高卒認定試験とは?内容やメリット、対策などを紹介

転職・就活
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中卒でも大学に行きたいという人のために高卒認定試験というものがあります。これは果たしてどういったものなのでしょうか。その内容やメリット、対策について詳しく教えましょう。

高卒認定試験とは?

高卒認定試験とは何なのか基本的な点について教えましょう。

高卒者と同等の学力があると認められる

高卒認定試験とは高校を卒業していない人のための試験であり、高校を卒業したものと同等の学力があることを証明できるのが特徴です。文部科学省によって実施されています。かつては大学入学資格検定として大検というものがあり、それが2005年から高卒認定試験になりました。

大学や短大、専門学校を受験できるようになる

高卒認定試験に合格することができると、大学や短大、専門学校などの受験資格を得ることができるようになります。これらの学校では受験資格に高校卒業とされていることが多く、中卒の人は受験することができなかったのです。日本人のほとんどの人は高校に進学して卒業するのですが、実際には中退してしまい中卒として生活している人もいます。そのような人にもチャンスを与えるために高卒認定試験が誕生したのです。自分が中卒であることに苦しんでいる人は、高卒認定試験を受けることによって、状況を変えることができるでしょう。

年に2回試験が実施される

高卒認定試験は年に2回実施されているのが特徴です。試験は2日にわたって行われます。たとえば、平成30年度では第1回試験が8月の2日と3日、第2回試験が11月の10日と11日に行われました。試験の4ヶ月前に願書の配布が開始されて、そこから2週間程度以内に出願しなければいけません。満16歳以上になる者であれば、誰でも受験することができます。

高卒認定試験のメリットとは

高卒認定試験を受験することによって、さまざまなメリットがあります。どういったメリットがあるのか紹介しましょう。

高卒と同等に扱われる

高卒認定試験を受験して合格することができると高卒と同等に扱われるようになります。中卒の人というのは現代の日本ではとても少なく、そのため中卒であることにコンプレックスを感じている人はたくさんいます。実際に生活をする上で中卒であることで不利益を被ってしまう場面も多いのです。そんなときに高卒認定試験を受けて合格することによって、高卒と同等に扱われるようになります。

就活や公務員試験も高卒者と同じようにできる

高卒認定試験は単に大学受験などの資格を得られるだけではありません。高卒認定試験に合格しているならば、就活をするときには高卒として応募することができます。公務員試験であっても、高卒者と同等の扱いを受けることが可能です。ただし、これはすべての地方自治体や民間企業がそのような扱いをしているわけではありません。あくまでも一部の自治体や企業のみの扱いのため、この点は注意しましょう。それでも、中卒では門前払いされてしまう状況で、高卒認定試験に合格しているとそれだけで有利になります。

一度合格した科目は免除されるため合格しやすい

高卒認定試験は科目数が多く大変なイメージがあります。しかし、一度合格した科目についてはその後は免除されます。また、何度でも挑戦することができる試験であり、年に2回受験することができてチャンスが多いため、何度も挑戦すれば多くの人が合格できるでしょう。それほど難関というわけではなく、きちんと対策をしていれば合格しやすい試験といえます。

高卒認定試験の内容とは

高卒認定試験は具体的にどういった内容の試験なのか紹介しましょう。

理系科目と文系科目合わせて全14科目

高卒認定試験の科目は全部で14科目あります。理系科目と文系科目の両方があり、普通の高校で一般的に授業が行われている科目はすべて含まれていると考えてよいでしょう。たとえば、国語は国語総合であり古文と漢文が含まれています。地理歴史では世界史と日本史、地理の3教科あり、それぞれAとBにわかれています。ただし、数学については数学Ⅰのみです。理科は物理基礎や化学基礎、生物基礎などであり、基礎的な内容のみとなっています。外国語はコミュニケーション英語Ⅰです。

最小で8科目、最多で10科目受験できる

高卒認定試験は8から10科目受験することができます。8科目合格すればよいため、一度の試験ですべての科目に合格すれば、それだけで高卒認定を受けることができます。

必修科目は4科目

高卒認定試験には必修科目が4つあります。国語と数学、英語は必修です。さらに、世界史Aが必修となっています。それ以外についてはどの科目を合格しても合格科目として認めてもらうことができます。必修4科目を含む8科目に合格することが高卒認定試験の条件となっているのです。

高卒認定試験の対策とは

これから高卒認定試験に挑戦する人のために対策法について紹介しましょう。

苦手科目は選ばない

高卒認定試験では必修以外の科目は自由に選ぶことができるため苦手科目を避けるのが基本です。苦手科目を無理に受験しても勉強をするのが苦痛であり、本番で合格点を取れない可能性が高いです。それならば、もっと楽な選択肢を選んだ方が合格する可能性を高くすることができます。比較的簡単とされているのは生物基礎や地学基礎です。これらについては暗記で乗り切ることができるため、理科で得意科目がない人はこの2つのどちらかにしましょう。公民については現代社会が簡単とされています。地理歴史は日本史Aと地理Aのうち好きな方を選ぶとよいでしょう。地理歴史にはAとBがあるのですが、簡単なのはAの方です。

過去問を何度も解く

高卒認定試験はこれまでに何度も開催されていてたくさんの過去問があります。したがって、まずは実際に過去問を解いてみることから始めてみましょう。過去問をチェックすることでどういった問題が出題されるのか傾向を確認することができます。そして、過去問を数年分繰り返し解いてみることによって、基本的な知識を自然と身につけることができるでしょう。実力を試すために直前に過去問を解くというのは間違えた対策のため、これは絶対に避けましょう。

家庭教師や塾、予備校を利用する

高卒認定試験を独学で合格している人はたくさんいます。しかし、独学にあまりこだわりすぎるのはよくありません。それでは上手くいかないことが多いからです。そこで、いろいろなサービスを利用することをおすすめします。家庭教師や予備校、塾などを活用してみましょう。これらを利用することによって、さまざまなアドバイスを得ることができ、自分のわからない部分を丁寧に教えてもらうことができるため、学力が伸びやすくなります。

通信講座を利用する

予備校や家庭教師などを利用するのは抵抗を感じるという人がいます。そういう人におすすめなのが通信講座です。通信講座であれば、他人と直接会う必要はなく気軽に利用することができます。他人と接することが苦手な人でも取り組みやすいです。通信講座であっても質の高い指導を受けることは可能であり、結果的に高卒認定試験に合格できたという人はたくさんいます。

まとめ

高卒認定試験についてまとめました。中卒であっても、高卒認定試験に合格することができれば、高卒と同等の扱いを受けられるようになり、大学受験なども目指せるようになります。高卒認定試験が気になる人はこちらをぜひとも参考にしてください。

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