高卒公務員の年収や給料はどのくらい?【大卒とも比較】

ライフスタイル・悩み
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公務員は、大卒でなければ就職できない印象がありますが、高卒でも就職することができます。今回は、高卒公務員の年収や給料を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

高卒公務員の年収や給料【国家公務員】

国家公務員とは、国の機関で働く公務員のことをいいます。国家公務員が主に働く場所は、内閣府、財務省、厚生労働省などの「行政府」、衆議院や参議院、国会図書館などの「立法府」、最高・高等裁判所、家庭裁判所などの「司法府」で働きます。国家公務員は、転勤を伴いますが、やりたい分野の仕事に携われる可能性が高いということが特徴です。

国家公務員は、国家公務員試験(総合職・一般職・専門職)を受験して合格することで就職できます。国家公務員試験は、基本的に大卒や高卒などの学歴別で実施されます。

高卒程度の国家公務員は以下のようなものがあります。

●国家一般職(高卒者試験)
●皇宮護衛官(高卒程度試験)
●刑務官
●入国警備官
●税務職員
●裁判所職員一般職(裁判所事務官、高卒者区分)
●衆議院事務局職員一般職(高卒程度、衛視)
●参議院事務局職員一般職(高卒程度、衛視)
●航空保安大学校学生
●気象大学校学生
●海上保安大学校学生
●海上保安学校(特別)※5月実施
●海上保安学校   ※9月実施
●衆議院職員(事務職・警視職)
●参議院職員(事務職・警視職)

国家公務員の初任給は、15万から16万ほどで、20代前半の給与は18万から20万ほどのようです。そして年収は、20代前半であれば300万に届かないくらいの金額にはなるようです。30代にもなると年収は500万ほどになります。ただ、国家公務員は転職も多いため、勤務地によっても金額は変わってくるようです。

高卒公務員の年収や給料【地方公務員】

地方公務員とは、地方の機関(都道府県庁・市町村)で働く公務員のことを言います。県庁や市役所の職員などを想像しますが、それだけでなく警察官や消防官なども地方公務員に含まれます。地方公務員は、地方公務員試験を受験する必要があります。

地方公務員の働き方は、都道府県庁で事務職や土木・建築・電気といった技術職で働く、政令指定都市や市町村で事務職や土木・建築・電気といった技術職で働く、警察官・県立高校事務(都道府県の職員)や消防官・市町村立小・中学校事務(市町村の職員)として働くようです。

高卒程度の地方公務員は以下のようなものがあります。

●都道府県庁職員
●政令市職員
●特別区職員
●市町村職員
●警察官
●消防官
●学校事務

地方公務員の初任給は15万から16万ほどとなっています。20代前半の給与は18万から22万ほどのようです。そして年収は、20代前半であれば350万くらいの金額にはなるようです。30代にもなると年収は500万ほどになります。ただ、地方公務員も働き方は様々ですので、就職先によって金額は変わってくるようです。

【参考程度に】高卒の平均年収

参考程度に、高卒の平均年収を紹介しておきます。業種別・年齢別に紹介しておきますので、公務員がどのくらいなのかわかりやすいかと思います。

まずは業種別からです。

業種別

建設業414万302万
製造業383万261万
情報通信業476万367万
運輸業, 郵便業347万269万
卸売業, 小売業423万290万
金融業, 保険業553万337万
学術研究, 専門・技術 サービス業499万364万
宿泊業, 飲食サービス業334万247万
生活関連サービス業,娯楽業357万266万
教育, 学習支援業542万380万
医療, 福祉407万314万
サービス業337万270万

参考:厚生労働統計一覧

厚生労働統計一覧
厚生労働省の各種統計結果について紹介しています。

男性であれば金融業、保険業、女性であれば教育、学習支援業が一番年収が高くなっています。一番年収が低くなっているのは、男女ともに宿泊業、飲食サービス業のようですね。

年齢別

〜19歳219万207万
20〜24歳243万223万
25〜29歳280万238万
30〜34歳310万245万
35〜39歳342万253万
40〜44歳371万265万
45〜49歳400万276万
50〜54歳418万277万
55〜59歳419万274万
60〜64歳311万240万

参考:厚生労働統計一覧
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/index.html

基本的にボーナス等は含んでいませんので、この金額とは多少前後する可能性があります。

年齢別に見ると、男性は50代が一番年収が高く、女性であれば45歳〜59歳の間が高くなっています。

どの金額を見ても男性の方が年収が高くなっていますが、これは女性よりもフルタイムで働く人が多いため、男性の方が年収が高くなっているようです。

高卒公務員が年収を上げるための昇給について

公務員は、基本的に各団体(国家公務員・地方自治体など)で運用する給料表というものに基づいて支給されます。表には級と号があり、基本的に毎年1月1日か、4月1日に級か号が昇給されます。

つまり、公務員は年功序列となっており、長く勤めることで昇級していく仕組みとなっています。

高卒公務員と大卒公務員の年収を比較

まず、高卒公務員と大卒公務員の初任給はそれぞれ、17万、22万と言われています。そして、給与は勤続10年であれば、高卒23万、大卒26万と言われています。勤続30年にもなると、高卒38万、大卒44万になります。年収は20代後半であれば、高卒450万、大卒470万です。

高卒と大卒の金額を比較してみると、そこまで差がないように感じますが、年齢が上がるにつれて、高卒と大卒で金額が大きく変わってくるようです。

【参考程度に】高卒と大卒の平均年収を比較

参考程度に、高卒と大卒の平均年収も比較しておきますので、公務員の年収がどのくらいなのかわかりやすいかと思います。

高卒(男)

高卒(女)

大卒(男)

大卒(女)

〜19歳

219万

207万

20〜24歳

243万

223万

275万

270万

25〜29歳

280万

238万

319万

300万

30〜34歳

310万

245万

386万

336万

35〜39歳

342万

253万

452万

364万

40〜44歳

371万

265万

515万

407万

45〜49歳

400万

276万

571万

431万

50〜54歳

418万

277万

642万

479万

55〜59歳

419万

274万

627万

469万

60〜64歳

311万

240万

462万

413万

大卒の平均年収としては、およそ480万円となっています。高卒の平均年収が約350万円ほどですので大きく差があることがわかります。

まとめ

今回は、高卒公務員の年収や給料を紹介してきました。公務員は、国家公務員と地方公務員に分かれており、それぞれ金額が変わってくるようです。就職した職業や土地によって金額は変わってきますので、今回紹介した金額は、あくまで目安程度で参考にしてみてください。

また、今回は、公務員以外の業種の平均年収なども紹介しています。これらと比較することで、公務員の給与、年収がどのくらいなのか想像することができたのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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