「面接で緊張してしまう……」「面接の時にアガらない方法はないか?」そう悩みを抱えている方は少なくありません。
就職や転職で避けては通れないのが面接試験。そしてそこで重くのしかかってくるのが「緊張」という厄介な存在。私たちは手や足は自由に動かしたり止めたりすることができるのに、緊張によってばくばくした心臓を落ち着かせることはできません。
むしろ緊張しないように意識すればするほど、心拍数は上昇するばかり。面接という大事な場面だからこそ、平常心でいたい。本記事では、そんな時の対処法、面接で緊張しないための実践的なテクニックや、なぜ面接で緊張してしまうかの理由を紹介します。
面接を控えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
早口、しどろもどろになる…面接は緊張して当然
面接で緊張するのは自然なことです。
緊張は、早口や言葉が詰まるなどの不安定な振る舞いを引き起こす場合があります。
しかし、緊張を克服するための方法や練習を通じて、このような状況に対処する技術を身につけられますよ。
それによって、面接での自信を持ち、落ち着いて自分の表現ができるようになるのです。
そもそもなぜ面接で緊張してしまうのか?
なぜ面接で緊張してしまうのか、理由をまとめました。
- 自分に自信がないから
- よく見せようと取り繕ってしまうから
- 人生がかかっていて失敗できないというプレッシャーを感じるから
それぞれみていきましょう。
自分に自信がないから
自分に自信がないという感情は、面接で緊張する一因となります。
面接では、自分をアピールするのが大切に。そのためには自信を持って自己表現するのが重要です。
しかし、自信がないという感情があると、自分の強みや経験を十分に伝えるのが難しくなります。
このような状況下では、面接官に自分の価値を伝える自信が欠如してしまい、それが緊張感を高める原因となります。
よく見せようと取り繕ってしまうから
面接では、自分をよく見せようとして取り繕ってしまうことが緊張の原因となります。
自己プレゼンテーションの場である面接では、良い印象を与えたいという気持ちから、自分の弱点や欠点を隠そうとしてしまう傾向があります。
しかし、取り繕ったり偽ったりするのは、面接官に不自然な印象を与える可能性も。
また、自分の本当の姿を隠そうとする努力は、本来の自分との不一致感やストレスを引き起こし、それが緊張感の増幅に繋がりかねません。
自然体で臨むのが、面接での緊張を和らげる第一歩となります。
人生がかかっていて失敗できないというプレッシャーを感じるから
面接では、人生がかかっているという大きなプレッシャーを感じる場合があります。
このようなプレッシャーは、自然に緊張感を高め、失敗を許容しづらくします。
失敗した場合のリスクや不安が増幅され、それが緊張の原因となります。
しかし、プレッシャーを適切に管理し、面接を単なる選択肢の一つとして捉えるのが重要です。
適切な準備と冷静なマインドセットを持てば、プレッシャーを軽減し、緊張を和らげられますよ。
面接で緊張しないための対策
面接で緊張しないための対策は、主に以下の5つです。
- 志望企業の創業者・歴史・ビジョンなど、予習を丹念に行っておく
- 想定質問を用意してイメージトレーニングしておく
- 知り合いに模擬面接を頼んで練習しておく
- インターン・企業訪問を行って、志望職種の業務経験・知識を付けておく
1つずつ解説していきます。
志望企業の創業者・歴史・ビジョンなど、予習を丹念に行っておく
面接では、志望企業に関する深い理解が求められます。
そのため、面接前には志望企業の創業者や歴史、ビジョンなどについて丹念に予習しておくのが重要です。
企業の歴史やビジョンを理解すれば、自分の志望動機や志向性をより明確に伝えられます。
また、面接官からの質問にも的確に答えられるでしょう。
予習を丹念に行えば、自信を持って面接に臨むことができ、緊張を軽減する効果も期待できますよ。
想定質問を用意してイメージトレーニングしておく
面接での緊張を軽減するためには、想定される質問に対するイメージトレーニングをしておくと良いでしょう。
面接前に想定される質問をリストアップし、それに対する自分の回答を用意しておきましょう。
そして、その回答をイメージトレーニングすることで、自信をつけられます。
イメージトレーニングでは、自分の言葉で質問に答える様子や、自信を持って話す姿をイメージしてみてください。
実際の面接で質問された際にも自信を持って回答ができ、緊張を軽減できますよ。
知り合いに模擬面接を頼んで練習しておく
知り合いに頼んで模擬面接を練習させてもらうのも1つの手です。模擬面接を行うことで、本番の面接での緊張感を軽減できます。
知り合いや友人にお願いして、実際の面接と同じような環境で模擬面接を行いましょう。
模擬面接では、本番と同じように準備をし、想定される質問に対する自分の回答を試すことができます。
さらに、模擬面接を通じてフィードバックを受ければ、自分の弱点や改善点を把握しやすくなります。
模擬面接を行えば、本番の面接での自信をつけることができ、緊張を和らげられるでしょう。
インターン・企業訪問を行って、志望職種の業務経験・知識を付けておく
志望職種に関する実務経験や知識を身につけるためには、インターンシップや企業訪問を活用するのが有効です。
実際の職場環境や業務内容を体験すれば、志望職種に関する理解が深まります。
また、業界や企業の最新動向やトレンドについても学ぶことができます。
これにより、面接での質問に対してより具体的で適切な回答ができるようになるでしょう。
実務経験を通じて得た自信や知識は、面接での緊張を軽減してくれます。自信を持って自己アピールできますよ。
騙されれたと思って試してみたい!面接時の緊張対策6選
私たちが面接で緊張してしまうのは、目の前の面接官を自分より上位の存在であると思いすぎているからではないでしょうか。採用する側の面接官の立場が上で、採用される側の自分の方が下…必要以上にそう思う必要はありません。
むしろ面接を受ける側にも企業を選ぶ権利はあるので、上下関係はないのです。
以下では、面接中の緊張対策をご紹介します。
格好悪くて良い!うまく取り繕うより、正直にありのまま話すことを心がける
自然な自分を出すことが、面接で緊張しないための第一歩です。
取り繕ったり、演技をするのはむしろ緊張を増幅させる可能性も。
面接官はあなたの真摯な姿勢や素直な回答を求めています。自信を持って、ありのままの自分を表現すれば、面接での緊張感を軽減できますよ。
自分を素直に表現するのが、面接官との信頼関係を築く鍵となります。
職務経歴書を詳細に書いたり、フックを入れるなどして、質問を誘導する
職務経歴書をなるべく詳細にボリューミーに書いてみましょう。
基本的に面接は、そうした書類をベースに進んでいくことが考えられるので、面接の進行が予測しやすくなるでしょう。そうすれば、予想外の質問をされる可能性を低くすることにもつながります。過去の実績や作品などのポートフォリオがある場合はそれを持参していってもいいかもしれません。
深呼吸を心がける
これはもはや定番ですが、やはり一定の効果はあるでしょう。心の問題と身体の問題は切っても切り離せないものです。
私たちは、緊張やストレスを心の問題として扱いがちですが、身体からのアプローチも有効なのです。つまり、「面接室を銭湯だと思い込む」などのように意識やモード(心)を変えることも良いですが、身体に変化を加えること=深呼吸も大切ということです。
鼓動を鎮めるようなイメージ、もしくは深呼吸のペースに鼓動の間隔を合わせていくようなイメージで深呼吸をしてみましょう。
緊張しているときはゆっくり話す
緊張しているときはゆっくり話した方がいいとよく言われますが、それは理にかなっているようです。
こんな研究結果があります。運動後の心拍数が上がった状態で、音楽を聴くと、普段よりゆっくり聞こえるそうです。つまり、心拍数が上がると、周りの人より時間の経過速度を早く感じてしまう。だから、そのスピードに合わせ早口になってしまいます。
参照:Screenless Media Lab.ウィークリー・リポート「緊張するとなぜ早口になるのか〜「音と心拍数」を考える」塚越健司さん
早まった鼓動を抑えるようなイメージで、ゆっくり話してみましょう。
笑顔・ボディランゲージを意識する
緊張するとどうしても身体がこわばってしまいます。
そうすると、うまく言葉を発することができなかったり、自信がないように見えたりと、パフォーマンスに影響が出てしまいます。しかしだからといって、リラックスさせようと面接中におもむろに屈伸運動などを始めたら大変なことになりますよね。
では面接中に、不自然ではない動きでこわばった身体をリラックスさせることができるのは何か?
それこそがやはり笑顔ではないでしょうか。笑顔は、相手に好印象を与えることはもちろん、脳内でセロトニンが分泌されると言われており、セロトニンは精神を安定させる効果があると言われています。
また、ボディランゲージなどを使って話すと、身体のこわばりをさらに解くことができます。また、身体を大きく見せることで自信のある人だと思ってもらえるかもしれません。
面接室を銭湯だと思い込む
その点では、銭湯はフラットな場です。服を脱げば皆平等。そこに上下関係はありません。
想像してみてください。偉そうな顔してる面接官のおじさんも、実はぽっこりお腹だったり、お湯に浸かった瞬間はとけるチーズのように顔をゆるませるのかもしれません。すると一気に目の前の面接官が可愛げあるように思えてきませんか。
面接官のことが怖く見えて恐れるのは、彼らのそうした素の一面が、パリッとしたスーツやキリッとした表情で隠されているからです。でも、そうしたシールドも銭湯では剥がされます。
だから面接中は「ここは会社ではなく銭湯だ」と思い込んでみてください。そうすれば、面接官も自分と変わらない普通の人間なんだと思え、緊張も幾分和らぐでしょう。
無駄な抵抗をやめて無我になる
「緊張しないぞ!」「絶対この会社に採用されるぞ!」という欲求を捨ててみましょう。
欲がなくなると、いやもっと言えば、自分をなくすと緊張がなくなるでしょう。お坊さんが何事にも動じないのは、無我であるからです。仏教の世界では、「諸法無我」という考え方があります。シンプルに言えば、「世のすべての存在には主体と呼べる我がないこと」という意味です。
自分が自分が、となるとそれは自らへのプレッシャーとなってしまいます。だから一度そこから距離をとってみる。自分をなくしてみる。するといくらかプレッシャーは緩和されます。お坊さんのようにはいかないかもしれませんが、参考にしてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントを頼ろう!面接練習やフィードバックなどをもらえる
転職エージェントを利用すれば、面接練習やフィードバックを受けることができます。
転職エージェントは、就職活動に関するアドバイスやサポートを提供する専門家です。
面接対策のプロであり、面接練習や模擬面接を通じて、あなたの強みや改善点を明確にしてくれますよ。
また、面接後にはフィードバックをもらうことができ、次回の面接に活かせます。
転職エージェントの活用で、自己分析や面接対策において、より効果的なアドバイスを得られるでしょう。
まとめ
面接で緊張しない方法は主に以下の5つです。
- 志望企業の創業者・歴史・ビジョンなど、予習を丹念に行っておく
- 想定質問を用意してイメージトレーニングしておく
- 知り合いに模擬面接を頼んで練習しておく
- インターン・企業訪問を行って、志望職種の業務経験・知識を付けておく
面接で緊張しないためにも、積極的に模擬面接や、想定質問のイメージトレーニングを行ってみてください。
面接の時に、緊張は誰しもするものです。面接の緊張を和らげる方法がよくわからないという方は、ぜひ転職エージェントサービスを活用してみてください。
転職のプロが模擬面接を行ったり、面接時アドバイスなどをしてくれます。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
合わせて読みたい↓↓