昨今、話題となっている就職氷河期世代へのキャリア支援。昨年、兵庫県宝塚市が就職氷河期世代に限定し正規職員を募集(3人枠)をすると、応募が殺到し競争率が545倍となるなど注目度の高さをうかがわせました。就職氷河期世代への支援は国をあげたプロジェクトということで、今年の年明けには厚生労働省や内閣府も氷河期世代の募集に踏み切っています。
就職氷河期世代って何歳?
1991年のバブル崩壊以降の景気停滞は「失われた10年」と言われ、2009年にはやっぱり「20年」だと言われるようになりました。
何が言いたいのかというと、日本では長らく景気が停滞しているので「自分は就職氷河期世代にあたるのか?あたらないのか?」分からない人も意外に多いのではないでしょうか?
明確に何年から何年までという定義はありませんが、厚生労働省に資料によると
>就職氷河期は、1993 年頃から 10 年強程度と考えられ、この期間に学卒・初職への就職活動が重なった人々が就職氷河期世代といえます。高卒者の場合、1975 年頃から 1985 年頃に生まれた人々、大卒者の場合、1970年頃から1980年頃に生まれた人々が就職氷河期世代といえるでしょう。
→就職氷河期=1993年ごろ〜2003年ごろまでに初めて就職活動をした人
ちなみに先にあげた宝塚市の採用では36歳〜45歳、厚生労働省と内閣府は35〜49歳の人を対象にしています。
就職氷河期世代は、新卒時に正社員として就職できなかった人が多く、何十年経った今でも非正規雇用のままで苦しい生活を余儀なくされている人も少なくありません。
40歳の壁がなぜ存在しているのか?
氷河期世代が不安定な雇用から正社員となるために、一つのハードルになっているのが年齢です。企業の採用活動において、やはり有利なのは20代の若い人たちです。でも、そもそもどうして年長者は不利なのでしょうか?
・若者ほどには、成長の伸び代が見込めない
若者の吸収力にはやはり及ばない部分があります。即戦力ならまだしも、40代で未経験やノースキルであれば、(企業側は)成長を見込めやすい若い人材をとりやすい現実があります。
・固定観念がついてしまっていやすい
良くも悪くも、今までの経験則から物事を判断してしまいがちです。よくいわれるのが「前の会社ではこうしていた」というたぐいの発言。比較対象を持っていることは大事なことですが、言い過ぎには注意が必要です。
・年下が上司になる場合があり、指示をしにくい
40歳前後での就職・転職となると、上司が自分より年下になる可能性がでてきます。会社側や上司からすれば、何かと仕事を頼みやすく使い勝手のいい年下を好む傾向はありそうです。ただ、こればっかりは相手の意識の問題でもあるのでどうしようもない部分もあります。最低限、「(自分は)上司が年下であろうと何ら関係なく仕事ができる」というスタンスは持っておく必要はあるでしょう。
40歳の壁を攻略する方法
それではどうしたら、その40歳の壁を壊し正社員の切符を得ることができるのでしょうか?氷河期世代の転職のコツについてここでは説明します。
自分を客観視できるようになる
まずやっておきたいのは、自分の中身と外見を客観視できるようになることです。『人は見た目が9割』という本もあるくらいですから、まず外見は大切です。履歴書の画像や面接時の身だしなみ、姿勢などにはちゃんと気をつかいましょう。
・(顔色など)画像補正をしてくれるところで履歴書の写真を撮る
・web上から履歴書をアップロードできる場合は、自分のPCで補正する
・自分の身体のサイズにあったスーツを着る
・スーツのポケットにはなるべく何も入れない
・自然な笑顔を忘れない
・猫背ではなく、肩甲骨をくっつけるイメージで胸を開く
・肩にフケがのっていないか?
・血色はいいか?
・肌やヒゲの手入れ
「こんなことで!?」と思われるくらい初歩的なことではあるかもしれませんが、思いのほかできていないことが多いと思います。
また、履歴書の文章や面接での発言もなるべく客観視できるよう努めましょう。自分を売り出す場だからといって自惚れた発言をしたり、あるいはその逆で過度に謙遜しすぎるのもよくありません。こうした客観視の力は、何も就職・転職のためだけではなく、仕事や日常生活でも必要な力ですので、普段から意識しておきましょう。
40歳の壁が低いところや壁がないところを攻める
これは40歳の壁があるのなら、壁がない、あるいは壁の高さが低いところを狙う作戦です。
壁がないところというのは、人手不足の業界です。「若い人を採用したい」などと悠長なことを言っていられないくらいに、人手を欲している業界です。みなさんも頭に思い浮かんだかもしれませんが、介護業界や物流業界(ドライバーなど)がそれに当たります。介護業界は、依然として進行している高齢化、物流業界はamazonなど近年のネットショッピングの隆盛が要因で労働力が足りていないと考えられます。なお、人手不足の業界というと過酷なイメージがあるかもしれませんが、辞められたら会社側も困るので、社員の定着率を上げるための努力を重ねているのでマイナスイメージを持つ必要はまったくありません。例えば、引越し大手の日通は、2019年末に定休日を導入しています。
次に、壁が低いところというと以下があります。
年齢が逆に武器になる仕事(会社)
例えば、高額商品を取り扱う仕事は、玄人(ベテラン)感や信頼感が命でもあるので、ある程度の年齢の高さはプラスに働くこともあります。
想像してみてください。あなたが車やブランド品を買ったり(あるいは売ったり)するとき、若手社員に応対されると「この人、経験ある人なのかな・・・」と少し不安を感じませんか。
年齢を重ねている方が、お客様に安心感を与えられる場面もあるということです。
上司の年齢が年下であることが当たり前な会社
そもそも年齢で能力を判断されるのって不合理じゃないでしょうか。「年齢で、何が分かるのか?」と思ってしまいますよね。年功序列がいまだに残っている会社ほど、40歳の壁が立ちはだかりそうです。
であるならば、年功序列ではなく実力主義の会社を選びましょう。例えばスタートアップやベンチャー企業、外資系企業ならば年齢よりも結果を重要視する会社ですので、年齢の壁は低いと考えられます。
離転職の多さが、利点になりうる仕事
離転職の回数が多いと、基本的にはマイナスイメージが持たれやすいのが現実です。しかし、これも見方を変えればプラスに作用させることもできます。つまり、離転職回数の多さは、数多くの業界の経験があると言い換えることができます。そんな方は、大手グループ会社での新規事業立ち上げなどの仕事で活躍できるかもしれません。なぜなら、新規事業といっても、完全に新しいビジネスなどほとんどなく、基本的には既存のものと既存のものの掛け合わせでしかないからです。例えば、iPhoneは、音楽プレーヤーと携帯電話とパソコン(ネット)を一つにしたものです。この意味では、複数の業界経験があるということは、掛け合わせる既存素材を複数持っていると言えます。このように離転職の多さをプラスに変えられる職場は必ずあります。
最初は非正規雇用からだけれど、働きぶりによってちゃんとキャリアアップの機会を与えてくれる会社
非正規からのスタートであれば、正社員よりも採用のハードルが下がると考えられます。中でも、吉野家やブックオフなどではアルバイトから社長に登りつめた事例があります。なお、最初は非正規雇用でもその後の貢献度によってしかるべき評価(正社員化や昇給など)をしてくれる会社であれば、正社員スタートで一生給料が変わらない会社よりも、トータルでみれば得するかもしれません。
しかし、「キャリアアップできます!」と求人票には書かれていても、本当にキャリアアップできる会社なのかは個人では確認しようがありませんよね。
こういう時はどうしたらいいのでしょうか?
簡単です。転職エージェントの力を借りましょう。転職エージェントであれば求人先の企業の内情などについても多少は把握しています。要は、この会社は口先だけいいことを言っている会社なのか否かを事前に判断してくれるのが、転職エージェントを利用する大きな利点だと思います。また、もしもあなたが口下手だとしても、あなたの魅力を企業に代弁してくれるのもエージェントを頼るポイントかと思います。
転職エージェントは数多くありますが、「CHOICE!」という相談・転職サービスはご存知でしょうか?CHOICE!であれば、この記事であげた「自分を客観視できるようになる」という点においてもあなたを支援してくれます。
まず「自分を客観視できるようになる」とは、言い換えれば「自分を知ること」。ダメな自分も、良い自分も、過去の自分も、未来の自分の理想像も知っておくことが、就職・転職活動では(ミスマッチを防ぐためにも)大切です。そして、自分を知るためには、良き他者が必要です。良き他者とは、すなわちキャリアカウンセラーのことです。鏡がなければ自分の外見を確認できないように、自分の内面を確認するにも鏡=良き他者が必要だということです。
若干抽象的な話になってしまいましたが、まとめるとこうです。
・40歳の壁を攻略するには、①「自分を客観視できるようなること」(=自分を知ること)と②「40歳の壁が低いあるいは壁がない仕事を狙う」(=企業の実態を知ること)が必要
・CHOICE!なら、カウンセリングのプロがいるので、上記の①②両方に対応してくれる
国が氷河期世代への本腰をあげた今のうちに、あなたも動き出しませんか?
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