高卒認定試験を目指している人は、試験がどの程度の難易度なのか気になるでしょう。難しい試験であれば敬遠する人もいるかもしれません。そこで、高卒認定試験の合格率や対策について紹介します。
高卒認定試験の難易度について
高卒認定試験にはどのくらいの難易度があるのか説明します。
高卒認定試験の合格率は40%前後
高卒認定試験の合格率は40%前後とされています。合格率というのは、基準となる科目数を超えて合格していて高卒認定を受けることに成功した人の割合のことです。高卒認定試験は年に2回開催されることを考えると、合格率40%前後というのは比較的高い数字といえるでしょう。何度でも挑戦することができる試験であり、しっかりと対策すれば合格するのは夢ではありません。
あくまでも基礎学力を判定する試験
高卒認定試験は高卒程度の学力を認定するための試験です。ただし、高卒といっても実際に出題される範囲は普通の高校で1年生のときに授業が行う程度のものばかりです。したがって、高卒認定試験は高校1年程度の学力さえあれば合格できると考えられます。たとえば、過去に高校に通っていたことがあり、途中で中退したような人の場合は、すでに習ったことのある部分から多く出題されるのです。そのような人にとってはハードルの低い試験といえるでしょう。
試験科目数と出題範囲が広いのが特徴
高卒認定試験は試験科目数と出題範囲が広いのが特徴です。すべての教科で試験が行われ、幅広い範囲から出題されます。ただし、基本的には基礎的な内容であり、難しい問題が出題されることはありません。そのため、じっくりと学習を進めることによって十分対処できるレベルの試験といえます。
一度に全科目に合格する必要はない
高卒認定試験の特徴は何度でも挑戦することができる点です。一度にすべての科目について合格する必要はありません。一度合格した科目については、その科目を合格したものとして次の試験のときも扱われます。また、試験は何度でも挑戦することができるため、学力に自信のない人であっても時間をかければ高卒認定を受けることができるでしょう。
高卒認定試験の難易度の感じ方は個人差がある
高卒認定試験の難易度にはさまざまな意見があります。これは難易度の感じ方には個人差があるからです。この点について紹介しましょう。
普通の高校生にとっては優しい問題
高卒認定試験は普通の高校生にとってはとても優しい問題ばかりです。学校に通って定期試験の勉強をして進級できる程度の点数を取れた生徒であれば、高卒認定試験を仮に受けたとしてもすぐに合格できます。
高校に通っていない人にとってはハードルが高い
高卒認定試験を受験する人にはいろいろな事情のある人が含まれています。たとえば、まともに高校に通ったことのない人やそもそも高校に進学しなかった人もいるのです。このようなケースだと高卒認定試験のハードルが高くなります。高校に通って授業を受けた経験がない人にとっては、高卒認定試験は十分難しく感じるからです。
受験生の中できちんと勉強した人とそうでない人の差が激しい
高卒認定試験を受験する人の中には過去に学校でしっかりと勉強した経験のある人もいれば、そうでない人もいます。さまざまな過去を持った人が受験するため、一概に高卒認定試験の難易度を決めることはできません。
実際のレベルは高校1年生レベル
客観的に見ると高卒認定試験の問題のレベルは高校1年生レベルです。そのため、けっして難関な試験というわけではありません。たとえハードルが高かったとしても、普通の高校1年生が勉強をして理解できる程度のレベルとなっているため、気軽に勉強を進めるとよいでしょう。
高卒認定試験の実際の難易度
高卒認定試験の難易度について実際のところを解説しましょう。
合格点は4割程度
高卒認定試験は合格点が4割程度に設定されています。これはどの科目についても同様です。したがって、100点満点を目指す必要はなく、半分以上の問題を解けなかったとしても合格点を取ることは可能です。また、マーク式であり、記述式の問題が出題されることはありません。そのため、苦手科目だったとしても、自分の得意な単元だけでもしっかりと解くことができれば、合格点を目指すことは可能でしょう。
最低ラインを超えさえすれば絶対に合格できる
高卒認定試験は合格点のラインを超えさえすれば必ず合格できます。合格者の定員が決まっているわけではないため、ライバルと争うというタイプの試験とは異なるのです。最低ラインさえ超えれば、それで高卒認定を得ることができます。そのため、あまりプレッシャーを感じることなく受験できます。
複数回に分けて合格を目指す人が多い
高卒認定試験は一度合格した科目は次回から受ける必要がなくなります。そのため、複数回にわけて合格を目指す人が多いです。そのため、最初から複数回の受験を見越して少数の科目だけ勉強をするというスタイルも可能です。無理に一発合格を目指す必要がないため、気持ち的に楽に取り組めるでしょう。
高卒認定試験の対策
高卒認定試験に合格するために必要な対策について紹介しましょう。
自分の得意科目のみを選ぶ
高卒認定試験では科目を選ぶことができます。したがって、自分の得意な科目だけを選んで苦手科目は避けるということが可能です。無理に苦手科目を選んだとしても勉強がはかどらず、試験でも悪い点数を取ってしまいます。それよりも得意な科目や勉強が楽な科目を選んだほうがよいでしょう。そうすれば高得点を狙える可能性が高くなり合格しやすくなります。
家庭教師や塾などのサービスを活用する
高卒認定試験は試験内容が簡単だといっても勉強の習慣のない人がいきなり合格を目指すのはハードルが高いです。高校に通ったことがない人は授業を受けていないためかなり難しく感じるでしょう。この場合は家庭教師や塾などのサービスを利用することをおすすめします。他人に教えてもらうことによって、内容をスムーズに理解できるようになって勉強を進めやすくなるからです。無理に独学で切り抜けようとしても合格するまでに時間がかかってしまいます。
模試にチャレンジする
勉強をしていると自分にどのくらいの実力がついたのか確かめたくなるものです。そんなときには模試にチャレンジしてみるとよいでしょう。高卒認定試験向けの模試が存在するため利用してみることをおすすめします。模試の結果を確認することによって、現在の実力がわかります。また、そこでミスした問題を復習することで実力を伸ばせます。
勉強する習慣をつくる
これから高卒認定試験の合格を目指すならば勉強する習慣をつくりましょう。毎日机に向かって勉強する習慣づくりを始めるのです。そうすれば自然と勉強時間を増やすことができて、最終的には合格点を取れるようになります。高卒認定試験は問題そのものは難しくないため、いかに勉強時間を増やせるかどうかが鍵となるのです。きちんと勉強することさえできれば、合格を目指すことができます。
まとめ
高卒認定試験の難易度についてまとめました。高卒認定試験は人によって難しさの感じ方は異なりますが、基本的には簡単な部類の試験です。この記事を参考にしてしっかりと対策をして取り組みましょう。
