障害者の方が就職活動をするときに、「どんな仕事に就けるのか」『自分には何ができるのか」等、不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
職業訓練は、障害者に関わらず、就職活動中の求職者を支援するものです。全国各地で、数多くの職業訓練が実施されているため、住んでいる地域に関わらず、職業訓練を受けることは可能なのです。
不安な気持ちを抱えたままでは、就職活動を進めることはとても不安ですよね。職業訓練を受講することで、就職活動に対する不安な気持ちを解消し、役に立つスキルや知識を身につけることができるのです。
では、障害者向けの職業訓練とはどのようなものなのでしょうか。職業訓練を受けることのメリットとは具体的にどのようなことなのでしょうか。障害者の職業訓練について、詳しくみていきましょう。
障害者が職業訓練を受ける方法は
障害者の中には、就職活動に自信を持てずに不安を感じている人も多いのではないでしょうか。職業訓練では、就職活動で役立つスキルや知識を身につけることができるため、就職活動に不安を感じている人には、とてもおすすめなのです。しかし、いざ職業訓練の受講を考えた時、職業訓練はどのようなものなのか把握している人は少ないのではないでしょうか。
そもそも、職業訓練とは、求職者を対象とした講座であり、働くうえで必要なスキルや知識を身につけ、就職活動を有利に進めるため、支援するものです。受講できる内容は多岐に渡り、簿記や医療事務など様々なです。
職業訓練は、厚生労働省の主導で実施されているものであり、雇用安定のためにも、必要不可欠なものなのです。職業訓練には、都道府県が運営する公共職業訓練と業務委託を受けた民間機関が運営する求職者支援訓練に区分されています。もちろん障害者向けの職業訓練も、都道府県と民間機関の両方で実施されているため、複数の職業訓練の中から自分に合った内容のものを受講することができるのです。
職業訓練は、基本的に受講料が必要ないという点は、とても大きなメリットと言えるのではないでしょうか。講座で必要となるテキストや教材は購入する必要がありますが、その他の費用はかからないため、求職者にとっては、金銭的にも安心なものなのです。
さらには、条件を満たす場合、職業訓練を受けながら、月額10万円の手当を受け取ることができます。希望する場合は、ハローワークで求職の申し込みを行い、申請しましょう。手当を受け取りながら、職業訓練を受講できることは、求職者にとっては、とても嬉しいことですよね。
職業訓練には、開講時期や定員数が各講座ごとに決まっているため、希望すれば必ず受講できるものではありません。
障害者向けの職業訓練の受講を希望する場合は、まずハローワークに相談しましょう。「どの講座を受講すればよいのか分からない」と迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。ハローワークで相談すると、おすすめの講座などをアドバイスしてもらえるため、迷っている人は、一度相談しましょう。
そして、受講したいコースが決まったら、説明会に参加してみましょう。説明会では、どのようなカリキュラムなのか、講座の進め方等の話を聞くことができます。どれにしようか迷っている人は、説明会で正しく理解し、選択してみてはいかがでしょうか。
職業訓練は1つの講座を受講すると、他の講座に変更するということは、簡単にできることではありません。講座の中には、受講期間が長いものもあります。そのため、受講する講座は慎重に選択するようにしましょう。
その後は、必要書類を提出し、申し込みを行います。受講するには、書類選考や面接、筆記試験などの選考を受ける必要があります。選考内容はコースにより、異なるため、どんな選考を受ける必要があるのかも選択するうえでの判断材料にすると良いのではないでしょうか。
障害者の職業訓練の種類とは？
職業訓練には、様々な種類があります。公共職業訓練、求職者職業訓練、そして障害者向け職業訓練です。障害者の方の場合、就職活動に不安を感じている人も多いことでしょう。職業訓練を活用し、就職活動に役立たせることはとてもプラスとなるのです。
公的な職業訓練の中には、離職者、学卒者、在職者向けのコースに分かれて実施されています。離職者向けのコートは、ハローワークに求職申し込みを行うことが必須となっているため、注意しましょう。
学卒者向けのコースは、受講期間1〜2年間と長期間となり、在職者向けのコースは、2日〜6ヶ月間と、受講期間もコース内容によって、様々です。また、学卒者向けと在職者向けのコースは有料コースとなっているため、注意しましょう。
一方、求職者支援訓練は、雇用保険を受給できない求職者を対象とした職業訓練です。条件を満たすことで、毎月10万円の手当を受給しながら、職業訓練を受けることができるため、負担なく、受講できます。
そして、障害者向け職業訓練の場合は、障害の種類によって、受講可能な講座も異なります。しかしながら、基本的には、健常者と同様の内容を学ぶことが可能となっています。
職業訓練の中には、知的障害者の方や視覚障害者の方を対象としたコースも用意されているため、自分に合ったコース内容を選択することができるのです。
障害者向けの職業訓練の場合は、テキストも無料配布されるため、一切金銭的な負担がないことも大きな特徴と言えるでしょう。
障害者が職業訓練を受けるメリットとは
障害者の方にも、職業訓練はとてもおすすめです。なぜなら、未経験の職種への転職も後押ししてくれるからなのです。今後の仕事に活かすことができるスキルや知識を身につけることで、今後の就職活動の幅を広げることができます。
また、障害者の方の中には、精神障害や発達障害の方もいることでしょう。そのような場合、人とコミュニケーションをとることを苦手とし、集団行動にも慣れていないという方が多いのではないでしょうか。職業訓練では、人と接することが苦手だという人にもレクリエーションや集団の講座を通して、人との関わり方や人と関わる機会を設けてくれるため、とても役に立つ講座なのです。
まとめ
さて、障害者の職業訓練について、詳しくみていきましたが、いかがでしたでしょうか。職業訓練は、求職者が就職するために有利な知識やスキルを身につけ、就職できるように支援するものです。そのため、講座で学べる内容は、基本的なものから、専門的なものまで多岐に渡ります。
職業訓練には、障害者向けの専用の職業訓練も実施されているため、安心して受講することができます。しかし、注意してほしいのが、コースによって、受講期間や定員数が決まっているため、申し込みを行えば、必ず受講できるものではありません。
また、選考方法もコース内容により、様々なため、選考内容も合わせて、コースを選択するうえでの判断材料にするとよいのではないでしょうか。
障害者の方の中には、就職活動に不安を感じている人もいることでしょう。職業訓練は、そんな不安を解消するためにも、とても重要なものです。受講料が無料という点も大きなメリットと言えるでしょう。
職業訓練をうまく活用し、就職活動を有利に進めていきましょう。
