高卒認定試験を受験し合格するのは、それほど簡単なことではありません。しっかりと知識を身につけ8教科に合格しなければいけないからです。その努力を履歴書に書き込むことは、大きなメリットを見出すため、どのように記したらいいのか覚えておかなければいけません。
高卒認定試験に合格したら履歴書に記載
自分が過去にとった資格などは、履歴書に記載していきます。転職する場合にも重要な情報であり、高卒認定試験に関しても同じように記載するのが大切です。
高卒認定試験合格はどこに書くべきか
高卒認定試験に合格した場合、履歴書のどこの欄に記載するのかからスタートしていかなければいけません。資格としてみれば資格欄になりますし、学歴という面で見ると学歴欄になってしまいます。
基本的には、どちらに書いても構いません。自分がアピールしたいことはどちらなのかで判断すると良いでしょう。面接の時にも話をすることになるはずです。その時に自分がこれまで行なってきたことを説明する上で、有利になるかスムーズに話せるのはどちらなのかで考えてみても書くべき欄が見えてきます。
人生にはストーリーがある
高卒認定試験に合格した後に、自分の人生がどのように変わったのかというポイントから考えてみるのも方法です。高卒認定試験の後に、大学や短大に進んだのであれば、大事なきっかけになったことを記すべきです。進学しなくても、仕事などにつなげたいと思ったのであれば資格欄に書き、研鑽してきたことをアピールすると良いでしょう。どこに注目してもらいたいのか見えてくるはずです。そこには必ず自分のストーリーがあるのですから、せっかく取得した高卒認定をうまく利用していかなければいけません。
高卒認定試験合格を履歴書に載せるメリット
高卒認定試験合格を履歴書欄に載せるのは、いろいろなメリットが出てきます。自分の目線だけではなく、受け取る相手側の目線でも考えてみる必要があるでしょう。メリットは自分が判断するのではなく、相手が判断するところからスタートしていくからです。
履歴書を提出する理由から
そもそも履歴書を提出するのはなぜかと考えて見なければいけません。自分がどのような行動をしてきたのか、その足跡を書いて提出しています。これは提出した先で働きたいからこそ、足跡を知ってもらいどのような人物なのかを伝えていくでしょう。これが履歴書の大事なポイントです。
受け取る側から考える
履歴書を受け取った人が、その内容を見てどのように捉えるのか、判断してみなければいけません。興味をもつ内容でなければ、途中で読むのをやめてしまうかもしれないのです。興味を抱いてもらえれば、次のステップに進むことになるでしょう。そのために綺麗に読みやすく書くのも一つですし、手書きにするのも自分を想像してもらいたいからです、会ってみたいと興味を抱いてもらうために、時間をかけて制作し提出しているはずでしょう。
会ってみたいと思ってもらう
高卒認定試験の合格を乗せるのも、相手に高校は卒業していないが、その後努力し、同程度の学力を身につけたと知ってほしいからです。これがどのような将来につながったのか、またはつなげていきたいのかを知ってもらわなければいけません。そこから会ってみたいと思うような人物像を伝えていく必要があるでしょう。これが出来れば、その履歴書は、転職に向けて大きな武器になってくれるのです。
高卒認定試験合格を履歴書に書く前に気持ちを
履歴書を上から順番に並べて書くのは簡単です。しかし、形式にとらわれた履歴書を見て、必要なことは書かれていると感じても、気持ちの面は何も伝わりません。これではせっかくの書類も生きてこないのです。
高校に行かなかった理由は
高卒認定試験の合格を履歴書に書くためには、受験に至った条件があるはずです。なぜ高卒認定試験を受験しなければいけなかったのか、それを整理する必要が出て行きます。
高校に行かなかった理由は、人それぞれです。ほとんどの場合、現在の状況から見ればネガティブな答えに繋がりやすいでしょう。これでは意味がありません。必ずプラスになるような内容考えてみることが大切です。どうしても働かなければいけなかった事情などは必ずあるでしょう。そのうち事情をポジティブに伝えられるように、自分の気持ちを整理しておくのが大切です。
受験するまでの気持ち
高卒認定試験を受験するに至ったのはなぜか、自分の気持ちの中で整理してみる必要があります。最終学歴が中卒のままでは、これから先困ると思ったのでしょう。大学や短大、専門学校に進学したいと思ったのかもしれません。その過程を選択した時の気持ちを思い出してみる必要があります。
空白の時間
面接する側が履歴書を見て判断するポイントの一つが、空白の時間を見つけることです。例えば、仕事をしていなかった期間がどれくらいあるのかを知ると、働く意欲などが見えてきます。高卒認定試験で見ると、中学を卒業してからどれぐらいの時間が経っていたのかを見ていくだけで、その人の人生観が垣間見えてくるようになるのです。これは大事なポイントとなるため、履歴書を書く際には自分の気持ちを振り返り整理しておかなければいけません。できることなら、空白の期間を埋められるように履歴書を作る必要があります。
高卒認定試験合格と履歴書に記載した内容での面接
履歴書は提出するだけでは終わりません。面接の時には、大事な資料として使われるからです。資料として利用した時にどのような判断を下すのか、自分で考えてみる必要があるでしょう。面接の時に言葉が詰まるようでは、合格への道が遠のいていきます。
人生の転機だったことを話せるように
高卒認定試験に合格するまで、人生の中でも大きな転機があったはずです。面接の時にも必ず質問が飛んできますが、履歴書を書く前に心の中で整理がついていれば、スムーズに話ができるようになります。面接官は、ここからどのような人物なのかを知りたいのです。
面接は全て前向き
最終的なポイントにもなりますが、なぜ高卒認定試験を相手に伝えたかったのか、面接の時にも大事なところになるでしょう。中卒では不利になると思ったのかもしれません。ですが、自分はもっと頑張って上を目指せるという意思を伝えるのが大切です。不利になるという言葉自体が、すでに後ろ向きであり、ネガティブな印象を与えます。もっと前向きに生きているという行動を見せるチャンスなのです。せっかく取得した以上、この意思を伝えなければ、合格の意味がありません。
まとめ
高卒認定試験の合格は、人生の中で一つのステップに過ぎません。それをどのように活かしてきたのかを履歴書に記載するのが大切です。合格の文字だけでは、人生のストーリーを相手に知ってもらうことはできないでしょう。自分を理解してもらうことが大切なのですから、履歴書にはその思いが意思をはっきり伝えるように作って行かなければいけません。履歴書にうまく書けない時には、職務経歴書も使って、想いを伝えるようにすると良いでしょう。