高卒認定試験の参考書をチェック! 過去問はどの程度意識すべきなのか

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高卒認定試験は、人によってはこれまでの人生からの転機になる試験です。それだけに、実際に受験する前から不安を感じる方は少なくないと思います。その不安を解消するため、過去問を求める方も多いはずです。しかし、過去問は果たしてどれくらい参考になるのでしょうか。
以下では、高卒認定試験の過去問についてまとめていきましょう。

高卒認定試験の過去問はどれくらい参考になる?

高卒認定試験の過去問は、出題傾向とどの程度の範囲が出るのかを知るのには参考になります。なぜなら、出題傾向はある程度決まっているからです。たとえば、英語は概ね高校1年生レベルの英語から出されますし、数学は高校で習う公式をメインにして出題されます。ただ、このように出題範囲こそ決まっているものの、過去問を参考にすることで問い方や基本的な質問などを知ることができます。
また、過去問を解くことによって、自分に自信をつけることができる点も良い点でしょう。「過去問が解けた」という実績を積み重ねることによって、高卒認定試験への自信を積み重ねることができます。自信を持って試験に臨むというのは、思われているよりも非常に重要です。なぜなら、自信がない状態で試験に臨むと精神的な負荷がかかるのはもちろん、試験のあとにも大きな影響を及ぼしてしまうからです。よって、「過去問が解けた」という実績を積んでおき、自分の心を強く持っておきましょう。
さらに、過去問を解くことは「問題の解き方」を知るためにも重要です。あらゆる問題は、その問題そのものよりも「解き方」を考えたほうが次の問題にも活かすことができます。その点、過去問は数をこなすことができるので、かつて苦手だった分野も解き方がわかるようになるのです。
このように、過去問は受験勉強をする上で非常に便利かつ有用です。総合的に考えると、必須といってもよいレベルで参考になる存在だといっていいでしょう。

過去問自体は無料で見れる! 高卒認定試験合格のためには「解説」が大切

前述したように、過去問は勉強をするにあたって、非常に参考になりうるものです。しかも、過去問は無料で見ることができます。過去問を公開しているのは、文部科学省です。文部科学省のホームページっで「高等学校卒業程度認定試験問題」と検索すれば、専用のページが表示されます。
このページでは、過去5年間の過去問を全て掲載しているので、まずはこの問題を解くところから勉強をはじめるといいでしょう。もし、問題を8割程度難なく解けるのならそのまま過去問を解き続け、苦手な部分を補強していくだけでも合格を掴みとることができるはずです。なぜなら、高卒認定は50点程度でも合格の目途が見えてくるからです。
逆に、わからないところが多い場合は、過去問を解き続けるだけでは合格することはできません。正答を移すだけでは、「問題の解き方」がわからないからです。そのため、重要なのは過去問を「解説」している本を探すことです。「解説」するということは、その問題の解き方を教えてくれるということをいいます。
たとえば、「x-10=5」という方程式があったとします。この問題の正答は「15」ですが、これを移して確認するだけでは何の意味もありません。この問題において大切なのは、「xとは何を意味しているのか」という点と「どのようにxを求めるのか」という2点です。この2点を解説してくれるのが、いわゆる「解説本」です。
解説本では、全ての問題に対して考え方を紹介してくれるので、ひとつずつ解き方を覚えることができます。「どうしてそうなるのか」を丁寧に教えてくれるので、高校の勉強以前に躓いてしまっている方もすっきりと理解することが可能です。そのため、高卒認定の勉強をするのなら、「わからない人ほど」解説本を用意すべきだといえるでしょう。

納得できる過去問解説つき!おすすめの高卒認定試験対策の本

過去問を勉強するにあたって、解説が重要な役割を果たすのは前述した通りです。しかし、解説にも「質」があります。解説がわかりづらかったり、納得の行く説明ができていなければ、良質な学習をすることができません。そこでここでは、解説の納得性と解説の質に重点を置いて、おすすめの本を紹介していきましょう。

しまりすの親方式

「しまりすの親方式」は、高卒認定の合格を目指して、勉強する前の心構えから優しく解説してくれる本です。タイトルにもなっている「しまりす親方」というキャラクターが、優しく楽しく高卒認定の合格をサポートしてくれます。
この本の魅力は、なんといってもその優しさと分かりやすさです。過去問をひとつずつ取り上げて解説してくれるので、中学1年生のところから学びなおさなければいけないレベルでも、しっかりと学ぶことができます。解説の仕方もわかりやすく、それでいて要点を絞っているので、ひとつずつ苦手分野を掘り返して学ぶことが可能です。
しかしながら一方で、「しまりす親方」の雰囲気が合わない人には合わないので要注意です。また、要点を絞っている分、ひとつひとつの問題に対して細かく解説しているわけではないため、あまりにも勉強に対する理解度が低いと、うまく勉強できない可能性もあります。他の解説本や、誰か教えてくれる人を探すようにするといいでしょう。

高卒認定ワークブック

高卒認定ワークブックは、過去問ではなく、基礎事項の解説とオリジナルの問題を記載している問題集です。科目ごとに1冊丸々問題集として機能しているので、自分の苦手分野や、受験する分野を絞って勉強をすることができます。
最初に意識すべき重要事項を確認した後、基礎問題の出題と解説、次にレベルアップ問題の出題と解説と、段階を踏んで勉強をすることが可能です。しかも、その構成が各単元ごとに存在しているので、自分の苦手な単元のみに絞って勉強をすることも可能です。どうしてもわからない点を重点的に勉強したり、内容のわからないところを調べたりするような形にも使えます。さらに演習書としても使えるので、一冊で多彩な使い方をすることが可能です。
ただし、文章が少し硬い傾向にあるので、文章が柔らかいほうがわかりやすいという方には、別の本を探したほうがいいでしょう。

高卒認定過去問(声の教育者)

声の教育者の「高卒認定過去問」は、詳しい解説と過去問を掲載している本です。主要3教科、理系教科、文系教科など、教科のまとまりごとに過去問を記載しているので、自分が集中したい分野を集中して教科することができます。
「声の教育者」は「スーパー過去問」でおなじみの出版社だけあって、この商品も「過去問」に注視した本となっています。この本は、特に過去問をひとつずつ取り上げてどのように解くのか、類似した問題ができたときにどのように解くのかを詳しく解説してくれています。そのため、過去問を紐解きながら勉強をしたい方には魅力的です。
一方、過去問に密着した構成になっていることから、過去問に記載していないことについては多少手薄になっています。その点は、別の参考書などで補ったほうがいいでしょう。

まとめ

高卒認定試験を勉強するときは、過去問を解いて勉強をするのがベストです。ただし、自己流で過去問をまとめて勉強をしていると、ただの「答え合わせ」に終始してしまわないように注意しましょう。勉強をするときは、出来る限り勉強の解き方を解説してくれる参考書と共に勉強するのがベストです。

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