既卒でも就活をしている人はたくさんいます。しかし、既卒という立場で求人を探すことができるのか悩んでいる人がいるでしょう。そこで、既卒で求人を探せるのか、その実態や具体的な探し方について紹介しましょう。
既卒の求人は少ないのか?
果たして既卒の求人は少ないのかどうか解説します。
既卒とはすでに学校を卒業して勤務経験のないもの
既卒というのは学校を卒業して勤務経験のない人のことです。たとえば、大学生が就職活動をして失敗してしまい、卒業をしてもどこにも就職することができなかったならば、既卒として扱われます。一度でも就職したことがあるならば、それはもう既卒とはいえないのです。
既卒の就職に不安を感じる人は多い
日本は基本的に新卒がとても価値のあるものとして扱われています。そのため、既卒の人はそれだけ不利であるというイメージがあり、将来に対して不安を抱くのです。実際に既卒の就職活動は大変であるというイメージがあり、そのような風潮があるため焦りを感じている人はたくさんいます。
既卒の内定率は低い
実際のところ、既卒の内定率が低いのは事実です。新卒と比較すると求人に応募したとしても最終的に内定をもらえた人の割合が低くなっています。これにはさまざまな原因が考えられるでしょうが、既卒の就活が大変であるというのは事実なのです。
既卒向けの求人は少ない
実際に求人サイトなどで求人をチェックしたとしても、既卒向けの求人情報は少ないです。新卒しか採用したくないという企業はたくさんあります。そのため、既卒者は既卒でも受け入れてくれる会社を探すところから始める必要があり、そのような企業を見つけることに苦労するケースが多いのです。
既卒でも新卒枠で求人に応募できるのか?
既卒であっても新卒枠で求人に応募して採用されることがあるのか説明しましょう。
新卒は卒業3年以内のもの
まず、建前の話をすると新卒というのは学校を卒業してから3年以内のものとされています。そのため、現役で学校に通っているものだけではなくて、卒業してから3年以内の既卒者も本来は新卒として扱われることになっているのです。学校を卒業すれば新卒でなくなってしまうと勘違いしている人が多いのですが、実際のところは3年経過するまでは新卒であると考えてよいのです。
多くの企業が卒業3年以内の既卒者を新卒枠で受け入れている
多くの企業では既卒者であっても新卒枠に含まれるものについては受け入れています。卒業3年以内のものであっても、新卒の求人に応募できて、選考過程に進むことができるのです。近年は人手不足が続いていて、できるだけ人材を確保したいと考える企業が増えているためです。
企業によって扱いは異なる
既卒者でも採用する企業もあれば、そうでない企業もあります。卒業3年までは既卒者も新卒として扱われるのはあくまでも建前であり、実際に個々の企業がどのように考えるのかとは別の問題だからです。そのため、卒業3年以内であっても既卒というだけで不利になる企業も当然存在します。
卒業後3年を過ぎると扱いが厳しくなる
卒業してから3年が経過してしまうともう新卒としては扱われなくなってしまいます。こうなると就活はかなり不利になってしまうでしょう。求人に応募したとしても、なかなか採用されなくなるのが現状です。
既卒向けの求人の探し方
既卒向けの求人をどのようにして探せばいいのかそのための方法を紹介します。
既卒や第二新卒向けのサービスを利用する
求人サイトや就職サイトなどの中には既卒や第二新卒をターゲットとしたサイトが存在します。サイトをチェックしてみて、既卒や第二新卒というワードを見つけたならば、そのサイトを利用するとよいでしょう。既卒向けの求人情報が豊富に扱われていてとても役に立ちます。
既卒を募集する企業を探す
企業の中には積極的に既卒者を採用しているところがあります。既卒者を募集していることをアピールしている企業もあるのです。そういう企業から出されている求人であれば、既卒であっても不利にならず採用される可能性があります。
就職エージェントを活用する
普通の求人サイトではなく就職エージェントを活用することで就活のサポートを受けて既卒でも内定をもらえる可能性を高めることができます。就職エージェントであれば、そこでしか取り扱っていない求人情報を有していることもあります。既卒者でも雇ってくれるレアな求人情報の紹介を受けられるかもしれません。
ハローワークを利用する
ハローワークは地域に密着していて、求人サイトにない求人情報を扱っていることもあります。その中には既卒者も積極的に雇っている企業が含まれているため、ハローワークを利用する価値があります。
既卒の就活を成功させるには
既卒の就活を成功させるためにはコツを理解しておくことが大切です。どういった点に注意すればいいのか成功のポイントを説明します。
視野を広げて幅広い業界や業種に目を向ける
特定の業界や業種にばかりこだわっていると求人の数がどうしても限られてしまいます。それでは、既卒として就活をしようと思ってもなかなか求人を見つけることができません。そこで、これまでに注目していなかった業界や職種に目を向けてみることをおすすめします。そうすれば、ひょっとしたら既卒でも雇ってくれる企業を見つけられるかもしれません。選択肢を広げることによって既卒の就活が楽になるでしょう。
積極的に行動する
既卒者というのはその時点でかなり不利になっていることを自覚するべきです。そのため、できるだけ早く行動を開始しましょう。普通の就活生よりも力を入れて就職活動に取り組むべきです。そうすれば、多くのチャンスを掴む可能性が生まれます。ただ待っているだけではなかなか成功しないのが既卒の就活です。自分が不利な状況に追い込まれていると理解して、さまざまな方法を試してみましょう。
既卒である理由を明確に説明できるようにする
既卒で面接を受ける際には、どうして既卒になってしまったのか、就職しない間どのように過ごしてきたのかといった質問は必ずされます。これに対してきちんと答えることができないと落とされる可能性が高いでしょう。逆にいえば、説得力がありあなたの良さをアピールできる回答ができれば大きなチャンスとなります。基本的にはその間に努力してきたこと、実際に取り組んできたことについて強くアピールしていくとよいでしょう。マイナスになるようなことは言わないかごまかすことも大切です。
アルバイト経験などもアピールする
卒業してからこれまでしてきたことについて、たとえばアルバイト経験についてアピールするのは有効です。きちんと社会に出て働いていたことをアピールすれば、既卒者に対する企業の不安は解消されるでしょう。資格試験や公務員試験などの勉強をしていたとアピールすることもおすすめします。資格学校などに通っていたならば、そのことをしっかりと伝えましょう。無駄な時間を過ごしていたのではなく、前向きな時間の過ごし方をしていたことをアピールすると印象が良くなります。
まとめ
在学中に就職できずに卒業してしまった人のことを既卒者といいます。企業な新卒を重視しているため、既卒者が不利になってしまう場面はたくさんあります。これから既卒者として就活をするのであれば、この記事を参考にして就活を乗り切りましょう。