フリーターは苦しい?フリーターの収入の実態とは

働き方
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アルバイトやパートとして生計を立てるフリーターは、少なくありません。フリーターの収入で生活をすることは不可能ではないのです。

2019年分の労働力調査によると、2019年における15歳から34歳の若年層のフリーターは、138万人となっています。

2013年以降は、景気状況の変化に伴い、非正規で働く人が増えてはいるが、契約社員が増加している一方で、全体でフリ−ターの人口は減少しています。しかし、近年では、フリーターの高齢化が社会問題となっており、フリーターを長く続ける人が増えているのです。

では、フリーターとして働くと、どれくらいの収入を得ることができるのでしょうか。フリーターとして働き続けるとどのようなことが生じてくるのでしょうか。フリーターとしての働き方を詳しくみていきましょう。

フリーターは生活できるの?収入をみる

フリーターとして働いている人は少なくありません。そもそもフリーターとして働き、生活することはできるのだろうかと疑問に思う人も多いのではないでしょうか。フリーターの収入は、具体的にどれくらいなのかご存知でしょうか。

フリーターは、アルバイトやパートで生計を立てているため、多くの人が時給制で働いています。時給の場合、日本での都道府県によって平均時給等には、差があります。やはり、都会の方が時給が高く、地方は時給は低くなる傾向にあります。そのため、都会のほうがフリーターとして働いている人の割合は多くなるのです。

週5日フルタイムで働くフリーターの平均年収は、200万円と言われていますが、フリーターの場合は、時給により収入に差が出てしまうのは避けられないことなのです。しかし、この平均年収は、あくまでも平均の額です。時給や年齢、そして働き方によっては、さらに大きく差が生じるのです。

例えば、1日8時間・週5日・月20日勤務の場合、東京の最低時給が1013円と考えると、時給1000円で働くフリーターの場合、年収は192万程で、月収は、16万円となります。時給1300円となると、やっと月収20万円を超えることができるのです。

20代の正社員の平均年収が、約350万円と言われているため、フリーターと正社員との収入差は明らかと言えるでしょう。

フリーターと正社員の収入の違いとは

フリーターとして働いていると、正社員と比べてどれくらいの収入の差があるのか気になる人もいるのではないでしょうか。フリーターに比べると、正社員の方が収入差があることを事実ですが、平均年収から差額を見ると、正社員の平均月収は、20〜24歳は、20万円、25歳から29歳は、24万円と言われているため、フリーターと比べると、20代のうちは、ほとんどの場合3から5万円程度の収入の差となるのです。

数字でみると、大きな差ですが、実際には、3万円から5万円程度の差となると、それほど大きな収入差があると感じる人は少ないのではないでしょうか。

しかし、フリーターと正社員の大きな差は、今後年を重ねれば重ねるほど大きくなるのです。正社員の場合、勤続年数を重ねると着実に年収を上げることが可能となります。しかし、フリーターの場合は、どんなに勤続年数を重ねたとしても、ほとんどのケースで収入が上がることには繋がらないのです。そのため、生涯年収で比べてしまうと、とても大きな差となってしまうのです。

具体的に、30代の正社員の平均年収が、30歳から34歳で28万円、35歳から39歳で32万円と言われているため、20代の平均年収と比べても、確実に収入を上げていることは明らかなのです。平均年収で考えると400万円程となるため、フリーターの平均年収と比べても、30代で2倍近く差が広がってしまうのです。

また、収入の他にも正社員とフリーターでは様々な差があります。まず、正社員の場合は、ほとんどの企業がボーナスを支給します。さらに、福利厚生や社会保障もフリーターと比べて充実しているケースが多く、待遇面でも大きな違いが生じるのです。

このように年を重ねれば重ねるほど、フリーターと正社員とでは、収入や待遇面で差が広がっていくという現実があるのです。

フリーターの収入をあげるコツ

フリーターと正社員とを比較し、フリーターは正社員とは収入や待遇面で大きな差が生じることが分かりましたが、では、フリーターには収入を上げることはできないのでしょうか。

フリーターとして働く大きなメリットは、働き方が自由であることです。ほとんどのフリーターがシフト制であり、働く時間や日数を自由に選択できるケースが多くなります。そのため、アルバイトを掛け持ちして、収入をアップさせているフリーターは多いのではないでしょうか。掛け持ちをすれば、収入を上げることができますよね。自由度の高いフリーターだからこそ、掛け持ちという働き方が可能となるのです。

フリーターとして働きながら、収入を上げたいと考えている人は、無理のない範囲で、掛け持ちという働き方を検討してみてはいかがでしょうか。

収入からみる!フリーターの末路とは

フリーターと正社員との収入の差があることを紹介していきましたが、フリーターとして働いていることに漠然と不安を感じている人も多いのではないでしょうか。今は、問題なく生活ができていても、将来のことを考えると不安になってしまいますよね。では、フリーターとして働き続けた時の、考えられる末路とはどのようなものなのでしょうか。詳しくみていきましょう。

まずは、フリーターの場合、収入を上げることができないため、低い収入で働き続けることになります。フリーターの収入は、年を重ねてもほとんどの場合上がることはありません。そのため、掛け持ちをしたりして収入を上げる人が多くなりますが、年を重ねると、掛け持ちで働くことは肉体的にも負担となり、苦しい状況に陥りやすくなってしまいます。

また、フリーターとして働き続け、年を重ねると正社員として就職できる企業は減ってきます。そのため、正社員を目指そうと考えても、年を重ねてしまうと、厳しい条件の中から就職先を選択せざるをえなくなってしまうのです。なかなか就職先が見つからず、挫折し、またフリーターに戻ってしまうことも少なくありません。そして、フリーターとして働いていると、経済的にも余裕が持てずに、生涯未婚となってしまうケースも増えてしまいます。

このように、少なからず、フリーターとして働き続けると、様々なリスクは生じてしまうものです。フリーターとして働いている人は、今だけではなく、将来の働き方についてしっかりと考え、自分の働き方をしっかりと考えていく必要があるのです。

まとめ

さて、フリーターの収入について詳しくみていきましたが、いかがでしたでしょうか。フリーターとして働いている人は少なくありません。特に、東京のような都会の場合、非正規の求人数は多く、アルバイトやパートで生計を立てることは可能なのです。

しかし、フリーターと正社員とを比較すると、年を重ねれば重ねるほど、収入に差が生じてしまうのは事実です。フリーターとして、長く働き続けることは、ある程度のリスクが生じてしまうため、しっかりと将来について考え、自分自身の働き方を選択することがとても重要となります。フリーターとして働いている人は、将来の働き方について、一度じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

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