ニートは意外と辛い!?ニート生活を卒業するためには

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年々、日本ではニートの数が増加傾向にあり、社会問題となっています。ニートは、仕事もせずに、楽をしているというイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。

ニートの生活は、基本的には、他人との接触を絶っている人が多いでしょう。人との関わりを持たずに、限られた範囲でのみ行動し、生活をしているのです。ニートの生活を心から楽しんでいる人はいるのでしょうか。ニート生活を卒業したいと葛藤している人も多いのではないでしょうか。

では、ニートが送っている生活とは具体的にどのような生活なのでしょうか。そして、ニートを脱却するために必要なこととはどのようなことなのでしょうか。詳しくみていきましょう。

ニートの生活とは?

ニートは、今では誰もが知る存在となっているのではないでしょうか。それほど、ニートの人数が増えているという現状があります。ニートは具体的にどのような生活をしているのかと疑問に思う人も多いでしょう。

そもそもニートとは、全世代を指しているものではありません。元々、ニートという言葉はイギリスで生まれたものです。ニートとは、16歳〜19歳までの若者で、学生でもなく、就職をし働くわけでもなく、仕事に就くための職業訓練も受けていない、本人に働く意思のない人を指している言葉であり、日本に伝わりました。

日本ではニートに独自の定義を定めており、対象年齢を15歳から34歳までと対象となる年齢幅を広く定めました。それほど、日本にはニートが数多くいるのです。

必ずしも失業中であり無職の人をニートと呼ぶわけではありません。失業中でも、働く意思のある人やアルバイトや非正規雇用でも働いている人はニートとは呼びません。ニートと同じような言葉として、引きこもりという言葉を思い浮かべる人は、多いのではないでしょうか。引きこもりの中で、学生でもなく働く意思のない人は、ニートとして数えられるのです。日本では、ニートの数は直近の2019年時点で、全国で74万人となり、年々増加傾向にあります。

ニートの生活は、大きく2つのリズムに分けられると言われています。それは、「昼夜逆転型」「規則的な生活型」です。ほとんどのニートが、外出をすることは滅多になく、家で過ごしている人が多いことでしょう。その場合、昼夜の生活リズムに支障をきたします。

昼夜逆転型のニートは、家族が活動している時間帯はほとんど寝て過ごし、夜になり皆が寝静まった時間帯に活動するという生活です。そのため、家族と接する機会が減り、会話もしない状況が続いてしまうのです。一方、規則的な生活型の場合、基本的に家族の生活リズムに合わせて行動をしている傾向にあります。家族と一緒に食事をし、時には外出することもあります。このように、昼夜逆転型と規則的な生活型のニートは、生活リズムを家族等の他者と合わせているかどうかにより、毎日の生活リズムが形成されてくるのです。

また、ニートの場合、実家住みのニートが多い傾向にあります。その場合、家族が食事を用意してくれるため、食生活は規則正しくバランスのとれた食事をとっている傾向にあります。一方、一人暮らしのニートも存在します。その場合は、自分で食事を用意しなくてはいけません。買物へ外に出ることも躊躇するため、食事の回数が1日1回等、少なくなり、規則正しい食生活を送れていない傾向にあります。

ほとんどの場合、ニートの生活は家の中で完結してしまい、家族以外の人と接する機会はほぼない生活を送っている傾向にあるのです。

なぜニートになる?ニートの生活が家族に与える影響とは

ニートの生活には、家族との関わりがとても重要であり、家族がその生活を支えている場合も多くあります。ニートでも、心の葛藤を抱えている人もいるでしょう。しかし、ニートの生活が長引いてしまうと、行動に移し、ニートを脱却することは難しくなってしまいます。

ニートの生活が長引くと、家族への負担も大きくなります。また、ニートであるという状況に不安を抱えているのは家族も同じなのです。ニートの生活を続けていると、年を重ねていきます。ニートを始めた時は、まだ若い年齢であったとして、ニート生活が長引くと、年齢が30代、40代となり、それでもニートを抜け出せないという人は少なくありません。

ニートの生活を支えている家族も同じように年を重ねています。いつまでもニートの生活を支えていくという保証はないのです。そのため、家族から就職を迫られ、精神的に追いつめられてしまうニートは少なくありません。結果、家族と距離を置き、会話をしなくなってしまうニートもいるのです。

ニートの生活を支える家族の負担は大きいものです。経済的に支えるだけではなく、食事や家事などを代わりに行っている状況は多いのです。ニート生活が長引くと、家族の負担も大きくなるばかりなのです。

ニートの生活を脱却する方法

ニートの生活を脱却したいと考えている人も少なくありません。ニート本人も、将来を考え、「働かなくてはいけない」「いつまでもこのままではいけない」と危機感を抱えている人もいます。しかし、すぐに行動に移せず、状況を変えることができず、悩んでいる人は多いのです。

そもそも、ニート生活に陥ってしまう原因はいくつかあります。多くが人間関係です。人間関係のトラブルや受験や就活での失敗や挫折から立ち直ることができずに、ニートになってしまう人もいます。また、人間関係に悩むあまり、鬱病などの病気を患ってしまう人もいます。多くのニートは、社会に出ることが恐いと考えている人が多い傾向にあります。そのため、なかなか行動に移す事が出来ずに、長くニート生活を送ってしまうのです。

ニート生活を脱却したいと考えた時、まずは、経済面以外の自分の生活を見直しましょう。食事や家事等、家族に頼らずに、自立し、自分で行っていきましょう。そうすることで、不規則だった生活リズムを改善することにも繋がります。まずは、家族からの自立がとても重要なのです。

そして、自分の人生を客観的に見て、自分の現実を受け入れていきましょう。現実を受け止めきれず、見て見ぬふりをしてはいけません。自分自身の考え方を変えていきましょう。また、ニート生活を脱却するためには、周囲のサポートも必要です。時には、プロのカウンセラーや就活スクール等、人と関わる機会をつくることもとても重要です。

ニート生活を脱却できるように、自分にできることから、現状を変えていきましょう。

まとめ

さて、ニートの生活について詳しくみていきましたが、いかがでしたでしょうか。ニートの生活を心から望んでいる人ばかりではありません。「今の現状を変えたい」「就職をしなくてはいけない」と危機感を感じている人も少なくありません。しかし、ニートとなってしまった原因は必ずあるのです。多くのニートは、社会が恐いと感じ、危機感を抱いていても、すぐに行動に移せないという人も多くいるのです。

ニートの生活を卒業するためには、自分自身の現実を客観的に見つめ直すことがとても重要です。まずは、自分の現実を受け止めなければいけません。また、ニートを卒業するためには、家族や周囲の人のサポートも必要不可欠です。周囲がサポートをし、ニートを卒業できるように、勇気を出して行動していく必要があります。今の現実を変えることができるのは、あなた自身の行動なのです。勇気を出して、行動していきましょう。

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