最終学歴が高卒だと、仕事を探すのが大変。高卒の自分でも就職できる仕事って何があるんだろう。そんな風に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
本記事では、高卒で就職できる仕事を10選ご紹介します。リアルな平均年収や、仕事を選ぶ際のポイントもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
高卒は仕事が見つけにくい?
最終学歴が高卒だと、仕事は見つけにくいという先入観を持たれがちです。果たして本当に仕事が見つけにくいのでしょうか。
職種や業界を選ばなければ簡単
結論からお伝えすると、職種や業界を選ばなければ高卒だったとしても仕事探しは難しくありません。
意外と学歴を「高卒以上」「未経験可」としている求人は多くあります。ただ、そういった職種や業界は慢性的に人手不足に悩んでいるため、大量に人を募集している傾向にあるのも事実です。
そういった人の入れ替わりが激しい職種や業界は避けたい、やりたい職種や入りたい業界が明確な場合は難しくなるでしょう。
魅せ方次第で転職やキャリアアップも可能!
20代前半だと、面接などで「大学に行かなかった理由は?」など聞かれることが多々あるかと思います。
高卒であることにコンプレックスを抱える人もいるかもしれませんが、魅せ方次第では転職やキャリアアップも可能です。最終学歴が高卒であることに、それほど負い目を感じる必要はないのです。
高卒の「初任給」と「平均年収」
ここからは、高卒の初任給と平均年収を見ていきましょう。高卒でもらえる初任給や平均年収はどれくらいなのか、厚生労働省などのデータをもとに解説します。
初任給は男:168.9千円、女:164.6千円
厚生労働省が集計した令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況を見てみると、高卒全体の初任給平均は167,400円でした。
男女別に見てみると、以下の通りです。
男女合計 | 167,400円 |
男性 | 168,900円 |
女性 | 164,600円 |
同じ高卒でも女性のほうがやや初任給が低い傾向にあるのが分かります。高卒だと、男女ともに初任給で200,000円を超えるのはハードルが高いのかもしれません。
平均年収:20代後半で273万円
厚生労働省の調査結果*¹によると、令和4年の20代後半の平均年収は2,730,000円でした。同じ年代の大卒の平均年収を見ると3,182,400円*²なので、約500,000円ほどの差があることが分かります。
ただ、年齢を重ねていけば着実に年収は上がっていきます。専門学校卒や大卒と比べると生涯年収は劣るかもしれませんが、頑張り次第でキャリアアップは可能です。
*¹20代後半の228,100円×12ヶ月で算出
*²20代後半の265,200円×12ヶ月で算出
高卒で就職しやすい仕事10選
ここからは、高卒で就職しやすいおすすめの仕事10選をご紹介します。
- 事務員
- 販売員
- コールセンター
- 飲食店スタッフ
- 営業
- 運送系ドライバー
- 介護スタッフ
- 公務員
- webライター
- プログラマー
事務員
医療事務や受付事務などはあまり学歴を重視されないため、高卒での就職が可能です。
事務職は毎日地道な作業を繰り返すので、ルーティンワークをこなすのが得意な人におすすめ。特に資格は必要ありませんが、MOSなどの資格を持っておくと就職しやすいでしょう。
仕事内容としては、書類作成・整理、データ入力、電話、メール対応、来客対応など。事務職はいろいろな種類があり、医療事務・介護事務・受付事務なども含まれます。
販売員
販売員の仕事も、高卒で就職するのにおすすめです。学歴不問なことが多く、未経験でも実績を積めば正社員登用の可能性があります。
人と話すのが好きで、コミュニケーション力に自信があるならぜひおすすめしたい仕事です。高卒でも経験を積んでキャリアアップを見込むことができますよ。
具体的には、接客、レジ、品出し、在庫管理、店舗のレイアウト・清掃、スタッフのシフト管理、売り上げ管理などの仕事をおこないます。
コールセンター
学歴不問なケースがほとんどのコールセンターのオペレーターも、高卒で就職しやすい仕事のひとつ。ヘアカラーやネイルなども自由で服装も縛りがないため、制服が苦手な人やネイルなどおしゃれも重視したいならおすすめの仕事です。
コールセンターとひとくちにいっても、インバウンドとアウトバウンドの2種類があります。インバウンドはカスタマーサポートなどのように、商品やサービスに対するお問い合わせを受けるものです。
一方、アウトバウンドは俗に言う営業電話のこと。営業トークが得意なら、アウトバウンド型のコールセンターを選んでみるのはいかがでしょうか。
飲食店スタッフ
高卒の人におすすめの仕事として、飲食店のスタッフも挙げられます。基本的に学歴不問で、高卒だったとしても、お店によってはスキルアップして店長になることも可能です。
仕事内容としては、ホールなら注文の受注や配膳、片付けなど。キッチンなら仕込みや調理、皿洗いなどが挙げられます。
立ちっぱなしなことが多いですが、まかないが提供されるお店がほとんどなので、食費を浮かせたい・節約したい人には特におすすめです。
営業
営業職も、高卒や大卒など学歴問わず働くことができます。営業で結果を出せば出すほど、給料もその分上がります。基本的にコミュニケーション能力が重視されるので、トーク力などに自信がある方におすすめです。
営業職といっても、取り引きしている顧客に対するルート営業と、飛び込みやテレアポで新しい顧客を開拓する新規開拓営業の2つに大きく分かれます。自分にあっていると感じるほうを選んでみるとよいでしょう。
運送系ドライバー
運送系ドライバーは、物や人を運ぶ仕事。基本的に普通自動車免許、中型自動車免許、大型自動車免許などを取得していれば、高卒でも働くことができます。
2024年問題が話題になっている通り、どの企業でも人手不足が顕著な業界です。2024年4月には有効求人倍率が2.11になると予想されています。
運転が得意な人や、長距離の運転を楽しいと感じられる人は検討してみてはいかがでしょうか。
介護スタッフ
高卒で就職するのにおすすめの仕事として7つ目に紹介するのは、介護スタッフです。
少子高齢化で高齢者の数が3623万人(参照:統計から見た我が国の高齢者)にのぼる今、介護業界は慢性的な人手不足なのが現状。ハードワークではありますが、就職へのハードルは比較的低いといえます。
専門知識が必要なイメージの介護スタッフですが、実際は無資格で働きながら勉して資格を取得する人が多い傾向にあります。実践しながら資格の勉強ができるので、身につきやすいでしょう。
公務員
高卒で就職するのにおすすめの仕事として、公務員も挙げられます。公務員は、高卒でなれるものとなれないものに分かれています。
高卒でも就職可能な公務員の仕事としては、行政事務・学校事務・警察事務・警察官・消防官などです。
公務員は給料が安定しているのが最大の特徴です。福利厚生はもちろん、高卒だったとしても賞与が受け取れます。カレンダー通りの休みなのも、メリットに感じられる人が多いでしょう。
webライター
コロナ禍で在宅ワークがスタンダードになりつつある今、IT業界への注目が高まっています。なかでも、高卒の人が就職しやすいのがwebライターです。
学歴より実力を重視する企業が多く、資格がなくてもスキルを身につければできます。ライターとしてある程度経験を積んだら、編集長やディレクターなどキャリアアップすることも可能です。
会社によってはフルリモートを推奨している企業も増えつつあるので、将来的に家で仕事をしたいならチェックしておきたい仕事のひとつだといえるでしょう。
プログラマー
高卒で仕事を探している人におすすめなのが、プログラマーです。ある程度のスキルや経験が必要ですが、基本的に働きながら技術を身につけることが可能なので、スキルがなくても働くことができます。
もし就職で有利になりたい場合は、事前にITパスポートや情報処理技術者試験などを所有しておくといいかもしれません。
プログラマーの他にも、WEB系の仕事としてシステムエンジニアやWEBデザイナーなどもおすすめですよ。
高卒の人が仕事を選ぶ際のポイント3つ
最後に、高卒の人が仕事を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
- やりたくない仕事を明確にしておく
- 情報収集に力を入れる
- 実力を見てもらえる業界を選ぶ
やりたくない仕事を明確にしておく
高卒となると、選択肢が狭いのは紛れもない事実です。ただ、その中でも「やりたくない仕事」は明確にしておくべきだといえます。
高卒だからといってやりたくない仕事を選んでも、モチベーションをキープできず継続して勤務できないかもしれません。長く続けられないのでは意味がありませんよね。
やりたい仕事を探すよりも絶対にやりたくない仕事だけは明確にしておけば、それを軸に就職・転職活動ができるのでおすすめですよ。
情報収集に力を入れる
高卒で就職・転職活動をするうえで、情報収集は非常に大切です。
やりたい仕事があったとして、その仕事に対して「どんな人を求めているのか」「どんなスキルがあったほうがいいのか」などの情報は集めておく必要があります。
情報収集能力を身につけると、それまで見落としていたことに気づけることも。高卒の就職はハードルが高いからこそ、些細なことでも情報を集めて戦力にしていきましょう。
実力を見てもらえる業界を選ぶ
高卒の人が就職・転職活動を成功させたりスキルアップしたりするためには、やはり実力を見てもらえる業界を選ぶ必要があります。
保険業界や建築業界、IT業界などは実力や経験を見て採用してもらえる可能性が高い業界です。職種だと営業やプログラマー・エンジニアなどが実力で評価を得やすいでしょう。
とくにやりたい仕事が見つからない場合は、こういった業界・職種を優先的に候補にしてみるのがおすすめですよ。
まとめ
高卒の人におすすめの仕事と、仕事探しのポイントをご紹介しました。
大卒に比べればハードルが高い高卒での就職ですが、ポイントを押さえれば就職・転職を成功させることは可能です。
ご紹介した仕事を参考に、自分にあった就職先を探してみてくださいね。