育休から復帰できるか不安…育児休業はキャリアをじっくり見直すチャンス

ワーキングマザー
ワーキングマザー
ワーキングマザー

念願の子どもが産まれ、幸せなはずなのに「不安」でいっぱい・・・。こんな子育てママは多いといいます。産まれてきた子どもはとてもかわいく、大切な宝物です。でも、「出産前に思い描いていた子育て像とのギャップに悩む」「自身の未来が不安、このままでいいのだろうか」、WORLDCOMPASS編集部にはそんなママの声が日々寄せられます。特に出産前に目一杯働き、現在育児休暇を取得しているママが発していることが多いと感じます。

しかし、その「不安」は当たり前のこと。子どものこと、家族のこと、自分のことを真剣に考えている証拠でもあるのです。今回の記事では、その不安とどう向き合うべきか考えたいと思います。

ポイント
●育休中の不安の主な原因とは。
●育休中の不安を100%解消することは難しい。
●育児以外の「楽しみ」を見出す。
●「ママとして」ではなく「自分として」の未来を考える。

 どうして不安を感じるのか

ワンオペ育児

ワンオペ育児のワンオペとは、「ワンオペレーション」のこと。育休を取得しているママのほとんどは、日中1人で子どもと向き合っています。パートナーが朝早く夜遅いという生活だと、子育て・家事を全てママがこなす、まさにワンオペ状態です。
1人で子どもの急な病気や延々と続く号泣に対応すること、それはそれは孤独な戦いです。出産前に思い描いていた「笑顔で子どもをあやしている」とは全く違っており、このやり方で合っているのかと不安になります。誰も頼る人がいないなかで子育てをしていると、不安に苛まれるのは当然です。

ママ友を作ることができない

ママ友作りは想像以上に高いハードルです。子どもを遊ばせたい、自分も話し相手がほしいと近所の児童館に行った・・・まではいいけれども、すでに作られているママ友グループに話しかけづらい、なんてことはよくある話です。赤ちゃんだと「別の友達と勝手に遊んでくれる」ことが難しいので、つい自分の子どもの相手だけをしてしまって、その日が終わってしまった・・・ということも。
また、公園デビューと張り切って出かけたけれども、なかなかママたちの輪に入れず寂しい思いをした、という声も聞こえてきます。

SNSで友人がリア充を投稿

ふと覗いたSNSで、友人がカフェでお茶をしていたり、旅行に行ったり、ディズニーランドに行っていたり。「子連れで家から出るのが難しいから気を使ってくれた」と理解していても、頭の片隅では「どうして誘ってくれなかったんだろう」「もう友達じゃないのかな」とモヤモヤしてしまいますよね。

自分がいなくても会社が回る

同僚から会社の様子を聞くと、自分がいなくても会社が回っていることを思い知らされる、という声も届きます。自分1人がいなくても会社はまわっている、育休明けに自分の居場所が残っているのか・・・と不安になりますね。さらに、「元の部署に戻れることができるのか」「窓際に追いやられるのではないか」考えれば考えるほど負のループに陥ります。

不安を解消するにはどうしたらいいのか

残念ながら、育休中の不安を100%解消することは難しいと思います。しかし、少しずつ和らげることはできるはずです。その方法の1つとして、育児以外の「楽しみ」を見つけることを提案します。

忙しい毎日で「楽しみ」を見つけることなんて無理無理・・・と思った皆さん、それでしたら、育児「以外」ではなく、育児に「近い」ところで楽しみを見出す、というのはどうでしょうか?

・手芸で子どもの服やおもちゃを作ってみる。慣れてきたらフリマアプリや近隣で開催されるフリーマーケットで販売してみる。
・ベビーヨガやベビースイミングに通う。
・ショッピングモールに行く。
※余談ですが、ショッピングモールで自分と同じように子連れで奮闘しているママを見ていると、謎の安心感が生まれがちです(編集部 経験談)

自分で見つけた「楽しみ」を続けるうちに、新しい人間関係が生まれることも。手作りの服を買ってくれる人、ベビーヨガで毎回会う人、ショッピングモールの遊び場で毎回出会う人・・・。ただ、無理に話をする必要はありません。一番大切なことは育児、すなわち子育てから一瞬でも離れられる時間を作ることです。そうすることで、「不安」を忘れることができます。

また、パートナーをはじめとした家族や親戚、友人(子どもがいない友人に客観的な意見をもらうのも有効です)、場合によっては専門家に話をすることもおすすめです。自宅でお茶を飲みながら、ショッピングモールのフードコートでおやつを食べながら、少し話を聞いてもらうだけでも不安な気持ちが和らぎます。

尚、専門家への相談はハードルが高いと感じるかもしれませんが、各自治体や厚生労働省は「心の健康相談」(実施元によって名称は変わってきます)を設置し、電話での相談を受け付けています。育児や家事の隙間時間に、ぜひ気軽に利用してください。

 「ママとして」ではなく、「自分として」の未来について考える

自分としての未来を考える

育休が明けると、否応なしに始まるワーママ(ワーキングマザー)生活。朝起きてから夜寝るまで、さらに忙しい毎日になることが予想されます。

育児・家事に「外での仕事」が追加される前に、「自分の未来」について考えてみることもおすすめです。子どもを育てながら働き続けることができる環境であるか、会社の仕事から離れている間に興味が湧いたことはなかったか、今勉強したいことはないか。ママになったからといって、「自分の未来」を諦める必要はありません。

1人で考える、また身近な人に相談しても答えが出ないときは、「キャリアコンサルタント」に相談するという方法もあります。キャリアコンサルタントとは、「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行う(厚生労働省)」ことができる国家資格を持った人のことを指します。簡単にいうと、「誰かのキャリアづくりをサポートする人」ですね。「転職ありき」ではなく、生活環境なども加味した上で「転職すべきかどうか」から相談に乗ってもらうことができます。WORLDCOMPASSを運営する株式会社Compassでは、無料でできるキャリア相談も行なっています。

※無料でできるキャリア相談はこちら

育休中の不安は、発散する機会が少ないためにどんどんママを追い込んでいきます。何か1つでも「楽しみ」をつくり、無理のない育児休暇期間を過ごしましょう。

タイトルとURLをコピーしました