就職活動を考える際、「既卒」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
では、既卒とは具体的に何を指すのでしょうか?また、新卒や第二新卒との違いは何でしょうか?
この記事では、既卒者の定義やその特徴、そして既卒者が就活を成功させるための5つのコツについて解説します。
既卒の意味とは?
「既卒」は、一般的には学校(大学、専門学校など)を卒業してから一定期間が経過した人を指します。
具体的な期間は一般的には定められておりません。就職活動などの文脈によって異なりますが、通常は学校を卒業してから数年以上経過した状態をいいます。
新卒との違いは、「大学を卒業した」かどうか
新卒者との違いは、大学や専門学校を卒業したばかりかどうかです。新卒者は、就業経験がほとんどない傾向にあります。
一方、既卒者は大学や専門学校を卒業してから一定期間が経過しているため、就業経験や社会人経験を持つ場合があります。
そのため、新卒者と既卒者のキャリアや経歴、スキルには違いがあります。
第二新卒との違いは、「卒業後に就職したことがある」かどうか
第二新卒者は、一度は就職した経験があり、その後再び就職活動をする人を指します。
一方、既卒者は大学や専門学校を卒業してから一定期間が経過しており、就職した経験があるかどうかは問われません。
そのため、第二新卒者と既卒者は、就業歴や経験の有無において異なります。
中途との違いは、採用時に「業務経験・スキルを求められる」かどうか
中途採用は、既に他の企業で一定期間働いた経験や特定のスキルを持っている人を採用することを指します。
一方、既卒者は、業務経験やスキルを持っている場合もありますが、必ずしも中途採用の条件を満たすとは限りません。
既卒に高卒は含まれるか
一般的に、既卒という言葉は高卒は含まれず、大学や専門学校を卒業した人を指すことが多いです。
しかし、文脈や用語の解釈によっては、高校を卒業した人も既卒とみなされる場合もあります。
ただし多くの場合は、高校卒業者は別のカテゴリーに含まれるでしょう。
既卒になる理由で多いのは?
既卒になる理由で多いのは以下のものがあります。
- 就職活動が上手くいかなかった
- 公務員試験に失敗してしまった
- やりたいことが見つからず就職しなかった
- 内定していたが留年して取り消しになりそのままにしてしまった など
これらの理由は、個々の状況や背景によって異なる場合がありますが、一般的に既卒になる理由として挙げられます。
既卒の採用時の扱いは?応募する採用枠次第
既卒の採用時の扱いは、応募する採用枠によって異なります。
既卒可の新卒採用枠であれば、通常の新卒と同様に扱われる傾向があります。学歴や卒業年次を重視する場合も。
一方で、未経験可の中途採用の場合は、就業経験のある転職者と競合になります。そのため。競争が激しく、苦戦する場合が多くなります。
さらに、未経験不可の中途採用では、基本的に既卒者が応募できない場合もあります。
既卒者が求職活動を行う際には、採用枠や求人の条件をしっかり確認し、適切な採用枠を選択するのが重要です。
企業の採用担当から見た「既卒」の印象
企業の採用担当者から見た「既卒」の印象は主に以下のものがあります。
- 就職していないため、社会人経験・業務スキルが少ない点でマイナス
- 20代であれば、未経験でも伸びしろに期待して採用する企業は多い
詳しく解説していきます。
就職していないため、社会人経験・業務スキルが少ない点でマイナス
既卒は採用担当者からは、社会人経験や業務スキルが不足しているという印象を持たれる場合があります。
特に、長期間職に就かずにいた場合は、その期間における職務経験やスキルの積み上げが少ないのが懸念になりかねません。
採用担当者は、社会人としての基本的なマナーやコミュニケーション能力、業務を遂行する能力など、就業経験があるかどうかを重視する傾向があります。
20代であれば、未経験でも伸びしろに期待して採用する企業は多い
20代である既卒者に対して、未経験でも伸びしろに期待して採用する企業は多い傾向にあります。
特に、経験よりもポテンシャルや成長意欲を重視する企業は、未経験の既卒者に対しても積極的に採用する場合があります。
20代の既卒者は未経験であっても、柔軟性や学習能力、成長意欲をアピールするようにしてみてください。採用のチャンスを掴めるはずです。
既卒が就活を成功させる5つのコツ
既卒が就活を成功させるコツは、主に以下の5つです。
- 今すぐ求人を探して応募する
- 自己分析を行い、やりたいことや強みを明確にして求人を選ぶ
- エントリーシート・履歴書は、学生時代やフリーター経験での得た経験を軸に書く
- 面接は、就職しなかった理由や志望企業への想いを誠実に伝える
- 不安がある、何から始めていいかわからない人は転職エージェントがおすすめ
1つずつ紹介していきます。
①今すぐ求人を探して応募する
既卒者が就活を成功させるための第一歩は、今すぐ求人を探して応募することです。
時間が経つにつれて求人は更新され、競争も激化していきます。
そのため、早めに行動を起こし、興味のある求人に積極的に応募するのが重要です。
また、求人情報を収集する際には、求人サイトや企業の公式ウェブサイト、転職エージェントなどを活用しましょう。
求人を見つけたら、迷わず応募してみてください。早めの行動が成功への近道となりますよ。
②自己分析を行い、やりたいことや強みを明確にして求人を選ぶ
就活を成功させるために、自己分析を行い、自身のやりたいことや強みを明確にするのがポイントです。
自己分析を通じて、自分の興味や関心がある分野や業界、それに適した職種を見つけられます。
また、自分の持っているスキルや経験、特性を客観的に見極めれば、自己PRや志望動機をより具体的に示せるでしょう。
自己分析をしっかり行い、明確な目標を持って就活に挑んでみてください。より効果的な活動ができるはずです。
③エントリーシート・履歴書は、学生時代やフリーター経験での得た経験を軸に書く
既卒者がエントリーシートや履歴書を書く際に大切なのは、学生時代やフリーター経験で得た経験を軸にして書くことです。
学生時代やフリーターとしての経験は、実務経験とは異なりますが、そこで培ったスキルや成果、学びをアピールするのが重要です。
また、既卒者にとっては学生時代やフリーター経験が直近の経歴となります。これらの経験を軸にして自己ブランディングを行うのも良いでしょう。
エントリーシートや履歴書を書く際には、自身の経験や成果をしっかりと整理してください。効果的なアピールを心がけましょう。
④面接は、就職しなかった理由や志望企業への想いを誠実に伝える
面接では、就職しなかった理由や志望企業への想いを誠実に伝えるようにしてみてください。
既卒者が面接で問われる質問の1つに、「なぜ就職が遅れたのか」というものがあります。
そのため、面接では率直に就職しなかった理由を説明し、それに伴う学びや成長を示せるようにしておきましょう。
また、志望企業への熱意や理解、その企業で働きたいという想いを伝えるのも大切。
企業は、強い志望動機や、職場の適合度を明確に理解しているかを重視します。
面接では自分自身を正直に表現し、誠実に対話すれば、良い印象を与えられますよ。
⑤不安がある、何から始めていいかわからない人は転職エージェントがおすすめ
不安がある方や何から始めていいかわからない方は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは、求職者のキャリアや志向性をヒアリングしてくれます。
また、適切な求人案件を提案してくれるだけでなく、就活のアドバイスや面接対策などのサポートも行ってくれますよ。
転職エージェントサービスでは、就活のプロセス全体をサポートしているため、就職活動を効率的かつ成功に導いてくれます。
不安や迷いがある場合は、ぜひ転職エージェントサービスを活用してみてくださいね。
まとめ
既卒とは、主に大学、専門学校などの学校を卒業してから、一定期間が経過した人を指します。
既卒になってしまう理由で多いのは以下の通りです。
- 就職活動が上手くいかなかった
- 公務員試験に失敗してしまったやりたいことが見つからず就職しなかった
- 内定していたが留年して取り消しになりそのままにしてしまった
既卒だけど、就活を成功させたいと思う方は以下のコツを意識してみてください。
- 今すぐ求人を探して応募する
- 自己分析を行い求人を選ぶ
- エントリーシート・履歴書は、学生時代やフリーター経験での得た経験を軸に書く
- 面接は、就職しなかった理由や志望企業への想いを誠実に伝える
- 何から始めていいかわからない人は転職エージェントを活用する
就活に自信がない、不安だと感じる人はぜひ、転職エージェントサービスを活用してみてください。
就活のサポートはもちろん、面接対策やエントリーシートの添削なども行ってくれますよ。