ病や他の心身の健康問題が引き起こされる可能性も。
精神的な負荷が積み重なると、全体的な生活の質や仕事への取り組みの低下が避けられません。
やばい兆候を感じたら転職も前向きに検討しよう!
やばい兆候が明確になったら、積極的に転職を検討してみてください。
適切なタイミングで転職すれば、将来のキャリアにプラスの影響を与えられます。
新しい職場での経験や環境は、スキルの向上や自己成長につながりますよ。
また、良好な労働環境や安定した企業文化がある場所で働けば、メンタルヘルスの向上や生活全般の充実感を期待できます。
やばい状況から早めに脱出し、新たな挑戦をすれば、自身のキャリアをより良い方向に導く可能性が高まります。
まとめ
やばい会社で働くことは、様々なデメリットを伴います。
市場価値の低下やキャリアの停滞、そして知らぬ間の精神的負荷が挙げられます。
これらの兆候が現れた場合、転職を前向きに検討することが重要です。
新しい環境での経験はスキル向上につながり、良好な労働環境はメンタルヘルスを守ります。
「やばい会社」な状況から脱出し、自身のキャリアにポジティブな影響を与えるために、柔軟性を持って新たな挑戦をすることが肝要です。