第二新卒という言葉を聞いたことはありますか。第二新卒と聞くと、新卒と比べて求人情報の数が減ってしまうのではないかと不安に感じる人も多いでしょう。しかし、第二新卒の対象となる条件は、企業によりまちまちです。
そのため、第二新卒枠として受けるだけではなく、企業によっては新卒枠で就職活動をすることも可能です。第二新卒として就職活動をする場合、新卒とは異なり、一斉に就職活動が始まるとも限りません。しっかりと就職活動の計画を練り、就職活動を進めていくことが求められるのです。
では、第二新卒で就職活動をする時、どのようにして有効な求人情報をみていくべきなのでしょうか。第二新卒の求人について、詳しくみていきましょう。
第二新卒とは?求人を探す方法
第二新卒の定義は、法律で正しく定められているわけではありません。企業によって、第二新卒の対象とする条件は異なります。そのため、第二新卒の求人を探す時は、注意が必要です。
そもそも第二新卒とは、学校を卒業し新卒として企業に就職した後、1〜3年以内に転職をする人を指しています。そのため、一度正社員として就職した経験があることがとても重要です。企業からは、短いながらも一度社会人経験があるため、基本的な社会人としてのビジネスマナーは身につけていると捉えられることが多いでしょう。第二新卒の中には、離職経験がマイナスなのではないかと不安に感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、企業側が必ずしもマイナスに感じるわけではありません。求人情報の中には、第二新卒歓迎と記載されているものもあるのです。企業側が受ける第二新卒の印象は様々なのです。
企業によっては、新卒の学生を一から教育をするよりも、一度社会人経験をしている第二新卒の方が教育を短縮化しやすいと考え、積極採用している企業もあります。教育や研修に十分な時間をかけることができないという企業が少なくありません。第二新卒を受け入れたいと求める企業は増えているのです。
そもそも新卒とは、新規卒業者の略称です。学校を卒業したその年に就職する人を指しています。また、既卒という言葉もよく耳にするでしょう。既卒は、学校を卒業後、一度も正社員として就職した経験のない人を指しています。新卒に関しては、ほとんどの企業が定義が一律ですが、第二新卒や既卒の場合は、明確な定義がないため、企業によって対象とする条件には差があるのです。
第二新卒として自分が当てはまるか悩んでしまう人は、一般的な定義と照らし合わせてみましょう。例えば、大学院卒の場合、ほとんどの人が24歳で卒業します。3年以内に就職をすると、27歳となってしまいますが、社会人経験の年数が少ないため、第二新卒として対象となる可能性は高いでしょう。一度、志望企業の条件を確かめてみましょう。
また、専門学校や短大卒業の場合、卒業後3年以内ならば第二新卒となります。重要なことは、年齢ではなく社会人経験の年数です。年齢に関わらず、社会人経験が3年以上となってしまうと、第二新卒としてみなされず、中途採用枠となってしまうのです。フリーターの場合は、正社員としての社会人経験がないため、既卒として扱われてしまいます。
まずは、自分自身が、第二新卒、既卒、中途採用のどれに当てはまるのか、どの企業の求人に応募する資格があるのかをしっかりと理解していきましょう。
第二新卒の場合、企業により、対象条件が異なるため、最初から絞り込まずに、幅広く探してみてはいかがでしょうか。
求人情報を探すことはできるのか?第二新卒として働くメリットは
求人情報を探す時、第二新卒の場合、早期退職をしている経験があるため、不利なのではないかと不安に感じる人もいるのではないでしょうか。第二新卒を対象とした求人情報は数多くあります。第二新卒として就職をするメリットは存在するのです。
第二新卒の場合、基本的なビジネスマナーが身に付いておりため、新しい職場にも対応でき、馴染むことができるのです。すでに就業経験があることをアピールポイントとし、新しい職場でも活かしていくことが大切なのです。新卒との大きな違いと言えるでしょう。そのため、前職で得た経験から自分にはどのようなことが身に付いたのかを分析しておきましょう。
また、就業経験があれば新卒に比べて対応力があり、早く業務に慣れることができます。一定のスキルが身に付いていることが第二新卒の強みと言えるでしょう。そして、短期間の就業経験のため、以前の企業の癖や社風に染まっていない点もメリットと言えます。そのため、新しい職場の社風ややり方に柔軟に対応することができるのです。
企業の社風と自分自身の考え方の共通点をみつけ、柔軟に対応できるということをアピールしていきましょう。就職活動の大きな強みとなるでしょう。
第二新卒で有利な求人とは?就活での注意点
第二新卒には、いくつかのメリットがありました。求人情報を探す時は、自分の強みを活かせるように、自分に合った企業選択をすることがとても重要です。一度でも就業経験があることは、企業にとってはプラスなのです。今までに学んだことをしっかりとアピールできるように自己分析を入念に行いましょう。
一方、第二新卒の場合、デメリットもあります。選考で必ず聞かれることは転職理由です。「どうして以前の会社を辞めたのか」「何が理由なのか」を聞かれる機会は多いでしょう。企業としても、一度離職経験があるため、早期離職をしないかどうかを懸念しているのです。企業としても、採用した人材には、長く就業してほしいと望むものです。そのため、選考では必ず聞かれる質問でしょう。しっかりと答えられるように準備しておきましょう。
また、過去に就業経験があったとしても、入社後、新卒と区別せず「新人」として扱われるケースもあります。新卒と同じラインからのスタートのため、落胆してしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、プラスに考えれば、相談できる同期がいるということになりますよね。中途採用の場合は、同期がいないというケースも少なくありません。一から丁寧に教育や研修を受けることができるとプラスに捉えていきましょう。
まとめ
さて、第二新卒の求人について詳しくみていきましたが、いかがでしたでしょうか。第二新卒は、一般的な定義が一律に定められているわけではありません。第二新卒の条件は企業により異なるのです。そのため、第二新卒で転職活動を行う場合は、求人情報を入念に調べる必要があります。
また、第二新卒の場合は、前職での経験を活かし、転職理由を明確にしておくことがとても重要です。企業側も、採用した人には長く就業してほしいと望むものです。そのため、「またすぐに辞めてしまうのではないか」と不安に思っているのです。そんな企業側の不安を払拭する必要があります。それには、改めて自己分析をすることが有効です。
前職の経験を踏まえて、改めて自己分析をすることで、自分の傾向や特徴を理解しましょう。そして、自分はどのような企業が合っているのか、自分の得意とすることは何なのか、適性などのようなことなのかをしっかりと理解していきましょう。
第二新卒という強みを活かし、転職活動に臨みましょう。